
昨夜、珍しく、映画を見た。
「椿山課長の7日間」というもの。浅田次郎さんの原作の映画化。
元々、難解な面倒臭い映画の嫌いなかたちんばは、日本映画の分かりやすさが大好きだ。小さい頃は、森繁・フランキー堺の「駅前」シリーズが大好きだったし、寅さんも大好き。
とはいえ、高校生の頃、自分は映画というメディアを敵視していた。2時間なり3時間なりを拘束させられなければ理解出来ないメディアなど、極めて次元の低いメディアであり、音楽の持つ、数秒で、感覚として伝えることが出来る優れたメディアの足元にも及ばない、そう考えていた。
そういう感触はいまだに残っていて、よほど興味が無い限り映画は見ない。
一箇所にいて、じっとしていなければならないものというのが、どうも苦手だ。
但し、面白いとわかったもの、その映画の中に、自分の居場所を見つけたと判断したものについては、腰をすえる。
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ファンの伊東美咲さんが出ていることから見出したこの映画、とても面白かった。
和久井映見・渡辺典子と、かつてファンだった女性が、多少は年をとったものの、まだ「見られる」姿で出てきていたのも好印象だったが、驚いたのは、志田未来ちゃん。
我輩は、ドラマなど連続で見られる時間にも帰れないし、見る気力もないかたちんばなので、「14歳の母」というドラマも見れなかったが、このドラマの主役でもあったという志田未来ちゃん。
まだ、13歳というのに、既に、この人独自の雰囲気と、スタイルを持っている。
何ら汚れない純粋さに目の覚める想いがした。
実に日本的な、いずれ大女優にでもなるかのような印象。「子役」というコトバは余り使いたくない。
自分はロリコンではないが、微妙な表情の変化が美しく可愛い。
三島由紀夫大先生の「春の雪」の映画にも出ているそうなので、それも見てみたい。まさに、三島の世界には、合うだろうな。
自分にとっては、実に今後が楽しみな役者さんの登場です。