デジカメぶらりぶらり

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日本酒

2009-12-09 05:29:38 | Weblog
英国議会で初め日本酒が振る舞われたという。それも富山の酒だった。すしなどの和食人気が背景にあるのだろう。

清酒の国際化はうれしい。日本酒の杜氏(とうじ)が古くから誇った発酵技術が、当時は科学の最先端にあった高峰博士の研究と組み合わさったとは意外だった。

日本酒はコメを発酵させてつくる。すしも元は発酵食である。「かぶらずし」など漬物もある。全国醤油サミットが来年金沢で開かれるという。

北陸は発酵食の宝庫だ。食通は「くさいはうまい」と言う。これも回りくどいが発酵食の良さ表している。うまいけど、においがきつくて作るのに時間がかかる。

くさみの下にあるうまさにきずくのも年期が要る。発酵食はどことなく、「中年の魅力」に似てはいまいか。

メタボ

2009-12-07 07:02:52 | Weblog
メタボ基準を再検討、という記事に、胸や腹をなで下ろした人もいるだろう。胸囲が男子85センチ、女性90センチ以上という危険信号の値が見直しされる。

大柄の人と小太りでは、胴回りの事情も違うだろう。同じ物差しを当てることに、素人考えでは合点がいかない。数字は便利だが、時に厄介である。

服用は大人2錠、子ども1錠という薬がある。風邪にかかったら、育ち盛りの子は何錠飲めばいいのだろう。メタボ基準見直しで、少しは気楽に食事ができる。

子母澤類さんの「三三五五」で、コウバコガ二の話を書いていた。銀座の店でフランス風味の逸品を食べ、ふるさとの塩ゆでの味を思った。とある。子どものころの味は、有名シェフの美味に堂々肩を並べる。

食に限らず、人はそんな思いを持つ。あの男は、違うのだろうか。整形をして逃亡し、捕まった跡も食事を拒む30歳。

食を断っても、思い出は断ち切れまい。夢も見るだろう。懐かしさに涙する光景が、よみがえってはこないのか。

心も胃袋もぬくもりを拒むとは、悲しくも哀れである。寒さ募る折に、心の冷える話が伝わってくる。

アクセル

2009-12-05 06:34:37 | Weblog
コンビニで300円台の弁当が売れている。290円の弁当さえあるという。何とも厳しい食事風景を思い出す。

薄利多売でしのぐ商売も限界に来ているとの見方がある。が、激安弁当の近くに100円以上もするペットボトルの飲み物を置くと結構売れて、店はこれで利益を確保するそうだ。

不景気な中にも「ついで買い」の余力がまだ残っている。1000円を大きく割るジーパンが次々と登場し、衣料品もどこまで安くなるのかと業界には疲労感が漂っているともいう。

だが、これもコンビニの激安弁当作戦と似ていないか。全ての客が激安の弁当やジーパンだけを買って店を出るわけではない。

まず、店内に客を呼び込みそれからが勝負なのだ。国内総生産(GDP)速報値は、内需回復の兆しが見えたとする半面、デフレ色が強まったと指摘している。

デフレを実感する人が多かったに違いない。景気は、アクセルとブレーキの踏み方が難しい時期にある。客を呼ぶ「激安商品」と「ついで買い」を引き出す知恵が同時に求められている。運転手の腕の見せ所である。

ペットボトル

2009-12-03 07:26:01 | Weblog
グラスに注げば同じだろうと思うが、ペットポトルでの販売に、解禁早々に新酒ワイン「ボジョレ・ヌーボー」の元締めが文句をつけた。

ワイン好きによると、ボジョレはさっさと飲むのが流儀、だから、瓶入りだろうと、ペットボトルだろうと、品質にさほど変わりはないという。

高価なワインのように重々しく瓶に収まって売られないが、ご本家は気に入らない。ペットボトルで、格安ボジョレが出現した。ガラス瓶よりも軽いから空輸代が節約できるエコ。ブームの折、「地球に優しいボジョレ」と言う宣伝文句も登場した。

格安は歓迎だが「ワインまで「地球に優しい」と言われると、クビをひねる。人気をあおって注文が増えれば、どんどん飛行機を飛ばして温室効果ガスがまき散らされる。

伝統や流儀を振りかざして瓶にこだわるのもよく分らないが、何でもエコのネタにする商売もお門違いに映る。器もさることながら、要は中身。




我慢

2009-12-01 07:05:45 | Weblog
我慢を重ね、土壇場で爆発させる話を日本人は好むという文化論がある。耐えて耐えて討ち入りを果たす忠臣蔵、高倉健の仁侠映画もしかり。

松井選手を「弁慶」に例えた話がある。けがに耐えながら最後に大爆発した姿を安宅関を通るためにじっと耐えた弁慶に重ねたのである。

オバマ米大統領が、日米間の相互理解に果たした松井選手の活躍をたたえたインタービューがあった。松井選手のMVPが日米両国に与えた衝撃は想像以上のものがある。

耐えて最後に勝利する男の象徴にまでなった感がある。一泊2日の慌ただしさだった。日本は軽んじられたという見方も強いが、内実はどうだろう。

最大の課題である普天間基地移転で「我慢比べ」になっている両首脳にとって、展望のないまま話し込むより形だけの会談は好都合だったかもしれない。

我慢を強いられるのは沖縄県民だけだ。耐えるだけ耐えさせてなお我慢しろという。結論先送りとはそういうことだ。