12月 3日

2010-12-02 22:13:50 | Weblog

         ( 橘の実 )

 

橘の黄を珠として弓矢神               桂樟蹊子

 

青き葉の添ふ橘の実の割かれ           日野草城

 

橘は黄を深めつつ天の鈴               長谷川秋子

    
   伊吹嶺12月号が届きました 

7月に巻頭を頂き,10月に同人の推薦をお受けしました 
伊吹嶺 12月号の巻頭作家の8句と伊吹集の句をお世話になった先生、先輩、連衆,友人へ
感謝をこめて記します 

 「秋田・山形」

 語り部に男鹿の訛りや秋灯
 秋風吹く牧の仔馬の長睫毛
 川筋に並ぶ米蔵残暑光
 武家門の中に教会空澄めり
 爺杉と呼ばるる大樹秋澄めり
 磴に突く金剛杖や秋気澄む
 みちのくの空の深さや天の川
 ひぐらしや上杉廟の杉襖

 「伊吹集」
 
 母と来て草の匂ひの墓洗ふ
 新涼の星ふりそそぐ山の湖
 灯台の高さに飛べり草の絮
 花街の灯りに咲けリ烏瓜





 

コメント (2)
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