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9月20日

2008-09-20 18:41:08 | Weblog

      ( 彼岸花・、曼珠沙華 )

 

つきぬけて天上の紺曼珠沙華      山口誓子

 

曼珠沙華どれも腹出し秩父の子     金子兜太

 

対岸の火として眺む曼珠沙華       能村登四郎

 

曼珠沙華かなしみは縦横無尽       塚本邦雄

 

うつりきてお彼岸花の花ざかり       種田山頭火

 

彼岸花の白きは幽冥界のもの       柴田白葉女

 

怖い夜や見えなくならぬ彼岸花       池田澄子

 

栗田靖主宰の著書「現代俳句考」の中から*先達の言葉から*を

少しずつご紹介します

 俳句は抒情を物に寄せる      秋元不死男

短歌と俳句の違いについての一項から
歌では「鳴くに首あげ」「見ればよき月夜」と「事」を述べていて
「時間の中で情景が展開されているのに対して俳句は「ほととぎす」
「月」などと「物」を置いているだけで、すべて一瞬の把握作業である
さらに、俳句は非時間的な文学だからこそ「物」に執着しないといけない






コメント (4)
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