仏壇販売人、ぶつぶつ日記

山口県の隅っこから
仏壇販売人のたわ言、繰言、独り言。
ほぼワタクシごと、たまにお仕事。

新種とのご対面

2007-06-30 13:27:08 | 本音

平穏な土曜日の午前中。

通常通り業務をこなしていると、どこからともなく

非日常的な音が・・・・・

「うぉん、うぉん!!」。

妙に通りが悪く、かすれ気味、しかもやや間延びした吠えっぷり。

これは近くに大型犬がいるに違いない!!

大型犬大好きな私はさっそくキョロキョロ。

隣のお店の駐車場に止められた車の中に、大きな顔のターゲット発見!!

 

・・・・・それにしても、明らかに大きな顔なのに、

ブチで、耳が垂れていて・・・・・何犬??????

いくら眺めても不思議な面相。

幸い飼い主さんが来られたので尋ねてみると、

『「薩摩ビーグル」だと言ってもらったんですけど。

 猟犬らしいですよ」とのこと。

確かに、顔はビーグル顔。しかしでかい!!

足はやや短めで顔に合わせてがっしり太く、ややがに股気味。

「薩摩ビーグル」という犬種も初耳でした。

 

あとでネットで調べてみると、確かにいるんですね。「薩摩ビーグル」

この年になっても、未知のとの遭遇はまだまだあるものです。

 

・・・・それにしても、「薩摩ビーグル」なんて言って、

ビーグルと土佐犬の雑種じゃないのとちょっぴり疑念を持っていた私。

飼い主さん、ごめんなさい。


上手なお盆提灯の組み立て方

2007-06-29 14:09:46 | 仏事のあれこれ

お盆提灯を展示して約1ヶ月。

お届けやお持ち帰りのお客様も増えてきました。

初盆を迎えられるお宅では、せっかくだから長く飾ろう、とか

百か日の法要に親戚に披露したいから、ということで

もうお盆提灯を飾るところもあります。

ところが・・・・

盆提灯の箱を抱えたお客様がご来店。

組み立てていたら脚が折れた!!」とのことでした。

基本的な盆提灯はホゾと穴とを組み合わせて

釘などを使わず、いわば木材の「ねばり」を利用して組み立てるもの。

力を入れすぎたり、入れる方向が違うと脚や支えの三角部分が折れてしまいます

珍しい事態ではありません。

ただ、組み立て方にちょっとしたコツがあるのです。

 

一般的には脚を差込み

支えの三角を取り付ける

という風に説明されているのですが、ここで注意。

脚を3本ともしっかり奥まで差し込んでから三角を取り付けようとすると

脚を押し広げるようになり、それぞれの部品にかなりの負担がかかります。

 

お勧めするのは脚を2本、あまりぐらつかない程度に差し込んだ後、

それぞれの穴に三角をあわせ、

最後の1本の脚は三角の残りの端にあわせつつ、ロクロ(丸い部品)の

穴にジワリと押し込む、という方法です。

インターネットで組み立て方を示しているお店もおおむねこの方法のようです。

 

それでも心配な方は遠慮なく、販売店などに組み立てをお願いされては

いかがでしょう?

また、収納場所が許せば、しまうときももう脚の部分は分解せず、

そのままカバーか何かをかけておくのも奥の手だと思います。

いずれにしても無理は禁物です。

 

ちなみに今回脚を破損されたお客様は

同じ商品の脚のみを取り寄せることになりました。

時期が早いのでまだフォローできました。

これがお盆直前くらいになると、メーカーにももう部品がなくなっていて

「今年のお盆はあきらめて・・・・・」となることもあります。

ご用心、ご用心。


手元供養あれこれ

2007-06-25 14:09:34 | 仏事のあれこれ

今朝の朝日新聞「天声人語」に「手元供養」の話が載っていました。

遺骨をオブジェにしたり宝石(みたいな石)にしたりして

お墓ではなく手元に置く、という方法です。

まぁ昔から「遺髪」だの「遺品」だのという考え方はあったのだから、

「遺骨」を手元においておいてもまったく問題はないだろう、と思います。

思うのですが・・・・・

「天声人語」では「愛する人を少しでも身近に感じていたい、という思い」と

まとめてありました。

まったく、その通り。

でもでも・・・私が仏壇屋だから思うのかもしれないけれど

お墓やお仏壇がちゃんとあっての上での「手元供養」なら

「分骨」の感覚で納得できます。

けれど、ただ「寂しいから」「場所がないから」「ずっと一緒にいたいから」

といった感情で「手元供養」だけで終わってしまったら

なんだか「お骨」が落ち着かないような気がします。

「根無し草」のような感じです。

いつも明るいところで、あっちやこっちや・・・では落ち着かないのじゃないかしらん?

暗いところから生まれ出てきて、暗いところへ戻っていくのが

ヒトの一生ではないかと思います。

故人を偲ぶそのよすがをどう選ぶかは自由だけど、

故人が落ち着く場所もきちんと用意してあげて欲しいですね。

 

お墓にもお仏壇にもいないで、それこそ

「千の風になって」あっちこっちしてたんじゃ成仏できないじゃないか!?

と、名曲「千の風になって」が一部の仏教者の間でモンダイになっているらしいです。

 

 


NHKスペシャルで・・・

2007-06-19 13:43:01 | 本音

昨日(6月18日)のNHKスペシャルで「長寿企業大国にっぽん

という番組をやっていました。

100年以上続く企業が日本は世界的に見ても特に多いのだとか。

この業界でも確かに、ちょっと考えても数社浮かんできます。

手前味噌ながら、わが社も100年を超えています。

 

そこで印象的だったのが、いずれの長寿企業も

「本業」をとても大切にし、また「家訓」を持っているということ。

確固たる経営理念を持ち、あわてず騒がず「身の丈」にあった仕事をする、

そんなところでしょうか。

特に「花王」の本業である家庭用の衛生用品に専念し、

シェアトップになっても改良し続けていく、という姿勢には感銘を受けました。

強い企業は姿勢がブレないんですねぇ。

 

案内役の幸田真音さんは「失敗してもやり直せるのは企業の余裕と底力」と

おっしゃっていましたが、確たる方向性があれば、

迷ってもそこへ戻ることが出来る、ということだと思います。

 

さあ!つん読状態になってる、「千年働いてきました」

読まなくちゃ!!

 

ところで、数年前は「ホリエモン」だ「村上ファンド」だ・・と彗星のごとく登場した

若手ベンチャー企業がやたらともてはやされていたと思ったら

今度は老舗企業がクローズアップ。

「何かが流行すると、次はその反対のものが流行る」という法則は

生きているみたいですねぇ。


うれしハズカシカタログ請求

2007-06-18 14:03:34 | 本音

「実家がおたくの店の近くだから」とか

「仏壇もおたくで買ってるから」等々の理由で、時々遠方の方から

お盆提灯のカタログをご請求いただきます。

お客様からわざわざ請求のお電話をいただくわけで、

これ自体はものすごーーーくありがたいことです。

 

当然二つ返事で早急に送らせていただくのですが・・・・・・。

 

ここが私たちの小市民なところなのか、

どうも既存のカタログだけでは不安になるのです。

一応お客様に差し上げるカタログ、というのは用意しています。

当然それを送ってあとはよろしく、でも問題はないのです。

でも、それは店内の商品の一部。

カタログに載っていないお買い得商品やお勧め商品もあるわけです

せっかくなら少しでも多くの商品を見ていただきたい!!ということで

急遽簡単な自家製カタログをプリントアウトして同封することになるのです。

おかげでカタログ請求をいただいた日にはプリンタが大活躍。

 

・・・・それにしても、そんなことならカタログ外商品の自家製カタログを

あらかじめ作っとけばいいじゃないか!!と毎年思います。

そして、品数の多さに気圧され、写真を撮って加工する、という膨大な

作業にめまいを起こし、提灯展示時期のバタバタと重なって、

結局、うやむやのぐだぐだになっていくのでした・・・・・

 

それでも、毎年これをやってると数年したらそれなりのカタログに

なってるんじゃないか??????などと悪魔のささやき

その頃には商品の絵柄が変ってるんじゃないの?と天使のつぶやき

やれやれ


梅雨といえばこれ!?

2007-06-14 13:53:04 | 本音

そろそろ梅雨入り。

店の横のほったらかしの花壇にこれまた伸び放題の紫陽花が咲きました。

普段散々ほったらかしなのに、現金なもので花を咲かせると

やっぱり飾りたくなりました。

で、店の前へ。

風が強い場所なので背の高い花器は危険、ということで

ちょっと低めにこんもり、こじんまり。

ホントは店の中の花も生花をこまめに生け変えるのが

理想なんですけどね。

花を変えるとそれだけで変化が生まれるし、季節感があるし・・・・。

なかなか理想どおりにはいかないので

時々こうして気分転換です。

正直言って、何の変化もないとお客様より何より、

店の中にいる私たちがマンネリになってしまうのです。はい。

 

余談ですが、この低めの花器は灰皿を転用しました。

紫陽花が枯れるまでしばらく禁煙!?


ロウのたれないロウソク

2007-06-12 13:32:25 | 商品のこと

最近入荷したカメヤマローソクの菜というシリーズのロウソク。

植物性原料でマイナスイオンを放出します」とか

煤がほとんどあがらず、環境にやさしい」とかいうウリで

仕入れらました。

しかーーーし!!

マイナスイオンなんて目に見えるものじゃなし、

煤の多寡だってそうそう実感できるものじゃない。

その上、ローソクなんかは結構使うものを決めているお客様が多い、

ということもあって

入荷してしばらくの間は勧めづらい商品でした。

 

ところが先日

試しに従来のローソクと焚き比べてみたところ、ごらんの通り。

ほとんどロウがたれない、という優れものだったのです。

これを強調しないテはない、ということで早速この実演例を

商品の前に置くことにしました。

何といっても百聞は一見に如かず。

 

原料もマイナスイオンも大切だけど、

まずは「おお!!」と納得させるわかりやすいアピールポイントを

強調することが大切、と改めて思ったのでした。

商品にだって、「つかみ」は必要です

 

 

 

 


少々高くても許せるもの

2007-06-09 13:43:32 | よろづ考察

いろいろなところでランキングがもてはやされていますが、

最近「THE 21 なんでもランキング」というページを見つけました。

これが結構面白い。

販売ランキングだの所得番付だのに混じって、

「新聞でつい見てしまうチラシ」のランキングや「めざしたい生き方」なんていうのも。

その中で気になったのが「少々高くても許せるもの」ランキング、というもの。

データは2002年のものだけど、やはりというか1位は「限定品」。

昨今の「プレミアム」ブームを思えば納得です。

以下、書籍とかクラッシックのコンサート、W杯のチケットとか、付加価値というか

簡単にはマネできない、「質」の部分が重視されているようです。

売り手としてはつまりはその部分を強調すればいいわけだけど、

これがやっぱり、わかっちゃいるけど・・・・・・というところでしょうね。

だからといって何でもかんでも「プレミアム」なのはどうかと思うけれど。

 

そういえば、以前経済学者(?)の日下公人氏がその著書で

「21世紀は五感の中でも簡単には再現・模倣できないものが流行る」と

おっしゃっていたけれど、これもまた「質」の部分だものね。

お香のにしてもそうだけど、見えないものを模倣するのは難しい。

いくら似ているようでも「本物」とは歴然とした差があるわけで、

だからこそ「本物」が珍重される、ということになるのでしょうね。

 


家紋に苦悶・・

2007-06-07 14:09:21 | 本音

お盆提灯を展示して一週間余。

今年の家紋入れ提灯第一号が仕上がってきました。

実はこの「家紋入」、その分商品単価は上がるので

(とは言え、家紋入れのお値段はここ数年据え置きで、ほとんど実費、というのが

現状なのですが・・・)

歓迎すべきものなのですが、これが結構厄介!!

出来れば避けて通りたい!!と思うこともしばしば。

なにせ種類が多い!!

家紋帳とか家紋事典に載ってないものもしょっちゅう。

その上、「違い鷹の羽」なんて一口に言っても

微妙なバリエーションの多いこと多いこと。

そんな時、きちんと家紋のわかるものとか

お墓に入れた家紋の写真を持ってきてくださっていると

そのお客様がとっても有難く思えます。

いまどきはケータイでお墓の写真を撮ってくる、それを

弊社のパソコンに送ってもらう、なんてこともします。

正確な上に手間がかからないので大助かりです。

 

ところで、「紋のわかるもの」として「紋付」の着物を持ってこられる方が

あるのですが、これは要注意。

女性の着物の紋はその家の紋とは違うことがままあります

他の地方ではやぶさかではありませんが、

少なくとも中国地方あたりでは

女性は実家の母親の紋をもらっていることが多いようです。

くれぐれもご注意を。