薄曇りの空から時々青空が顔を出し、久しぶりの日差しが心地よかった。
ユキも無防備な寝姿で、日光浴を楽しんでいる。
雨上がりの森は緑が鮮やかで、近くで見ると葉の一枚一枚が輝いている。
見るたびに山全体が盛り上がっていくようで、木々の生気も伝わってくる。
雑草も急に伸び始めて、田畑や庭の周りが草で覆われそうになっていたので、朝の涼しいうちに、畑の周りの草刈りをした。
水路の際は刈り草が水路に落ちないように鎌で刈り、のり面は草刈機で刈っていく。
今年初めて使う草刈機は、縁石に当てたり地面の石ころを跳ねたりしながら、何とか予定の場所だけは済んだ。
庭や田畑、裏山など、草を刈る場所はたくさんあるので、順番にやっていると、最初に刈った所がすでに伸びている。
秋まで終わりのない草との戦いが続くが、放っておくとイノシシやムジナなどの潜む場所になって、作物を横取りされてしまうので、止める訳にはいかない。
集落のあちこちで、トラクターや田植え機のエンジン音が聞こえていたが、今は草刈機の音が主役になった。
午後は、田んぼの水漏れを防ぎ、雑草の繁茂を抑えるために、畦にマルチを張った。
マルチは薄くて軽いので、風にあおられるとうまく張れないが、ちょうど良いタイミングで風がおさまってくれた。
天気が崩れる前の一仕事は終わったが、紫外線を浴び過ぎたのか顔がひりひりする。
今の時期は薄曇でも日焼けをするようだ。