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1月 2日

2011-01-02 01:24:33 | Weblog

             ( 福寿草 )

兎親子福寿草亦親子めく               中村草田男

 

福寿草ひらききつたりまぶしかり           細見綾子

 

一花や洞然として福寿草                阿波野青畝

 

福寿草母なる子なる蕾かな               山田弘子


    一句鑑賞 伊吹嶺一月号より 

     

     秋天へ屋根反り返る観音堂 菊地佳子

 

 

季語の斡旋とそれに続く助詞の選択によって、なおさら秋天下の観音堂の大屋根の反りの美しさと作者の感嘆を印象深くあらわされた。上五 秋天に でもお句は成立をみるが「に」なら甍の先端までの景色 先端と秋空 という二つの景色と言えるだろう 秋天へ によってその先端がまだ先にある空間へまで伸びて感じる つまり一体となって線が読者にイメージされる。これは俳句独特な思い入れとして使われることが多い「へ」は時として曖昧な方向を示すがこの句においては迷いが無い作者の視線と驚きの気持ちがよく表現されていると思う佳句
静寂な観音堂とその大屋根の曲線の美しさを感じました

 

 


 

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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虎渓山 (ケイ)
2011-01-03 09:13:37
おはようございます。
素晴らしい鑑賞、勉強させていただきました。
返信する
ありがとうございます (ころころ)
2011-01-03 13:51:00
良いお句は、読者がその景を見てみたいという感心
を抱かせる魅力がありますね
見えすぎてしまう句にはそれがありません
掲句にそんな魅力を感じました

佳句に対して拙い鑑賞ですが、時間の許す限り
伊吹嶺俳句を紹介してゆきたいと思っています
是非、厳しいご意見もお聞かせください
返信する

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