仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

道案内の困った話

2006-07-31 16:20:30 | 本音

お客様からの電話。

この前の地震でお仏壇の仏具がずれて
阿弥陀様もいたんでいるので修理ができるかどうか
ちょっと見に来てほしい、とのこと。

(そもそも、仏具がずれるほどの地震って、

 3年くらい前にあったきりのはず・・・・・)ま、それは置いといて。

電話で自宅への道順を話し始めたお客様。

こちらもすかさずゼンリンの住宅地図を用意。

「○○地区なんだけど。(はいはい。××ページくらいね)

 **会館のところをまっすぐ行って、

 (**会館って、今はなくなってる建物と聞いたことがあるけど?)

 川沿いにずーーーっと行って、ゆうれい橋ちゅう橋があるから

 それを渡って、20メートルほど行ったところの右側がうちだから。」

ゆうれい橋・・・・って、地図には当然のってないんですが

「あ、ゆうれい橋ってのはね、川じゃないところに橋だけかかってるの。

 だから、『ゆうれい橋』って、わしら昔からゆーとるの。

 あったかね?ゆうれい橋

ありゃー、「ゆうれい橋」の由来まで・・・・ミニ知識ですね)

何度かスベッた会話のあと、やっと番地を教えてもらい、

同僚と二人がかりで目的地をつきとめました。

この間の「エンタの神様」の「イツモココカラ」のネタじゃないけど、

この電話の間、お客様と私の頭の中には全く違う地図が出来上がってたと思う。


考えることでもないが困る話。

2006-07-29 16:36:56 | 本音

お客様から進物用の線香のご注文。

お盆のこの時期は本当に多くなります。

遠方に送ってください、というご注文もしばしば。

ところが

本日遠方への発送を受け持った同僚が

運送会社の伝票に記入していて、はたと手を止めた。

郵便番号簿(ちょっと古い)に当該住所(今日の場合は石川県白山市)が見当たらない。

え?なんで?とひとしきりあわてた後、

これって「平成の大合併」で出来た新市(!?)ということで

調べてみると、やっぱりありました。

新しい市がたくさん出来て、地元の人にはなんとか浸透しても

遠隔地まではとてもとても・・・・・。

発送の注文が出る度に「ホントにこの住所で大丈夫なのか?????」と

不安になります。

何とかどこかで一度、新市と旧地名の対照表のようなものを

すぱっと掲載してくれないものか・・・と思います。

郵便局のHPで調べられるところはあるけど

一覧表の便利さにはかなわないと思うし。

このままじゃ先が思いやられます。

 


ネットのヒット

2006-07-28 15:57:50 | 商品のこと

細々と(って言ったら上司から怒られるか??)

営業しているわが社のオンラインショップ

「細々」になっている理由は管理人のいい加減な性格によるところが

大きいんだけど。

とはいえ、写真をとったり、サイズや材質、アピールポイントなどなど

一つの商品をネットショップに掲載するには結構な手間がかかります。

ついつい、更新が先延ばし・・・・なんてことにもなります。

 

ところがところが、幾度更新してもラインナップからはずせない

売れ筋、というのも存在するわけです。

わが社の場合はこの「塗香入れ」。

地味な地味な じみ~~~~な存在ながら

ネットでは一番の売れ筋。今月もまた、ご注文が。

ところがこれ、不思議に実際の店舗ではほとんど売れてない。

改めて、ネットで売れる商品と店舗で売れる商品は違う、ということを

実感しております。

 

 


盆提灯の選択基準

2006-07-24 17:12:59 | 本音

盆提灯をお求めのお客様。

今回は親戚に送られる、とのことだけど

あれこれ見ながら、どうもイマイチ目標が定まらない様子。

よくよく訊いてみると

「以前、お宅で買った盆提灯をもらったことがある。

その提灯の箱(部品の袋も含めて)が立派で高級品に見えたので

ああいうの提灯が欲しい」

ということでした。

さすがに外箱までは展示していないので特徴をお伺いするしかありません。

幸い、すぐにメーカーを特定することが出来たので

ご希望通りの提灯をお買い上げいただきました。

それにしても、基本的に盆提灯は「贈り物」。

できるだけ予算内で見栄えのよいものを、というお客様の気持ちはよーくわかります。

そのために、柄や材質にもこだわった品揃えになっていると自負しています。

ただ「箱の見栄え」が第一条件、というのは初めてでした。

ちなみに、「箱」にどうしてもこだわりがある場合は別売りの桐箱も用意しています。

 

 


この季節ならではの商品

2006-07-22 16:06:09 | 商品のこと

これは、この季節ならではの商品。

ずばり、お仏壇用の造花

梅雨明けを過ぎると、飛ぶように売れます。

なにしろ暑くてお花がもたない。水が傷みやすい

生花が理想とはわかっちゃいるけど・・・という感じでしょうね。

さらに、一本一本のバラ売りではなく、花束になっているのも

お手軽で好評の一因のようです。

もちろん、自宅でお花を育てている人も多いこの地域。

盛夏を過ぎると造花のニーズはぱったりなくなります。

 

当然、店頭からも姿を消します。

でも、ある秋の日。
「あれ、あれ、あの造花、ないの?」とやってきたおばあちゃん。
「いや~~今は置いてないんですけど・・・」

「あっ!!あるじゃない、これでいい。これちょうだい!!」
と、デモンストレーションのために仏具を飾っていた
展示のお仏壇の花瓶からすっぽ抜いて
買っていかれました。

おばあちゃんたちは向かうところ敵なし。

 


打楽器と仏具の境界は?

2006-07-20 17:05:31 | 本音

「木魚下さい」と現れたお客様。

それ自体は別段珍しいことでもなかったのですが・・・

大小それぞれありったけの木魚を叩き、
なにやら機械を取り出して頭をひねってる。

聞けば、
「吹奏楽で使う」とのこと。
しっかり木魚用のスタンド
(長いパイプに大きなクリップのようなものが
ついて、大きさの違う木魚をセットするようになっている)

も用意されていました。

機械は音程を測るためのチューナーでした。

そういえば、以前吹奏楽のアンサンブル大会で
木魚をずらりと並べているパーカッションの人がいたっけ。

鐃鈸(にょうはち・にょうはつ)というシンバルそっくりの仏具もあるし。

仏具と楽器の境界ってどこなんだろう?

木魚は楽器屋さんでは売ってないのかしらん?


妙な疑問がわいてきます。

以前、お隣の田布施町の「たぶせ山城太鼓」の発表会で
お坊さんの協力で般若心経と打楽器のコラボレーションをやって
好評だったとか。

スタッフの方が当店に来られたとき、
売り物のおりんやら木魚やらで
即興演奏をしていらっしゃいました。

思わず、拍手。

こういう仏教への入り方、もアリなんじゃないかと思いました。


 


晴天の霹靂!?

2006-07-17 16:41:27 | 本音

今日も笑顔で(?)接客中。

お客様「***って、ありますか?」
「はいはい、こちらですね」と屈みこんだ時、

ぴしゃっと頭上斜めうしろあたりから不審な音が。

「え?まさか????」

そういえば、なにやら冷たいしぶきのようなものも散っていた。

シャツの袖にも小さな茶色い点々が・・・

・・・・これって、もしかしてウ○チ?
でも、店の中だし生き物みたいなもの何にも見当たらないし。
お客様は何事もなかったかのように話し続けてるし・・・・

でも、確かにぴちゃっっていったし、冷たかったし、
もしかして・・・私の背中?私の頭???

まさか。まさか。
よくある説教じゃないけれど、
人生にある『まさかの坂』」って、こんなところにあったのか!!!!

にっこりしながら、うっかりお客様に背中は見せられない。
お客様とのやり取りも上の空。

お見送りのあと、トイレにダッシュ して確認したら
やっぱりシャツに茶色い点々が。

でも、本体は?

店長に訴えたら、店の屋根裏に住み着くハトの仕業らしい。

数年前の地震で天井に出来ていたスキマにピンポイントで狙い撃ちし、

さらにピンポイントでその下に私がいた、ということ。

「宝くじを買え!!」と皆がいうけど、
妙な運をここで使い果たしたような気がする。