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同窓会

2010-06-23 07:08:04 | Weblog
同窓生から一国の首相が出ればうれしいかろう。が、1番うれしいのは出世頭の本人であろう。管直人首相が生まれ故郷で得意満面の笑みを見せた。

同窓会は成功者とそうでない者の過酷な振り分けの場となることもある。出席前の心のときめきが、無残に打ち砕かれることもないではない。

だが「長く長く忘れし友に会うごとき、よろこび」は、同窓会ならではである。同窓会出席のために帰郷する人も多い。

昨年、過疎に悩む岡山県のある自治体が、同窓会開催に助成金を出す制度で話題になった。出席者に市外居住者が3割以上いるのが条件だそうだが、同窓会をUターンの足がかりとして人口増を狙う。

還暦を過ぎた人の同窓会では「病気・年金・孫」の3話題が中心になるのはどこも同じ。その3つとは管首相の言う「強い社会保障」「強い経済」「強い財政」を安心・収入・未来に言い換えたようなものだ。

同窓会が地域おこしになり、中高年の愚痴が政策の柱に転化する時代である。自慢話に聞きほれ、成功者に群がる集いでなく、後ろ向きの懐かしさを前向きの力に換える機会にしたい。