すずめのどんぐり

オットひとり ムスメ(はぼ)が小6、 ムスコ(ぐり)が小1。絵日記でしたが、さぼり中。

熱情と崇高さ

2024年06月08日 | わたしがわたしが

『熱情』第3楽章/志鷹美紗 ''APPASIONATA'' 3mv. /Misa SHITAKA

うちのムスメ、今回はベートーベン以外がいいかな~ ラ・カンパネラとかどうやろ~とかいいながらも

結局ベトベンピアノソナタ 悲愴・月光ときて、今年は熱情になっちゃってます。まあ、ベトベンと相性が

ええんやろね 繊細なショパンとか弾いてるムスメを想像できない 狂気がちら見える勇壮さが似合ってる

先生がムスメのために、スタインウェイD274があるホールを借りてくれるそうです 卒業だからね~

朝バラ見てきました~~~

すっかり月イチブログになっちゃってますが、お元気でしょうか?お健やかにお過ごしですか?

ここ数か月はアウトプット欲がすっかり薄れて(リアルで発散してるから?)手つかずでしたが、今朝の「寅に翼」(NHK朝ドラ)を見て、ひさしぶりに書く気になりました。(昨日書いたんですがアップ忘れてました💦)

戦後の有名な裁判官餓死事件です。以前にも書いたことあります。→ 価値観のちがいを理解しようとしてはいけない

 

補足するとこーゆー事件

 ■敗戦後の食糧難で追い詰められた高潔な青年の悲劇  花岡悟のモデルである山口良忠さんは、大正2年(1913)に佐賀県で生まれた。『虎に翼』に登場する花岡と轟太一(演:戸塚純貴)も同じく佐賀県出身という設定だ。  山口さんは鹿島中学校、佐賀高等学校(いずれも旧制)を卒業。その後京都帝国大学を卒業し、大学院に進んだ後に高等文官試験司法科に合格。晴れて判事となった。  そして終戦後の昭和21年(1946)、東京区裁判所の経済事犯専任判事に就任。ここで何をしていたのかというと、闇米(配給以外の米)を所持・取引するなどして食糧管理法や物価統制令に違反し、検挙、起訴された被告人の案件を担当していた。  山口さんは勤勉で真面目な性格だったこともあり、「どう考えても国からの食糧配給が間に合っておらず、闇米を食べなければ生きていけない」という現実に対して「それを取り締まる自分が闇米を食べるなんてもってのほかだ」と思い詰めるようになってしまう。そして、闇米を食すことを自身に禁じたのだった。  配給される米などはまず子供たちに与え、自分はほとんど汁だけになったような粥でしのいでいたという。自ら畑を耕したり、芋を栽培するなどしてどうにか“法を犯さない”食べ物を確保しようとしたが、それでも足りなかった。やがて栄養失調に起因する病に侵され、ついに昭和22年(1947)8月、東京地裁の階段で倒れてしまう。  その後、故郷・佐賀に戻って療養生活に入った山口さんは、「生きるために闇米に手を出さざるを得なかった人々を裁く」という仕事から離れたことで随分心の負担が軽くなったらしい。配給される食糧以外も口にするようになったという。ところが、その時点でもう手遅れだった。同年10月11日、栄養失調による肺浸潤(初期の肺結核)のため、この世を去ったのである。享年33歳、あまりにも早すぎる死だった。 「裁判官が法を守って餓死した」というニュースは大々的に取り上げられ、社会に衝撃を与えた。その行動の是非を巡って大きな論争が巻き起こり、アメリカでもワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズで山口さんの死が取り上げられるほどだった。  これほどまでにセンセーショナルな事件になった背景のひとつには、当時の裁判官の低すぎる給与問題もあった。闇市で食材を買うこともままならないケースが多く、栄養失調で体調を崩したり、それに起因する病で死亡する裁判官も少なくなかったのである。この事件の後、GHQのマッカーサー元帥は「彼は裁判官として当然の義務を果たしたが、残念なことだ」と述べ、裁判官の給与改善を指示したという。  後に山口さんの妻は、生前の夫の言葉を次のように回想している。「人間として生きているなら、自分の望むように生きたい。私は判事として正しい裁判をしたいのだ。経済犯を裁くのに闇米に手を出すことはできない。後ろ暗いところが少しでも自分にあったならば、自信がもてないだろう。これから私の食事は必ず配給米だけで賄ってほしい。倒れるかもしれないし、死ぬかもしれない。しかし、良心をごまかしていくよりはいいのだ」  山口さんは自身に対しては厳しくても、食糧管理法違反で逮捕された人々に対しては情状酌量の余地が大いにあるとして同情的な判決を下していたそうだ。 「人としての正しさと、司法としての正しさがここまで乖離していくとは思いませんでした」と桂場等一郎(演:松山ケンイチ)に吐露した花岡。真面目だがどこか不器用な面があった彼の姿には、山口さんの生き様が反映されているように思えてならない。(歴史人編集部の記事より完コピペ

以前は、こう思って記事に書いてました。

「戦後、 闇市で調達しないと 食糧が手に入らなかった時代を説明するのに、 ある裁判官が餓死した事件が 教科書に載ってました。 その裁判官は、 職業柄 闇市を糾弾する側の人間が 闇市を利用するわけにはいかないと かたくなに配給品だけでやりくりしていたあげく、 餓死してしまったというような話だったかと記憶しているんですが、 融通のたいせつさを わたしに教えてくれた以上に、 そういう高潔さって 不器用だけれども ニンゲンにひつような、 ニンゲンだけにひつような部分でもあるんじゃないかなと。」

法律を守っているだけでは生きていけないという実例みたいな事件ですが、ヒトはここまで高潔になれるんだという見本でもありますよね。

 あじさいが咲き始めてました。

よく通る道で、木なんだけどあじさいを小さくしたような花がついていてなんだろうと

おもっていたんですが、あるとき車内ラジオで「コアジサイ」という単語を耳にして、

それや!! 疑問点があらたなる情報と結びついて解決する快感

知識を入れるってこーゆーヨロコビがあって、こどもたちの脳内ではこれが毎日起こって

るんだろうな~ (てかそうじゃないと困る

 これがコアジサイ

若いから理想と現実のあいだに線を引けなかったというだけなんですが、もし主人公寅子と結婚していたらきっとそんな事態にはならなかっただろうし(オットの言うがままに理想を生きず 食料を手に入れてテキトーにごまかして食べさせてるはず)家族が生き残るためには 家族として個々が尊厳をもって自己決定しなければいけないという民法の根幹のハナシでもありますよね。

ちなみに、同記事で書いてたしょぼ私大から国立大卒への転籍ですが、わたしは関与してませんが無事学歴ロンダリングできたそうです(目的はそれじゃないんですけどね)

単位読み替えかなんかで研究生かなんかになってそこから院に出入りして無事院卒となったそうで いまは国立大でも独立採算だし、ある程度お金と時間と手間をかければ ムリに受験しなくても国立大院卒くらいは手に入る時代なのかもしれませんね。これも理想と現実だよね。抜け道はいっぱいあるのに、正規の方法にこだわるのは時代に逆行してるのかもしれません。

まあ、その程度の学歴を手間暇かけてとりたいかっていう、そもそもそこを読み違えてるんちゃうかってモンダイはあるんだけどね

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2 コメント

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Unknown (Tristan)
2024-06-08 11:46:25
お嬢さん、ピアノ勉強されてるんですよね。
自己紹介のところを見ると小学校6年生になってますけど、もう高校生ですよね?
でも、悲愴・月光・熱情を弾かれということは相当なレベルなんですねー。
しかも、今回はD274で弾く!
素晴らしい~\(^o^)/
もしかして、この志鷹美紗さんに習われてるんですか?
それにしても、
>繊細なショパンとか弾いてるムスメを想像できない
>狂気がちら見える勇壮さが似合ってる
ちょっと笑いました(^^;
ピアニストを目指されてたりするんですか?
あ、「?」ばかりですみません(^^;

この裁判官の餓死事件は結構有名ですけど、これがモデルになってたというのは今週の予告を見て初めて知りました。
生きるというのは人間、と言うよりも生物の本能なので、“理”とか“知”がそれを上回ってしまうことがある人間て、やっぱりある意味恐ろしいなと思います。
まあ、もしかしたら、その結果として、今の地球の状況があるのかなとも思いますけど。

お花がどれも綺麗ですね )^o^(
返信する
ブログ・・・ (佐貫卓球ルーム2)
2024-06-20 05:11:00
おはようございます~~~初めまして
古希のおじさんです
初めて聞いたような話のようです
素敵なブログですね
また一つ学が増えたようでうれしいです
今は誰にも迷惑をかけないよう静かに世の中の片隅で生きています
フォロ―させてください
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