名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

名古屋平和公園で親友を偲ぶ

2010年03月31日 | セカンドルーム

 

昨日の午後、快晴の飛騨をあとに、名古屋へ向かった。
せせらぎ街道は、日陰にシャーベット状の雪が残っており、ガードレールに突っ込んだ車を見かけた。
雪シーズンの始めと終わりは、事故が多いので、慎重に運転しなければならない。
東海北陸道・長良川SAの改修工事が終わり、コンビニの併設など設備が一新されていた。

 
中でも、「ドッグラン」が新設されて、ドライブ中のワンちゃんたちには歓迎されるだろう。
さっそく、ユキを中に放してやったら、大喜びで走り回っていた。
他に犬が居なかったので良かったが、上手くコミュニケーションが出来るかちょっと心配もある。

今日は、親友の三回忌で、当時の仲間と名古屋の平和公園へお参りに行ってきた。
小学校以来の付き合いで、高校では山岳部で同じ飯盒の飯を食い、生涯に亘って親交を深めてきた。
現役時代は海外駐在が長かったし、お互いに仕事の忙しさもあって、会うのもままならない時期もあったが、リタイア後は機会があるごとに、旅行や飲み食いを楽しみ、近況などを語り合った。
退職後も大学で教鞭をとる傍ら、ボランティアで森林保護活動をするなど、セカンドライフを楽しんでいた矢先に発病を知らされた。
厳しい治療の折々に語り合うのは辛かったが、懸命に戦う姿を見て、必ず直ると信じていたが、あっという間に逝ってしまった。
最後のベッドで語りかけた言葉が通じたかどうかは分らなかったが、頷くような穏やかな目の動きは、今も忘れない。
70才前の幕引きに、さぞ無念であったろうと思うこともあったが、彼の生き様を見ている限り、人生の長短は余り関係ないように思った。
仕事や趣味も自分の意志を貫き、第二のピークもルートを外すことなく極めている。
視界が狭まって行く中を、覚束ない足どりで下山するよりは、山頂で余韻を楽しんだのだろうと思えてならない。

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久しぶりの青空

2010年03月30日 | セカンドルーム


昨日までのどんよりと曇った空はどこへやら、今朝は抜けるような明るい空が戻ってきた。
7時前には、東向きの部屋に朝日が当たるようになったので、天気の良い日は朝寝坊が出来ない。


障子越しの陽光は、春そのもので明るく暖かそうだが、外の寒さは真冬並だった。


いつもより厚着をして散歩に出かけたが、指先や耳は切れるような痛さを感じた。

水溜りは厚い氷が張り、軒からは簾のような氷柱が垂れ下がっていた。


今朝計った犬小屋の前の気温は、マイナス8℃だったので、昨夜は10℃を越していただろう。
冷え込みはわかっていたので、ユキ(柴犬)を久し振りに部屋に入れてやった。

暖かくて居心地がいいのか、餌を食べ終わったら、すぐにいびきをかいて爆睡していた。
よく眠ったせいか、朝早くから伸びをしたり、体を振ったりするので、薄暗いうちから目が覚めてしまった。
気ままなユキは、飼い主のペースに合わせようとしないので、やはり部屋で同居は難しそうだ。
3月も残り一日、今朝の寒さがピークで、ようやく飛騨にも遅い春がやって来そうだ。

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飛騨地方も満開?

2010年03月29日 | セカンドルーム

 

今朝起きたら、あたりの景色が一変していた。
昨夜降った雪が積もって、まるで真冬に戻ったようだ。
凍結防止ヒーターを外した家が、水道が凍って出なくなったとか、花の鉢を入れ忘れて凍みてだめにしたとかの話をよく聞く。
昨日は日曜日で、家で冬用タイヤの交換をしていた人を見かけたが、今朝は慌てたことだろう。
強い陽射しに惑わされて、春を迎える準備をしてしまうが、まだ少し早いようだ。

温暖な地方のブロガーからは、花便りが届くようになったが、飛騨地方も今朝は白い花が満開だ。

真冬の粉雪は枝に着雪する量は少ないが、春の水分を含んだ淡雪は粘りがあるので、どこにでもくっ付いて始末が悪い。
靴が団子になって歩き難いとか、雪かきが重い程度ならいいが、木が折れたり、電線が切れることもある。

今朝のように程ほどの雪は、枯れ木に花が咲いたようで美しいが、これ以上はもう結構だと思ってしまう。

田んぼの畦作りの続きを予定していたが、雪が積もった田を見ただけで腰が引けてしまった。


飛騨の山間部は雪だるまが並んでいたので、ホームページの更新作業に切り替えることにした。
毎月のルーティンワークなのに、切羽詰らないと取り掛かれない。 今日のような天気なら、少しは集中できそうだ。
昔は夏休みの日記を、新学期が迫ってまとめて書いていたが、いまだにその癖が抜けないまま、今日も追い込み仕事に励んでいる。

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電子書籍

2010年03月28日 | セカンドルーム

 

今日の飛騨地方は、朝から厚い雲に覆われ、北風の吹く寒い一日だった
朝は氷点下で霜も降りていたが、裏山のほだ木の一部から椎茸が出ていた。

 
先日出た椎茸は大きくなる前に凍結してだめになってしまったが、木の裏側で霜が付かなかったのが大きく育っていた。
今晩のおかず用に2個だけ取ってきた。
この調子なら、4月の半ばには本格的に収穫が出来そうだ。

話は違うが、糸井重里のウェブサイト、「ほぼ日刊イトイ新聞」に掲載中の大沢在昌著「絆回廊 新宿鮫X」を読んでいる。
先月からスタートして、毎週金曜日に更新される。
ぶつ切り状態で興をそがれるきらいはあるが、次回が待ち遠しく感じるときもある。
新宿鮫は、人気シリーズで4~5冊読んだが、いずれもテンポの早い展開で、ストーリーに引き込まれて一気に読んでしまった。
人気作家の未発表の10作目が、ネットを通して無料で提供されるのは珍しいが、電子ブック普及を見越しての試みだろうか。
彼は、紙の本が売れなくなっても、「物語」の要求は無くならないと、言っているので、新しい媒体の反応や読者層なども調べているのかも知れない。

4月からアマゾンやアップルが、日本で電子書籍の端末を発売すると言われている。
朗読機能や電子辞書などの機能も付いているようで、目が疲れたり、他の仕事をしながらでも楽しめる。
不明な語句やそれに関連する事項も、その場で調べることが出来るので、読書以外の付加価値も期待できる。
読書に特化しているので、パソコンや携帯より見易いだろうし、文庫本を寝転んで読めるような手軽さもありそうだ。
韓国のサムソンは、新聞は購読料の50パーセント、書籍は60パーセントで提供して、急速に普及しているという。
日本では出版社の壁や規制が多く、新刊書や人気作家の提供を拒んだ結果、コンテンツに魅力が無く定着しなかった。欧米ではヒットしているソニーも、巻き返しを図っているようで、今後が楽しみだ。

読み終わった本は重くてかさ張るし、長く所有する価値もそれほど無い。
出版社に縛られる作家も、電子書籍業界の影響力が強くなれば、直接契約して作品を発表することも考えられる。
古い出版流通の構造と、コストの掛かる紙書籍の存在が問われるし、読書のスタイルも変わっていきそうだ。

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久しぶりの野良仕事

2010年03月27日 | セカンドルーム

 

昨日降った雪は、その日のうちに融けてしまうほど儚い淡雪だった。
雲間から少しでも日が射せば、春の雪はすぐに融けてしまう。
今朝の冷え込みは相変わらず強かったが、久しぶりに青空が戻り、障子越しの春の陽光が眩しかった。


辺りの雪はほとんど無くなっていたが、日照時間の短い山すその畑は、まだ半分以上残っている。

 
蓮池は結氷し、湧き水周りの雑草は水滴が凍り、霜で真っ白になっていた。
凍てついていた田んぼも、午後になって緩んできたので、畦作りと水路の整備をすることにした。


去年は1枚の田を二つに分けて、奥の半分で米作りをした。
ビギナーズラックで、思わぬ収穫に気を良くして、今年は全部借りることにした。
そのために、分割していた畦を取り払い、両側に新しい畦を作り、水路を引く作業である。


畦の芯材に、腐り難い栗の木を使って土を盛って、台形に整えていく。
水漏れやモグラが穴を開けるのを防げるとのことであるが、昔からの農法は理に適っているが、手間が掛かるし体力が要る。
コンクリートや機械を使えば、短時間で見栄えの良い仕事が出来るが、時間はいくらでもあるし、自家米程度なら体力も持ちそうだと思っている。
久しぶりの野良仕事で、土や草の匂い嗅ぎ、少しばかり春を感じることが出来た。

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山里の春はどこへやら

2010年03月26日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は、雪が降ったり止んだりのすっきりしない日が続いている。
あたりはいまだに冬景色で、お昼ごろ町へ買い物に出かけたが、道路際の温度計はマイナス3℃を指し、凍結注意の表示が出ていた。


一瞬の晴れ間が出たかと思うと、すぐに雪雲が流れてきて、また雪が降り始める。

谷沿いの猫やなぎは、銀色の花穂に雪をまとって、ひとまわり大きくなったように見える。


桜に見立てるほどのしゃれっ気も無いし、氷の花を愛でる元気も無い。
山里の春は未だ先のようなので、今日は暖かい部屋で、一足先に訪れた球春を楽しむことにした。
三重高校が、今治西に延長サヨナラ勝ちした試合は、スリルがあって面白かった。
今夜は、セリーグの開幕戦、中日対広島が楽しみだ。
もうしばらくは寒い日が続きそうなので、テレビのお守りの時間が長くなりそう。

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春の雪

2010年03月25日 | セカンドルーム

 

朝から雪が断続的に降り、春とは思えない寒い一日となった。


家並みのある方へ散歩に行ったが、人の気配はまったく無く、静まり返って物音一つしない。
春の雪は、寒さがこたえるので、外へ出て仕事をする人はいない。


山に掛かる雪雲が厚いので、まだしばらくは降り続きそうだ。
北の風が強く、散歩をしていても、耳や指先が痛くなるような冷たさを感じた。

 


春を告げていた蕗のとうも、すっかり雪の衣をまとっていた。
膨らんでいた水仙の蕾も、身を縮めて固くなっている。
山里の春は思わせぶりで、やっと来たかと喜ぶと、すぐに隠れてしまう。

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名残りの雪

2010年03月24日 | セカンドルーム

 

 

今日もどんよりした重い空から、雨が時々降る肌寒い一日だった。
少し膨らみが見られたタラの芽も、小さく固まり鋭い棘が寒々しい。
雪が薄くなった畑から、たまねぎの芽が所々で顔を覘かせている。

 
去年の晩秋に植えておいた苗が、雪の重みにも耐えて瑞々しい緑が蘇っていた。
春の陽射しを浴びて、元気に立ち上がることだろう。
庭の雪も、僅かな塊が残るだけとなったが、間もなく消えて無くなる。
雪に苦労したこともあったが、この時期の汚れた名残りの雪を、いとおしく感じる。

流葉山の山頂からの動画をUPしました。
北の剱・立山から南の御岳までのパノラマです。
次回は、音声入りで山名解説などをしてみます。

2010_03220115.AVI

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春の流葉山

2010年03月23日 | セカンドルーム

 

昨日は早朝まで雪が降っていたが、日が昇り始めると、青空が広がっていった。
前日までは、雪が消えていた田も、再び薄化粧で迎えてくれた。

 
春らしい陽気と雨で、地面が露わになっていた畑も、雪に覆われて凍てついている。

この天気なら大丈夫と、準備していた荷物を担いで流葉山(1.423m)に向かった。
国道41号線を高山から富山方面に向かうと、飛騨古川と神岡をつなぐ数河峠に出る。
峠の一帯は、「数河・流葉県立自然公園」に指定され、スキー場やゴルフ場、温泉施設、別荘地、ホテルなどの観光施設が点在している。
流葉山はその一角に聳える最高峰で、周りをさえぎるものが無く、眺望の素晴らしさで知られる山である。
山腹には、冬季国体の会場にもなった、この地区最大の規模を誇る旧国設流葉スキー場がある。
神岡町が運営していたが、スキー人口の減少などで経営が行き詰まり、現在は大阪緑風観光に再建を委ねている。

山頂へは、いくつものルートがあるが、3本のスキーリフトを乗り継げば、頂上直下まで行ける。
当日は、天気を窺っている間に出発が出遅れてしまったので、1本目のスキーリフトを利用することにした。
リフトを下りて、シラカバとブナの疎林を登っていくと、傾斜が緩やかになり、眺望が開けたところが山頂である。
山頂は風も穏やかで、少しもやが掛かっていたが、360度の一大山岳パノラマを堪能することが出来た。
黄砂で汚れた雪も、前日に降った雪に隠されて、純白なブナ林は春の陽射しを受けて輝いていた。
残雪の山をスライドショーでご覧ください。(上映期間1ヶ月)

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流葉山登山

2010年03月22日 | セカンドルーム
飛騨神岡町の流葉山に登って、麓のスキー場に下ってきました。
昨日降った新雪を踏み締めながら、ブナ林を抜け、雪原で景色を楽しむスノートレッキングです。
山頂からは剣立山、薬師、黒部五郎、笠、槍ヶ岳、穂高と馴染みの山が勢揃いです。
南には乗鞍、御岳が、西には白山も一望出来ました。
昨日の荒天が嘘のようで、山頂に居ても風も爽やかな感じでした。これから温泉に入って帰ります。

15時30分 携帯で投稿
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春の準備で障子の張り替え

2010年03月21日 | セカンドルーム

 

飛騨地方は、真夜中に前線が通過して行ったようで、風がうなり、激しい雨がトタン屋根を叩いていた。
折れた小枝が屋根に落ちる音で、昨夜は度々目が覚めた。
今朝は雨も止んで風も収まったが、谷川は増水して濁流がほとばしっていた。

強い南の風と雨で、畑の雪も一夜にして、大半が解けてしまった。

今日は、お昼ごろからみぞれ交じりの雨が降り始め、間もなく本格的な雪となった。
昨日は春うららを楽しんだが、一転して冬に逆戻りした。

居間の障子が破れて気になっていたので、張り替えと折れた桟の修理をした。

物が当たって破れたわけではないが、部屋の乾湿の差が大きいので、乾燥したときに張力の限界を超して弾けるようだ。
薪ストーブを焚いている時は湿度が20パーセント以下になり、焚かない時は80パーセントを越してしまう。
ここに住み始めた頃は、お正月を前に張り替えていたが、冬を越す間に破れてしまうので、最近は春を迎える準備の一つとしてやっている。

張り替えも慣れてきたが、4隅をきちっと決めて、たるみ無く張るのは結構難しい。
古い田舎家は障子戸やふすま、畳、木製雨戸などが多く使われているので、張り替えや補修は欠かせない。
アルミサッシとカーテンは合理的で良いが、障子の感触が好きだし気分転換にもなるので、手間をいとう事は無い。
毎年お彼岸の頃から、東側の窓から朝日が差すようになる。
古家の破れ障子は様にならないし、くすんだ色では気分まで滅入ってしまう。天気が回復すれば、明日かは真っ白な障子越しの暖かい陽射しで、気分よく目覚められる。

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「なめこ」の植菌を終えて、平湯温泉へ

2010年03月20日 | セカンドルーム

 

昨日の夕方は、西の空を赤く染めて夕日が沈んでいった。


今朝も少しもやが掛かっていたが、春らしい穏やかな日和となった。

去年の秋に、裏山で伐採して葉枯らしをしておいた木を、2月の末に、枝を落とし雪面を滑らせながら山裾まで下ろしておいた。

 
今日は、なめこ栽培用の「ほだ木」を作るため、1mの長さに玉切りし植菌をした。


例年に比べると少し早いが、裏山の雪もほとんど消え、気温も高めなので、12本の原木になめこ菌の付いた500個の駒を打ち込んだ。


「ほだ木」は、木蔭に1ヶ月ほどコモを被せて、保温と保湿を保ちながら菌の活着を促す。
4月の下旬頃に、風通しが良くて直射日光が当たらず、適度に湿気もあって、水はけの良い場所を選んで地面に並べておくと、二夏後の秋から収穫が出来る。
気まぐれなきのこは、場所選びに何かと注文が多いし、天候によって出たり出なかったりと、気難しくもある。 その分、出たときの喜びも大きいので、飽きずに毎年欠かさずやっている。

8時から始めた作業が昼前に終わったので、平湯温泉へ汗を流しに行くことにした。


3連休で渋滞を覚悟していたが、道路は意外に空いていた。
広い「ひらゆの森」へ行くつもりだったが、駐車場にはたくさんの車が止まっていたので、最近よく利用する「やまがの湯」へ行ったところ、これが正解で、先客が出た後は広い湯船を独り占めで楽しんできた。
温泉はよく出かけるが、周りの山が眺められたり、広い海が一望出来るような開放的な風呂が好きで、特に今日のような晴れた昼間の温泉は、気分が高揚し元気も出てくる。
館内の食事処ですき焼き定食を食べ、レストルームで新聞を読んだり、日ハムとSバンクの開幕戦を見ている間に、少しばかりうたた寝をして、頭もすっきりして引き上げた。
午前中は山で仕事をし、午後は温泉三昧と、世間並みの連休初日を楽しんできた。

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山里の春

2010年03月19日 | セカンドルーム

 

雪解けが進んで、谷川の水量がかなり増していた。

水際のねこやなぎは、いつも水しぶきを浴びて氷をまとっていたが、今朝は水滴だった。

南向き斜面の田んぼは、雪が消えて雑草が生え始めている。
隣の田も借りることになったので、畦を作ったり、水路の補修などの仕事が待っている。


まだ雪がたっぷり残っている畑に、薪ストーブから出る灰を散布した。
一冬に出る灰は、ゴミ袋2杯ほどあるので、畑全体に撒くことが出来る。
融雪の効果もあるが、土壌改良に有効で、作物の育ちにも良いようだ。


今日は春らしい穏やかな日和で、ユキも小屋から出て終日日向ぼっこをしていた。

地面が冷たい午前中はマットの上で、午後は地べたと、居心地の良い場所を選んでいる。

陽だまりには、蕗のとうがたくさん出るようになった。
味噌汁に入れて、春の香りを楽しんでいたが、今夜は蕗味噌を作ってみよう。

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きのこ栽培の「ほだ木」の手入れ

2010年03月18日 | セカンドルーム

 

日照時間の長いところから、雪は勢いよく解けていく。
地温も上がっているので、3月に降った雪が、いつまでも残ることはない。


山の陰で陽が差す時間が短いわが菜園は、この集落では一番遅くまで雪に覆われている。
じゃが芋やエンドウの植え付けも始まっているが、もうしばらく先になりそうだ。


裏山の雪もほとんど消えたので、きのこ栽培のほだ木の手入れをした。
丸太に立て掛けてあった椎茸のほだ木が、雪の重みで一部倒れていたので起こしたり、折れた枝が被さっていたのを取り除いた。


地面に倒れたままになっていたほだ木から、椎茸が出ていた。
杉の枯れ枝に覆われていたので、その保温効果と、水分を十分吸って発生したようだ。


周りの木を見たら、豆粒ほどの走り子も出ていた。
今年はいつもより少し早く収穫できるかも知れない。
2週間ほど前に見つけた走り子は、その後の冷え込みで凍結して、石のように固くなって枯れてしまった。
これからも寒い日が来るので、安心も出来ないし、喜んでもいられない。
このまま暖かくなっていけば問題はないが、最近は三寒四温の落差が大き過ぎて、山の植物も動物たちも戸惑っているだろう。


なめこのほだ木は伏せてあるので、落ち葉や枯れ枝を取り除き、天地返しをした。椎茸は、春と秋に収穫できるが、なめこは、秋に1度しか取れない。


ほだ木の一部が何者かにかじられて、何ヶ所も穴があいていた。
鳥が虫を取るには、穴が大きいし深すぎる。
ねずみやリスの歯形も残っていなので、何物の仕業か見当が付かない。
去年の秋は、もっと荒っぽくかじられていたので、すわ熊が来たのかと震えたことを思い出すが、山では何が起こるか分からない。
山里は、家へも山へも招かれざる客がやって来る。

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招かざる春の珍客

2010年03月17日 | セカンドルーム

 

今朝方降っていた雪は、散歩に行く頃には止んで、陽もさし始めた。
昨日の雨と暖かい南の風で、大方の雪は融けてしまったが、辺りはまた少し白くなっていた。


寒さは厳しかったが、強い陽射しで降った雪もすぐに融けていく。
早朝だけの雪化粧だったが、今年は化粧直しが、ちょっと多いように感じる。

雪解けの頃になると、毎年我が家に招かざる客がやって来る。
1ヶ月ほどの間、毎晩のように来て、ある日を境にパッタリと来なくなってしまう。
不思議な行動をする「姫ねずみ」は、ふつうは野山で昆虫や木の実を食べ、土の中や木の洞などで暮らしている。
餌が無くなる冬の間は、リスと同じように、貯め込んだ木の実で食いつないでいるようだ。
なぜ野山で暮らす姫ねずみが、この時期だけ家に来るのか不思議でならない。
恐らく、在庫をしていた餌が底を尽き、台所のパンくずや野菜くずなどでしばらく飢えをしのぎ、草木が芽吹く頃に、野山へ戻っていくのだろう。
体長10センチ足らずで、つぶらな目は可愛らしいが、あちこちに糞を撒き散らしたり、枕元を動き回ったりする姫様の行儀はとても悪い。
小さな鼠が出入りする場所を見つけて塞ぐのは不可能なので、可哀そうだけど駆除するしかない。


昨日、糞を見つけて、いよいよ来たなと「鼠取りモチ」を台所の土間に仕掛けて置いたら、今朝は8匹も掛かっていた。
この何倍もの鼠と同居していると思うとゾッとするが、都会に棲むドブネズミやクマネズミほど、たちは悪くないので、まだ我慢は出来る。
取りモチに貼り付いて、チュウチュウ鳴く鼠に恐れをなしたのか、仕事をしない助手は、荷物をまとめて名古屋へ帰っていった。
ずっと居れば慣れてしまうのに、たまに来て目にする光景がショッキングで、いまだに山里暮らしに馴染めないようだ。

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