( 雪・大雪・雪晴・しづり雪・雪催ひ )
炉の燃ゆる音や雪夜に眠られず 栗田やすし
行商の荷に油紙能登の雪 沢木欣一
雪合羽汽車に乗る時ひきずれり 細見綾子
みちのくの雪に発つベルまだ鳴れる 中村汀女
谷へ落つ窯神様のしづり雪 矢野孝子
雪霏霏と造り酒屋の一の蔵 石原筑波
尿前の関一面の雪明り 栗田せつ子
ひた登る雪吹き溜まる沢伝ひ 中野一灯
雪分けて摘みしと青菜朝市に 倉田信子
東京の雪を見てゐる十二階 斉藤真人
つるはしで凍雪砕く三之町 市原美幸
雪舐めて鏡花の道のバス待てり 梅田 葵
しばらくは結晶のまま肩の雪 塩原純子
雪となる雨が重たし加賀の夜 江口ひろし
雪折れの松の折れ口匂ひたつ 福田甲子雄
雪踏んで雪より低く寝まりけり 吉田鴻司
雪に生き抜きてその墓も雪囲 能村登四郎
炉の燃ゆる音や雪夜に眠られず 栗田やすし
行商の荷に油紙能登の雪 沢木欣一
雪合羽汽車に乗る時ひきずれり 細見綾子
みちのくの雪に発つベルまだ鳴れる 中村汀女
谷へ落つ窯神様のしづり雪 矢野孝子
雪霏霏と造り酒屋の一の蔵 石原筑波
尿前の関一面の雪明り 栗田せつ子
ひた登る雪吹き溜まる沢伝ひ 中野一灯
雪分けて摘みしと青菜朝市に 倉田信子
東京の雪を見てゐる十二階 斉藤真人
つるはしで凍雪砕く三之町 市原美幸
雪舐めて鏡花の道のバス待てり 梅田 葵
しばらくは結晶のまま肩の雪 塩原純子
雪となる雨が重たし加賀の夜 江口ひろし
雪折れの松の折れ口匂ひたつ 福田甲子雄
雪踏んで雪より低く寝まりけり 吉田鴻司
雪に生き抜きてその墓も雪囲 能村登四郎
