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裕ちゃん

2009-07-20 05:53:09 | Weblog
生きていれば74歳、感慨深い石原裕次郎さん23回忌法要があった。国立競技場に11万人余が詰めかけ巨大な「裕次郎寺」も登場。

全員で空に向かって「裕ちゃーん」と合唱したという。われらがヒーローをしのぶ法要に異議はないが、豪華な寺の模型に、裕次郎らしくない違和感をもった。

その寺にいるはずの「裕ちゃん」だが、空に向かって叫ぶのも、いかにも芸能イベントらしい。映画「おくりびと」が話題になった時、宗教界は反省したという。

死者を扱う映画に宗教観がほとんどなかったからである。「千の風になって」の歌がヒットした時もおなじ意見があった。故人の霊魂が寺やお墓でなく、空や風とともにあるとする方が納得し易いのは、宗教の敗北だというのである。

お葬式や法事のときだけに思い出す寺院や僧侶とはいったい何か、と、宗教の本質を語るのは凡人の手に余る。

が、日本人の宗教観のいい加減さと、権威に頼りがちな宗教界を時に思うことがあってもいい。

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