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佐賀北

2007-08-24 07:26:14 | Weblog
佐賀北に始まり、佐賀北に終わった夏の甲子園である。今は白球を追うのではなく、受験勉強に追われている球児も多いのでは。

彼らは格別な思いで佐賀北お躍進を見ていたのではないだろうか、特待生問題で高校野球が揺れる中、迎えた甲子園。

いの一番で開幕試合に登場してきたのが、この県立の進学校、各県代表には野球留学でエリート選手が集まった私立の強豪もひしめいている。

まさかこのチームが最後まで甲子園にとどまっていられるなど誰が思っただろう。ナインは全員が、地元出身。

小中学校時代に硬球を扱うリトルリーグを経験した者さえ一人もいない。「甲子園入り後は、試合の合間を縫って宿舎で学習時間を確保。

教諭でもある百崎監督が特別授業も行い、夏休みのプリントも大量に持ち込んで」いたそうだ。

今、名古屋・中日劇場で上演中の「佐賀のがばいばあちゃん」。くしくも広陵出身で、両校に思い入れがあるという島田洋七さんの原作には、1と2が並ぶ通知表を、ばあちゃんが「足したら5になる」と励ます話が出てくる。

そんなもの足していいのと聞くと、きっぱり「人生は総合力」と、最後のゲームではあの奇跡のような逆転満塁弾が勝負を決めたけれど、実は、佐賀北は地方大会5試合で本塁打は一本もない。

飛び抜けた選手がいないチームは、むしろ「全員野球」を持ち味にして、頂点に上り詰めたのである。