そこで紹介されていたのは錺金具そっくりの
棺桶用シール。
それを見て思い出したのですがお仏壇の中にも時々
「シール」でこそないものの「騙し絵」的金具があります。
それが写真のもの。
私たちは「金具蒔絵」なんて呼び方をしますが、
要するに「高蒔絵」の一種だろうと思われます。(このあたり、勉強不足)
しっかりと厚みをつけて存在感たっぷりに仕上げてあります。
ただ、やはりホンモノの錺金具と比べると
繊細さ、というかエッジの鋭さはかなわないという感じです。
ただし、それはそれで蒔絵には蒔絵の良さももちろんあるので
甲乙の問題ではなく一つの「技」として大事にされるべきものだと思います。
ところで、このお仏壇は
「金具蒔絵」と錺金具を両方味わうことができるお仏壇です。
他にもあるのですが、とりあえず、赤い矢印の部分が「金具風の蒔絵」
青い矢印の部分がホンモノの錺金具です。
派手なつくりだけにいかめしくなりがちなところを
金具風の蒔絵で上手く和らげている、と言ってもいいでしょう。
仏壇屋さんに行く機会があったらぜひ金具もじっくり見てみてください。
見分けがつくかな???