( 十薬・どくだみ )
盲ひの鵜十薬の辺にうづくまる 栗田やすし
十薬の根の長々と瓦礫より 細見綾子
禅寺の東司どくだみ明りかな 橋本榮治
墓群よりも十薬ひしと寄り合へる 石田波郷
どくだみを引けば艮薄曇り 蓬田紀枝子
十薬や才気ささふるもの狂気 鷹羽狩行
村中を墓にどくだみ花ざかり 齋藤玄
十薬の白さこの世の捨て葉書 鍵和田釉子
齟齬ありやどくだみ摘みしあとの指 内田美紗
十薬は逢魔が刻を点す花 中島畦雨

八重どくだみ
盲ひの鵜十薬の辺にうづくまる 栗田やすし
十薬の根の長々と瓦礫より 細見綾子
禅寺の東司どくだみ明りかな 橋本榮治
墓群よりも十薬ひしと寄り合へる 石田波郷
どくだみを引けば艮薄曇り 蓬田紀枝子
十薬や才気ささふるもの狂気 鷹羽狩行
村中を墓にどくだみ花ざかり 齋藤玄
十薬の白さこの世の捨て葉書 鍵和田釉子
齟齬ありやどくだみ摘みしあとの指 内田美紗
十薬は逢魔が刻を点す花 中島畦雨

八重どくだみ