さんりんさんへ
眠いのは眠いのですが、青空と雲を見て、音楽を聴いていると、いくら眠くて過労でも眠りたくない、睡魔と覚醒の間の闘い。
結局、24時間社内に密閉されていたので、とにかく青空と雲が素晴らしく広く感じました。
生きている実感とでもいうのでしょうか。
酒も飲んでいないのに、ちどり足。
左と右の目の焦点が一致しない中でも、好奇心の方がカラダは走ります。
茅場町を腫れた足でびっこ引いて歩くと、バッテリーパークカフェなるお店を発見。
なんてステキなネーミングと感心。
そうしているうち、ネコちゃんのブラッシングしているおじさんに出会い、近づいていってお話をする。
「13年半飼っていたネコは亡くなってしまったんですが、この子は何歳ですか?」
「7歳かな。
散歩を一緒にするんですよ。」
「でも、道路危ないですからね。。。」
「この子は、でも、賢いよ。
絶対、一緒に散歩しても、道路には行かない。
よく轢かれるネコが居るけどね。」
「僕が飼っていたミケちゃんも、交通事故で亡くなりました。」
「ミケ?
珍しいねえ。」
「頭いいんですよ。
だから、遠出して、そこではねられたんですけどね。」
「動物の方が、人間より賢いよ。
この子も、わかってるんだよね、私の言う事。」
しばらくなでなでして、お別れする。
浅草を降りると、いつもどおりの賑わい。
隅田公園に行くと、陰影の表情と自然のイオンに気が反応する。
まぶしい永遠の光が緑から見えます。
こもれびの風景。
輝く花たち。
ここには、添えるコトバは要らない。
***
頂いたお便りの中で、原田郁子さんのこと、お話ししたいけど、少し、今の自分には精神力が無いので、また改めて書きたい事があるので、改めて。