
10月に荒川区西尾久という都電走るこの街に引っ越してから、フォークっぽい音、それに、スローペースな音を「テーマ曲」代わりに聴いている。
例えば、細野さんの「ありがとう」とか「恋は桃色」
それに、大貫妙子さんの「東京日和」など。
その中の1曲が、矢野顕子さんの、この「自転車でおいで」。
こんな下町には、この曲がよく似合う。
作詞は、糸井重里さん。
糸井重里ー矢野顕子ー坂本龍一のゴールデンコンビの曲である。
「僕の家はすぐそこだよ」という歌詞がすばらしくいとおしい。
佐野元春は嫌いだが、2番を歌うこの曲だけは、素直にイイと思う。
***
○月×日(まるがつ ばつにち) 雨のちくもり
僕はだれかを 好きと書く
それが だれかは わからない・・・・
窓の外を犬が 歩いてゆく
黒いはな 黒いあし
いつもひとりでいる犬だ
知らないあなたに会いたいな
自転車でおいでよ
僕の家は すぐそこだよ
とうふ屋のかどから4軒目
○月×日(まるがつ ばつにち) 晴れのちくもり
僕はだれかが だれかを知る
そして 名前を書いてみる
庭の池を猫が のぞいている
小さな猫 小さな水
いつも おなかをへらしてる
いつかはあなたに会いたいな
自転車でおいでよ
僕の家は すぐそこだよ
牛乳のあきびんが 目印さ
自転車でおいでよ
僕の家は まだあるのさ
朝日と夕日があたる家
作詞: 糸井重里
作曲: 矢野顕子
編曲: 矢野顕子・坂本龍一
「僕の家は まだあるのさ」というセリフに深い意味があると思うのだが、その意味を自分は、まだ理解出来ていない。
下町に家を持った自分は、うれしくて、つい、この曲のように、「自転車でおいでよ」と言いたくなる。
糸井さんというのは、実にうまいなあと、この歳になって思う。
いつまでも耳に残る歌でした。やさしい歌詞ですね。
当時は夜部屋を暗くしてよく聴いていたのを覚えています。
しかし、佐野さんの評価は低いですね。よく各界の著名なアーティストが言っていますが、彼はもっと評価されてもいいアーティストだと僕は思いますけど...
くもおさん、佐野元春好きだったんですね・・・。
昔、高校の頃、ファンの子が居て、一緒にヴィデオでライブを見させられた記憶がありますが。
どうにも、自分には、どう聴いたらいいのか、全く距離感がつかめないんですよね。
唯一好きだったのは、80年代にカセットブックで出たテクノっぽいやつだけかな。
あれは今聴いてみたいんですが、CDにもなっていないみたいですね。どうなんでしょうか。
でもラップやヒップホップをわりと早くから取り込んでアルバム作っていたのは、評価に値するかなと思ったのです。周りに流されず、自分の世界を維持していける姿はすばらしいなと思ったりします。