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メタボ

2009-12-07 07:02:52 | Weblog
メタボ基準を再検討、という記事に、胸や腹をなで下ろした人もいるだろう。胸囲が男子85センチ、女性90センチ以上という危険信号の値が見直しされる。

大柄の人と小太りでは、胴回りの事情も違うだろう。同じ物差しを当てることに、素人考えでは合点がいかない。数字は便利だが、時に厄介である。

服用は大人2錠、子ども1錠という薬がある。風邪にかかったら、育ち盛りの子は何錠飲めばいいのだろう。メタボ基準見直しで、少しは気楽に食事ができる。

子母澤類さんの「三三五五」で、コウバコガ二の話を書いていた。銀座の店でフランス風味の逸品を食べ、ふるさとの塩ゆでの味を思った。とある。子どものころの味は、有名シェフの美味に堂々肩を並べる。

食に限らず、人はそんな思いを持つ。あの男は、違うのだろうか。整形をして逃亡し、捕まった跡も食事を拒む30歳。

食を断っても、思い出は断ち切れまい。夢も見るだろう。懐かしさに涙する光景が、よみがえってはこないのか。

心も胃袋もぬくもりを拒むとは、悲しくも哀れである。寒さ募る折に、心の冷える話が伝わってくる。