昨日の午後、快晴の飛騨をあとに、名古屋へ向かった。
せせらぎ街道は、日陰にシャーベット状の雪が残っており、ガードレールに突っ込んだ車を見かけた。
雪シーズンの始めと終わりは、事故が多いので、慎重に運転しなければならない。
東海北陸道・長良川SAの改修工事が終わり、コンビニの併設など設備が一新されていた。
中でも、「ドッグラン」が新設されて、ドライブ中のワンちゃんたちには歓迎されるだろう。
さっそく、ユキを中に放してやったら、大喜びで走り回っていた。
他に犬が居なかったので良かったが、上手くコミュニケーションが出来るかちょっと心配もある。
今日は、親友の三回忌で、当時の仲間と名古屋の平和公園へお参りに行ってきた。
小学校以来の付き合いで、高校では山岳部で同じ飯盒の飯を食い、生涯に亘って親交を深めてきた。
現役時代は海外駐在が長かったし、お互いに仕事の忙しさもあって、会うのもままならない時期もあったが、リタイア後は機会があるごとに、旅行や飲み食いを楽しみ、近況などを語り合った。
退職後も大学で教鞭をとる傍ら、ボランティアで森林保護活動をするなど、セカンドライフを楽しんでいた矢先に発病を知らされた。
厳しい治療の折々に語り合うのは辛かったが、懸命に戦う姿を見て、必ず直ると信じていたが、あっという間に逝ってしまった。
最後のベッドで語りかけた言葉が通じたかどうかは分らなかったが、頷くような穏やかな目の動きは、今も忘れない。
70才前の幕引きに、さぞ無念であったろうと思うこともあったが、彼の生き様を見ている限り、人生の長短は余り関係ないように思った。
仕事や趣味も自分の意志を貫き、第二のピークもルートを外すことなく極めている。
視界が狭まって行く中を、覚束ない足どりで下山するよりは、山頂で余韻を楽しんだのだろうと思えてならない。