仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

違和感のある時計

2008-08-31 13:34:54 | 本音

写真の掛け時計は店内にあるもの。

他にも時計はあるけれど、正面にかかっていることと、

一時間ごとにメロディーが鳴るので、ついついこの時計がメインになっています。

 

そのメロディーが・・・

小さな世界」とか「ビビデ・バビデ・ブー」とか「ハイ・ホー」とか

要するにどうやらディズニー系らしき曲が6曲。

それがローテーションで流れてます。

仏壇屋にディズニー、という違和感はまぁ、それはそれであるんだけど、

この際、置いといて・・・・・

 

最近修理に出したこの時計

返ってきたらなんか変。

どこが変?何が変?????

 

!!!!朝、9時の始業時間に鳴っていた「ハイ・ホー」が

午前11時に鳴ってる!!!

よくよく聴くと、全体に今までのメロディーから2時間ずれてました。

どういう修理をしたらこんなことになるんじゃ?

 

おかげで、昼休みの時間や退社時間の感覚が

微妙に狂ってます・・・。

 


閏年と仏壇のこと

2008-08-29 13:37:09 | 本音

先日のこと、お客様から

「今年は閏年だから、お墓は建てない方がいいんですよね」

と尋ねられました。

・・・・・これって全くの迷信。

なぜか一部地域にのみ固く信じられているようです。

詳しくはこちらの石材店さんのページをご覧下さい)

実際、私も同じ中国地方出身だけど、

山口県にやってくるまでそんな話は聞いた事がなかったし。

 

お客様には迷信であることをお伝えし、よくよく事情を聞いてみると・・・・

「お墓がないと、手を合わせるところもないし、納骨もできないし

・・・でも閏年が気になって」と迷っていらっしゃったのでした。

閏年には死者がないわけでもなし、何とも罪作りな迷信です。

 

ところで、閏年だからお仏壇を買わない、というお客様もあれば、

「生きてる人間の生活の方が先だから・・・・」などと言われる場合もあります。

もちろん、冗談半分なのですが・・・。

まぁ、神も仏も意識せずに日々過ごせるということは

それだけ順調で平穏である、ということで喜ばしいことなのでしょう。

 

ただ、敬虔になったり、自分自身を振り返ってみたり、

そんな静かで深い時間はそれなりの装置がないと得にくいのではないかと

思います。

瞑想によくロウソクが使われるように、

生きてる人間にとっては、その前に座ることによって

一呼吸置いて自分自身と対話したり、

長い時の重みや人智を超えた存在を意識する

(昔の人なら『おてんとさま』と言ったかも)時間を提供してくれるのが

お仏壇であり、神棚であり、お墓なのではないかと思ったりします。

もちろん、供養や信仰のためのものでもありますが。

生きている人にとっても必要なものなのではないかと思うのです。

 

 

 


「小林太玄」コーナーです

2008-08-25 13:47:42 | 商品のこと

ずらりと並んだ床軸。

作者は全部、小林太玄師です。

京都の大徳寺の塔頭の一つ、黄梅院のご住職。

仏事の軸はもとより、茶掛などもたくさんの書があり、

また茶道具なども手がけられる、とあってその筋では知る人ぞ知る、

という方です。

 

この展示コーナー、お盆までは鯉とか朝顔とか季節感のあるものを

掛けてあったのですが、お盆も過ぎて心機一転。

書で統一してみたら、これはこれで秋の訪れを感じさせるような

静かできりりとした感じ。

もちろん、太玄師の書の迫力や存在感によるところが大きいのですが。

 

最近、広告の世界では「筆文字」が人気だったり、

高校生の部活で書道部がアツかったりするようです。

なんで???

と思っていたけれど、こういう豊かな書を見ていると、

「書」というのが単なる「美しい文字」ではなく

書き手の間合いとか息遣いとか、「表現」そのものなんだなぁ・・と

改めて感じます。

 

そういえば、何年か前にヒットした

ほっとする禅語」という本もやさしい解説とともに

表情豊かな書が大評判でしたっけ・・・・・。

 

この秋はひとつ、「書」に触れてみますか????

 


仏具の色、いろいろ

2008-08-23 13:45:10 | 商品のこと

写真は当店で扱っている金物仏具の一部です。

色も形も様々ですが、共通点は「高岡銅器である」ということ。

どの一つをとっても、ずっしりと重量感があります。

 

そして、高岡銅器の大きな特徴が写真に見られるような

美しい色合いの違い。

左から2番目のように、漆黒とはまた違った

微妙なニュアンスのある黒や

右から2番目の褐色味を帯びた色が仏具では一般的です。

でも一番右の「宣徳色」と呼ばれるものも落ち着きと華やぎを

併せ持った色として欠かせないものですし、

真ん中のように「赤」あるいは写真にはないけれど

「緑」など個性的なものも人気です。

 

一口に「銅器」といってもその色のバリエーションは深く、多彩。

その工程も漆器とはまた違った複雑さがあります。

成型された製品に着色するには、

その過程で亜鉛だの硫酸銅だの・・・高校の化学の授業以来、のような

言葉が飛び交い、頭の中に例のイオン記号がひしめきます。

・・・・・あんな殺風景な化学式と

この美しくも微妙な色合いはなんとも頭の中で結びつき難いのですが

自然の不思議、という感じです。

 

 

 


百鶴

2008-08-16 13:37:16 | 商品のこと

鶴」といえば「亀」とともに長寿のシンボル。

いわずもがな、のおめでたい図柄です。

このお仏壇の商品名は「百鶴」。

めでたさも100倍、というところでしょうか。

 

その上、その名前に負けず、お仏壇のあちこちに鶴。

障子、ランマは言うに及ばず。

宮殿、蹴込、ありとあらゆるところに鶴・鶴・鶴・・・・

 

・・・・ひょっとして、ひょっとして・・・・・

・・・・・・もしや本当に百鶴なのか?!?!?!?!

・・・・・・・障子だけでも30羽前後。ランマまで入れると50羽程度。

もしかして、

  もしかして・・・

        スミからスミまで数えてみると・・・・・・

 

 

 

96羽!!

     もう一回、数えてみた。

           やっぱり96羽。

半端だよーー!!!!


お盆を前に、「だんだん小さくなるもの」

2008-08-13 13:54:10 | 本音

毎年、店の中で

7月初旬をピークに徐々に小さくなり、お盆も真っ最中のこの時期、

最も小さくなるもの・・・・・・・

それは包装紙。

 

当店オリジナルの包装紙は通常、印刷屋さんから届いたものを

半分の大きさに切って待機させています。

店の中では便宜上、

印刷屋さんから届けられた状態の大きさを「全紙」

その半分は「半切」、さらに半分で「四ツ一」

その半分の「八ツ一」・・・・と使い分けています。

(あくまでも店の中での符牒なので正しい言葉かどうかはこの際おいといて・・・)

 

で、その包装紙ですが、進物用の線香を包むことがほとんどなので

普段は「半切」以下の大きさで十分です。

ところが、お盆提灯のやりとりが盛んになる7月初旬あたりからは

「提灯を包装して」というご要望が多くなります。

ちょっとかしこまってお盆提灯をお届けしなくちゃ・・・と

いうお客様が多いのがこの時期。

これは「全紙」をフルに使って包みます。

 

そしてその次にやってくるのが進物用のお線香でも

値も嵩もはるもの。

提灯の代わりに何名かで連名で・・とか

特にお世話になった方へのお供えに・・・とかいう場合です。

箱も大きいお線香なので「半切」で丁寧に包みます。

 

8月も7日くらいになると増えるのが

もうちょっと軽めの進物線香。

取引先とか親戚に配るため、まとめ買いされるお客様が増えるのも

この頃です。

このタイプは「四ツ一」で対応することがほとんど。

 

そして、そして、

昨日、今日くらいにピークを迎えるのが

家庭用のお線香とかロウソクをちょっと一つ、包装して・・・というご要望。

ちょっと実家のお墓まいり、とか

親戚にお盆のご挨拶、とかとにかく気の置けないところへの手土産代わりのもの。

のしもいらない、という方が増えてきます。

「八ツ一」の小さい紙でとにかくスピード勝負です。

 

・・・・こうして紙が小さくなるとともにお盆が近づき、やってきて

・・・・・・お盆が過ぎると、線香を包装することもまれ・・・・という状態になります。

 

夏草や 兵どもが ゆめのあと

・・・・って、まだ夢どころがてんやわんやの現の真っ最中です。

 

 


図書館で借りた本、「お香が好き。」

2008-08-11 13:37:07 | 私の本棚から

先日図書館で「お香が好き。にほんの香りを楽しむための便利帖」

という本を借りました。

そんなに深く掘り下げてあるわけではないけれど

入門書としては面白くて、読みやすい。

それに、ずいぶんとたくさんのお店の

いろいろなお香やグッズが紹介されているのも魅力です。

 

中でも気になった記事は「文香」を手作りする、というもの。

どうしても燃え残ってしまうお香の切れ端を集めておいて

細かく砕き、包んで「文香」として使う、というものです。

 

ひょっとして、ひょっとして・・・・・

香炉の中で燃え残ったお線香の端っこ

(なんとかきれいに燃えきらせることはできないか?としばしば相談を受けるけど)

も、上手くすれば文香として生き返らせることができるのかしらん???

それとも灰くささが残るのかしらん????

好奇心がうずきます・・・・。

 

ところで、簡単な文香の作り方はネットにものっていました。

 

お盆すぎたら、ぜひやってみなくちゃ。

今?今はてんてこ舞いでそんな暇ないです。はい。

 

 

 


縁起物、です

2008-08-08 13:46:20 | 商品のこと

先日入荷した掛軸。

タイトルは「霊峰紅富士招福」。

「赤富士」はお正月に掛けられるのが一般的でした。

ただ、何年か前にテレビで株に詳しい芸能人が

「赤富士の絵は金運を呼ぶ」なんて言ったものだから

最近は「縁起物」として年中掛ける人も増えています。

 

それにしても、この軸は開いた途端、

思わず「おぉ~~~~!!!!」と言ってしまったほどの

縁起物のオンパレード

ピンクの矢印をつけてみると、

赤富士を筆頭に「」に「なすび」の初夢トリオ。

七福神」はもちろん「四神」 

松竹梅」に「鶴」。「福寿草」「南天」「六ひょうたん」

「俵ねずみ」「昇鯉」。

印はしてないけど「金のなる木」も・・・・。

 

まさに縁起物のてんこ盛り。

この掛軸、なんと、35,000円

お盆売り出し中の今なら、さらに3割引。

 

「赤富士」だけでウン十万、なんて掛軸もあることを思えば、

これほどの縁起物がてんこ盛りでこのお値段はぜったいお買い得!!!!

って、それは違うか????


腕輪念珠のバリエーション

2008-08-04 13:35:10 | 商品のこと

写真の腕輪念珠はお客様のたっての希望で製作したものです。

腕輪念珠の房は簡単な輪に結んであるものがほとんど。

でも、写真の腕輪念珠は房部分のゴムを

きっちり紐房と同じ形に飾り結びにしました

「浄土真宗のお数珠のミニチュア版」という感じになって

お客さまにも大変ご満足をいただきました。

 

弊社オリジナルの腕輪念珠、として

大々的にPRしたいところですが、要望が多いと

正直言って、房を組むのが大変なので、

特にご希望の方のみ、の裏メニューとなっております。