結論から言うと・・・・・実にお恥ずかしいパニックだった。
今日、CTスキャナーの結果が出た。
断層写真にて説明を受ける。
パラパラ絵本のように、マウスをコロコロ転がすと、同時に自分の断層が見える。
とはいえ、どの部分が何なのかはわからない。
「腎臓・肝臓・心配していたすい臓・胆嚢・脾臓・十二指腸、どこにも異常はないです」
と、担当医がニコッとする。
「なおかつ、腹水にも問題はないし、ついでで言えば、最近多い前立腺にも問題なしです」
それ以外にも、医者は説明をしていたが、そこには耳は行かず、ほっとしてニンマリ。
「いやあ、良かった。これで、気が晴れましたか?」
と医者が再度ニンマリ。
自分も、両手を合わせ・深々とあいさつし、感謝感謝。
「・・・・なんだよ、お前!」
と赤エンピツを耳に刺して、キャップをかぶり酒をあおる予想屋のオヤジさんから、ヤジが届く。
「すみません。
なにごともなかったです。
おさわがせしました。」とお詫び文書を出さねばなるまい。
***
しかし、ニンマリした勢いで、スキップ踏んで青空の下に出てしまったが。。。
そういえば、と道で立ち止まる。
「じゃあ、この腰の痛みは、何なのだろうか?聞くのを忘れた。」
まあ、内臓疾患で無いことが判明した今。
ぎっくり腰だろうが、外科的要因だろうが、大したことではない。
そんなものは塗ったり・貼ったりすれば、どうにかなる程度のことだ。。。
今は、そう思う。
ニンゲンはゲンキンなモノで。。。
特に、鬱をまとい続ける自分などは、たまに良いことに出会うと、急に躁(そう)の状態になる。
自分は躁鬱病では無いので、躁状態になるなど、めったにないことなのだが。
山を越え・谷を越え・・・・
日々・時々刻々・・・・自分という生き物・構成物としての細胞は変化し続ける。
ネコの目のように、めまぐるしく変わっていく。
内臓が無事だった証明がされたこと。
これが、ボクの今日の最大の天使。
***
時期は数日ずれてしまったが、幸宏の名盤『バラ色の明日(tomorrow is just another day)』に入ったとある曲が、今日、病院を出てからずっと頭の中を流れていた。
1983年は、幸宏・大久保林清(=景山民夫)・スーパーエキセントリックシアター面々でのオールナイトニッポンを聴きながら、よく聴いたアルバム、そして、この曲。。。。。
放送の中でも紹介されたが、ポップスを聴いて育った幸宏らしい、明るい「6月の天使」が今夜は聴きたい。
■高橋幸宏 「6月の天使」■