こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2012年1月13日 金曜日 20120113 - フィル・コリンズ「この壁のむこうに」'82

2012-01-13 22:51:00 | 音楽帳
13日の金曜日。
何とか、今週も航海を終えて、対岸にたどり着いた。
疲労を感じながらも、金曜日の夜が一番幸福な瞬間なのかもしれない・・・
そんな話しをMZ師としながら。

缶ビールを痛飲しつつ、静かに部屋でたたずんでいる。

***


ボクがジェネシスの存在をミュージックマガジンで知ったときには、既にフィル・コリンズ中心のユニットになっていた。
1980年「デューク」、1981年「アバカブ」・・・ジャケット・デザインは雑誌で何度も見ていたが、当時余り自分の興味を引かなかった。
どちらかというならば、兄の部屋にあったピーター・ゲイブリエル中心だった初代ジェネシスのLPレコード。
FMで聴いた「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイ」。化粧と扮装をしたピーター・ゲイブリエルの映像。そちらの方が自分を引き付けた。


このジェネシスとは別、という扱いで、フィル・コリンズのソロ・アルバムには出会った。
1981年のファーストアルバム「夜のささやき」。
そこからシングルカットされたタイトル曲の良さ。
フィル・コリンズの名前が自分に焼きついたのは、そのときだった。
「実力派ミュージシャンだな」と思った。
「夜のささやき」は多くの人に受け入れられ、フィル・コリンズのセンスの良さは大いに評価された。


そして、その翌年=1982年の秋から冬に掛けて発表された2枚目「心の扉」で劇的にブレイクする。
こっれが、ま~、素晴らしいアルバムだった。

当時自分が聞いた話では、ブライアン・イーノとの共同作業で得たものと思われるが、デモトラックで良い出来のものがあったら、それを24チャンネルのうちの1トラックに入れて、そこに多重録音をしていくという手法を取っていたという。

このアルバムには、小林克也さんの「ベストヒットUSA」でMTVをよく見た「恋はあせらず」がまずは入っている。
モータウンのシュープリームスが歌うオリジナルより大好きなカバー曲。
大ヒットした1982年秋〜冬。

ここに「かわいいキューピーさんのようなおぢさん=フィル・コリンズ」像が現れる。
但し、このポップなシングルカットだけに目をやってはいけない。

アルバム全体は、ファーストアルバムに続いて、ポリス「ゴースト・イン・ザ・マシーン」、XTC「イングリッシュ・セツルメント」もプロデュースしたヒュー・パジャムとの共同プロデュース。
繊細でキレイな音の扱い方・処理の仕方をするヒュー・パジャムらしさは、ここでも生きている。
実力派ミュージシャン=フィル・コリンズの卓越したドラミング、そして、温かみのあるヴォーカル、エコー、それらが奥行きある音の空間として素晴らしく音楽的に処理されている。

A面ナマっぽく跳ねるドラムの音からスタートする1曲目「空虚な心」。

4曲目の「心の扉」。
象の鳴き声のようなホーン・拍手・女性の声・・・まるでイーノの「アナザー・グリーン・ワールド」の「ザヴィヌル/ラヴァ」。
それらの音がエコーの遠い背景になりながら、ゴーォー・・・・・と巨大な音になっていき、ドラムが激しくも優しくグルーヴを生み出す。
ギターのカッティングするアクセントと、低い位置を細やかに流れるキーボードもあいまったカッコ良い曲。

■Phil Collins 「Do you know, do you care」■


B面2曲目に入った「この壁のむこうに」は、よくその日の「夜想曲」とした高校時代の夜があった。
歌詞はフィル・コリンズのものでは無いが、この静かな曲はまるで環境音楽のようにココロを穏やかにさせる。
同じカセットにインテリア(細野さんプロデュース)・ペンギンカフェなどが一緒に入っていた。

■Phil Collins 「Thru these walls」■

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