海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.849 胡蝶蘭 二つ目の鉢も咲きはじめました!

2017-02-14 | 


順調に開花している胡蝶蘭、二つ目の鉢の花も咲きはじめました。

最初に咲いた鉢と同じ種類です。
こちらは、葉の成育が少し悪かったようで、蕾の数はちょっと少なめで9つ。でも、立派なものです。

いつものように、書作品とコラボです。

よく書く言葉に、「花は半開」というのがありますが、この胡蝶蘭はちょうど半開。


そして、
小さな虫になったつもりで、マクロレンズで中を覗いてみたら、

何と美しいことか!


ともんの版画も更新しました

No.848 早春の門すこし濡れ朝のあめ

2017-02-14 | 


及川貞の句
「早春の門すこし濡れ朝のあめ」

及川貞というのは、日常の出来事を飾らず素直に句にした俳人である。

今朝は、この句が染みてきた。
新聞を取りに出てみると、雨の降った跡が残っている。

薄い灰色の雲でおおわれているが、天気予報は晴るという。

春の天気も変わり易い。
晴れればいいが…。

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No.847 外にも出よ触るるばかりに春の月

2017-02-13 | 


中村汀女の句
「外にも出よ触るるばかりに春の月」

これまた斬新な句です。

ちょうど今宵は、月齢16.1。
ということは、十六夜の月かな。

確かに良い月ですよ。

ちょっと外に出てみませんか!

さて、撮影にはかなり苦労しました。
なかなか簡単にはいきません。

一応、撮したのですが、…。

今日のところは、これで勘弁してください。

(こんなにきれいに撮れるはずはありません。そして、もちろん、合成加工しました。)

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No.846 薄氷の裏を舐めては金魚沈む

2017-02-12 | 


西東三鬼の句
「薄氷の裏を舐めては金魚沈む」

なんとも斬新な句ですね。

実際に、外で飼育している金魚の池には薄氷がはっていました。
それほどの寒さです。

しかし、残念ながら、下に沈んでいる金魚達はじっと動かない。

仕方なく、室内の水槽の金魚にモデルになってもらいました。

室内の金魚達は、寒さを感じてはいないのでしょうか。
年中動き回っていますが、季節を感じなければ、産卵もしません。

冬がなければ、産卵の春も来ないのです。

もう一枚、もう少し金魚の姿のわかるのを。




(はがき画仙紙・墨書)

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No.845 南高梅 咲きました。

2017-02-11 | 


一昨年の三月に、記念樹として鉢に植えた南高梅です。

昨日、クリスマスローズを発見した時に、こちらは探すまでもなく、その前に目に飛び込んできた花です。

ちらちら降る雪にも負けずに咲きました。

「南高梅」といえば、和歌山県の最優良梅ブランドですが、名前の由来は、県立南部高校と高田梅が関係しています。

梅自体も大きくて柔らかな実に魅力がありますが、それよりまして、この名前に惹き付けられていました。

それというのも、僕にとってはとても縁の深い言葉の組み合わせだからです。

つまり、南高校と高田、これは記念樹だな、と考えていました。

そして、退職の冬に満を持して植えた南高梅です。

まだまだ剪定しながら枝の形を整えていかなければなりません。

昨年も花を少し着けましたが、実よりもまだ苗木の成長を、と思い、結実させませんでした。

今年は、そのままどうなるか見ようと思います。ただし、南高梅は、自家不合性だから、近くの別の梅の花粉を虫が運んでくれなければなりません。

あるいは、受粉させるかな。

ともあれ、春を知らせる梅の花ですが、まだまだ寒いですね!

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No.844 葉牡丹の火むら冷めたる二月かな

2017-02-11 | 


松本たかしの句
「葉牡丹の火むら冷めたる二月かな」

俳句というのは、時々随分前にどこかで読んだり見たりしたものが、ふっと突然思い出されて、口について出て来たりするのです。

この句もそんな句の一つ。
二月の寒さにピッタリです。

九州人は、概して、寒さは苦手ですが、雪が降るとうれしくなったりします。

昨日や今日の朝は、ちょっとワクワクだったのです。

でも、積雪はほんの少し。
子供の頃は、もっと積って雪だるま作ったなー、とか思いながら、ぬくぬくとした家の中から眺めるのです。

でも、せいぜい気温は2℃くらい。北国のマイナスの世界ではないのだから、ちょっと外で撮影です。

今現在(午前7時)、積雪(?)はこれくらい。

道路にはありません。屋根とか葉っぱとかに少しです。

残念ながら、葉牡丹はないので、雪がわかるように、枕木の上で。
いつもの額に見立てたパターンです。

(はがき画仙紙・墨書)


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No.842 水に落し椿の氷る余寒哉

2017-02-10 | 


小林一茶の句
「水に落し椿の氷る余寒哉」

天気予報で、九州でも雪、ということで、遠足の子どものように、ちょっと早起きをして、外の様子を見ていました。

確かに、雪、でもほんの少しです。

明るくなって玄関を開けて確かめてみると、うっすらと積雪。
といっても、向こうが透けて見えるほど。
こんなのは積もったとは言いませんね。
案の定、日が注せばすぐになくなってしまいました。

でも、溜めてあった桶には、これもうっすらとですが、氷。

一応、立春が過ぎてからの寒波ですから、この句がピッタリですね。

書作品との写真コラボです。
添えた手が見えないようにトリミングしましたが、作品と椿、同時に撮っています。

作品は、はがき画仙紙。

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No.841 木版モノタイプ まだ無題 その4

2017-02-09 | 版画


お待たせいたしました。これが8回目の刷りが終わって、これで完成という作です。

つまり、刻して刷っての繰り返しを、同じ一枚の版木で8回行ったわけです。

もう同じものは二度と出来ない、再度刷ることの出来ない限定作ですね。

ちょっと違う限定1/9~9/9の9枚。

この9枚、かなり複雑で不思議な色の組み合わせが生まれました。

この技法、自分には向いているような気がします。

もう、次の作品に取りかかっています。

ともんの版画も更新しました

No.840 木版モノタイプ まだ無題 その3

2017-02-09 | 版画


No.838の続きです。

これは7回目の刷りを終えてから、ここで一呼吸入れて、あと一歩か、と考えたところです。

とりあえず、9枚並べて写真撮りました。


同じように刷ったつもりでも、こんなに違ってきます。
一枚一枚全部違います。

大きく分けて、色を刷りの途中で、一色だけ変えたりしたので、二種類あります。

赤が入っているのといないのです。

しかし、どれも、とてもかわいい作品たちです。

そして、8回目の刷りを終えて、乾燥中の状態です。



インクの層ができて、かなり分厚くなってきました。そろそろかな、という感じですね。

ところで、題は、まだ無題です。

どなたか、題のヒントを下さい!

作品が、完全に乾いたら、最終的な作をご覧にいれます。