名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

飛騨の山里に春が来た

2012年04月16日 | セカンドルーム

 

高山祭りが終わると飛騨に春がやって来ると言われているが、間違いなく季節が変わってきた。


田畑で働く人の姿も増え、陽射しも暖かく風も和んできた。
野山の草木も萌えはじめ、動物たちの動きも活発になる。
渓流沿いのダンコウバイが黄色い花を付け、土手の水仙も開花した。

 


蕗のとうは大きく開き、つくしも小さな頭をわずかに出していた。


イノシシの動きも活発になり、閉じられていた箱罠の扉が開かれ、好物の米糠が撒かれていた。
冬篭りをしていた小動物や昆虫も、身の回りで動き始めた。
池の周りではブヨの仲間が群れ飛び、蜘蛛も巣を張り巡らしている。
戸棚の裏や隙間で冬を越したカメムシも、外へ出るため部屋の中ででウォーミングアップをしている。

 


山すそにはミツバチの巣箱もたくさん置かれて、女王の入城を待ち構えている。

 


サワラの幹をくり抜いたり、板で箱を作ったりと形は様々だが、ハチが入りやすいように自然に似せた巣箱が良いとされている。
ハチが入るための穴や隙間が作ってあるが、大きすぎると天敵のスズメバチや野鳥が入るし、小さいとミツバチが嫌がって入らないので、穴の調整が難しい。

 
熊もミツバチが大好物で、たっぷり蜜が溜まったところを、先回りして横取りしていく。
爪で穴を開け、手ですくって舐めたり、小熊に食べさせている姿を想像すると、何となく愛らしく感じるが、仕掛けた人はた巣箱を壊され、蜜まで取られてはたまらないだろう。
最近はミツバチが減って、イチゴや果樹栽培をしている人たちは、受粉が出来ずに困っているし、純粋な野生ミツバチの蜜も貴重品になった。
これを狙って頭の黒いねずみが、軽トラックで巣箱ごと掠め取っていく。
熊にももとると云うと熊に失礼だが、こんな行為はのどかな山里には似合わない。

コメント (2)
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