大晦日です。当店は今日まで営業。
新年は1月4日から。
ここ1週間ほど、小さなお仏壇の問い合わせがぐぐっと
増えてます。
電話でのお問い合わせあり、実際に来店される方あり。
でも事情はほぼ同じ。
「肉親が亡くなり、実家にはお仏壇があるけれども、
自分は遠方に住んでいるので、自宅でお位牌だけでも
祀りたい」という感じです。
年末年始で帰省して、実家のことをあれこれ見たり
考えたりする機会が増えるせいでしょう。
当店ではホントに「お位牌だけ」が入るくらいの小さな厨子型の
ものや、一通りの仏具を置いて手を合わせられる
小型の仏壇などいくつかの種類を置いています。
お客様がどの程度のご供養を想定されているかによって
お勧めする商品は違ってきます。
あくまでも一例ですが、
独身の方などで忙しく、なかなかお仏壇のお世話まで手がまわらないという方や
数年後には実家に戻ることがハッキリしている、というお客様には
お厨子タイプの小さなものをお勧めします。
ご希望ならこのタイプに合う、小さな仏具のセットも別売りしています。
逆に、自宅でのご供養が長期間になりそうな方や
家族連れの方には仏具もそろったものをお勧めします。
ある程度落ち着いて手を合わせられるでしょうし、
お子さんがいらっしゃれば、お仏壇に手を合わせる、という習慣は
躾としても良いと思うからです。
とはいえ本当は「お位牌だけ」というのは決して勧められたことでは
ないように思います。
「お位牌だけでも」って、じゃ、その代にいたるまでの「先祖代々」は
どうするのか?とか
ご本尊はどうするの?ご本尊無しで「ご供養」なんてできるの?
などなど、小さな違和感は後を絶ちません。
ただ、これはあくまでも仏壇屋としての私の論理。
原則を主張するあまり、
「とりあえずご供養したい」というお客様ご本人の気持ちに
水を差してはなりません。
かといって、「どうぞお好きなように」というわけにもいきません。
結果、
「本来ならコレコレですが、ともかくもお気持ちが大事ですから」
ということになります。
また、「いずれ落ち着かれたら、きちんとした形にすることもお考え下さい」
とお願いすることもあります。
仏様やご先祖さまを大切にしたい、とお客様が思われる、
そのこと自身が大切です。