仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

入仏式あるいは開眼供養のこと

2008-05-20 13:48:14 | 仏事のあれこれ

弊社では新しくご契約いただいたお仏壇を

納品する際、付属の様々な仏具とともに「赤いロウソク」も

一対入れています。

これは「入仏式」あるいは「開眼供養」のためのもの。

新しいお仏壇にご本尊さまをお祀りして、お寺様にお経をあげていただく、

「魂入れ」とも言われる儀式のためのものです。

おめでたいことなので慶事=赤いロウソクとなります。

これをしないと所謂「仏つくって魂入れず」という状態になってしまいます。

 

お仏壇をご契約いただいたお客様には必ず、この「入仏式」「開眼供養」

についてご説明します。

 

・・・・ところが、たまに、ですが

「どうしても開眼供養をしなければなりませんか?」と聞かれることがあります。

菩提寺が遠方にある、

まだお寺が決まっていない、

とりあえず仏壇は置いたけれど、まだ家族の中に供養しなければ

ならないご先祖さまはいない(・・・木の股から生まれてきたんじゃない限り、

そんなはずはないんだけれど????)

等々・・・・理由は様々。

 

そんな時は無理に開眼供養をお勧めすることはしません。

その意味だけはしっかりと説明させていただきますが

そこから先はお客様の判断。

菩提寺が遠方の場合など、

勝手がわからないままに近くのお寺様にお願いしても

よい結果になるかどうかはわかりません。

 

いずれ機会を見てお寺様にお願いしてくださいね、と言うにとどめています。

まずは「手を合わせよう」と思い立たれたその気持ちを

大事にして頂きたいと思っています。