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こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

クロスオーバーイレブン 1982年1月12日 火曜日

2006-04-09 10:06:10 | クロスオーバーイレブン
すっかり、このブログでもクロスオーバーイレブンが置き去りになっている感もあるが、決してそういうつもりは無い。
過去を振り返るには、じっくりと時間が必要なんだ。
私は、誰かさんたちのように、必死でブログを更新しようとは思わない、

あくまで数少ない、同じ時代を生きた、いるかいないかすら分からない「友」を発見するためにだけ、このブログをやっている。

元々、1ケタ台のアクセスしか考えていないのである。

私は、インターネットという公開性あるおおやけの場所で、堂々と自閉したい。

***

最近、やっと、1982年の昔のFM雑誌をひっくり返すようになった。
ヒマな時間が無くて、そういう、昔の自分のいわば「宝箱」を開く時間は、寝床に入ってから、という生活。

転勤というのは、人生の危機・リスクの中で大きなものだ。

むかし、何かの本で読んだが、人間の人生でのストレス負荷で大きいものの順位があったが、その中でも「転勤」は上位に食い込んでいた。

他には、「死別」とか「病気」とか「災害」なんてのもあって、なかなか、笑えない事実である。

置いていく仕事もしなきゃいけないし、これから始まる仕事も覚えなきゃいけない。そういう「二重の負荷」に、今、苦しんでいる。
そういう個人的状況があるにもかかわらず、他人は、送別会だの歓迎会だのを開いてくれてしまうので、自動的に、自分の時間は、いっさい「無い」ことになる。

また、大きな山が、私の前に立ちふさがっている・・・。
また、この大きな山を越えなきゃいけないと思うと、死んでしまいたくなる。
でも、他人は、そんなことお構い無く、このかたちんばに、いろいろな要求をしてくるのだ。
もはや、40を前にした男に、世間の風は冷たい。

サルトルでは無いが「地獄とは、他人のことだ」(「出口なし」より)とでも言いたくなる。

***

当時、高校受験を控えた1981年暮れから、クロスオーバーイレブンが、孤独な自分の友になった。

1982年、もう既に、受験は始まっていたかと思うが、FM雑誌の番組表をめくっていて、自分が録音した日が出てきた。


1982年1月12日 火曜日 23:15~55の放送

①ティム・ブレイク 宇宙の燈台 6:49
②ウルトラボックス ニュー・ヨーロピアンズ 4:00
③カーズ i`m not the one 4:16
④タンジェリン・ドリーム exit 5:33
⑤カーズ a dream away 5:45
⑥ティム・ブレイク 天啓 7:43

(ナレーター:横内正)

当時、エアチェックしたのは、①②③のみ。
それは、今もカセットで残っている。

◆①⑥のティム・ブレイクは、元タンジェリン・ドリームのヒトです。
でも、この人のCDは見たことが無い。入手困難で、ネットで調べても、その糸口すら見つからない。レコードもかなり貴重だと思います。
①の「宇宙の燈台」は、このクロスオーバーイレブンでは定番、というか、よくかかりました。

◆②は、1981年にサントリーのウィスキーのCMで使われ、私も衝撃を受けた「ニュー・ヨーロピアンズ」。これが、元で、ウルトラヴォックスは、日本で認知され、来日を果たします。当時、イギリスのニュー・ロマンティックスのムーヴメントの立役者であり、その中心、トップを走っていた。
ニュー・ヨーロピアンズ=新欧州人。なんてステキなタイトルなんでしょうか。

◆③のカーズは、その後、MTVにも登場して、ヒットメーカーになりますが、この1981~1982年の時点では、まだニュー・ウェイブのイメージが強かった。ロックの領域の範疇ではあったが、シンセを多用していたところが斬新で、かつ、ポップだった。「シェイク・イット・アップ」という81年11月にリリースされたアルバムからの名曲が「i`m not the one」。

◆④のタンジェリン・ドリームの「exit」は、とにかく名盤の「exit」より。
これまた、クロスオーバーイレブンには、ほんとに度々かかった定番。
ミュージックマガジンでも、ヨーロッパ盤担当の山岸伸一さんが、1981年のベストアルバムTOP10でも選んでいた。
ヨーロッパ、そして当時のロシアの暗さを表現したイメージが、すごい。実にその陰鬱さがカッコイイ。これは、私もこの後、レコードで買っって聴き狂った。

タンジェリン・ドリームは、このアルバムからポップな志向に転換していく。その境目のアルバムとも言える。


しかし、自分の中で、法則があったが、なぜかクロスオーバーイレブンは、火曜日に、ニュー・ウェイブ系がかかっていた。いっさいそんなことは、どこにも書いていないのだが・・。


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5 コメント

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もやしくん (bitland)
2006-04-09 14:22:39
クロスオーバーイレブンのナレーターと言えば、「津嘉山正種」しか知りませんでしたが、調べてみたら、彼は5代目だったんですね。また、聞きたいな。”もやしくん”
返信する
お久しぶりです~。 (たま社長)
2006-04-10 12:09:44
なんだか忙しい日常に紛れてしばらく訪れておりませんでした。



>私は、インターネットという公開性あるおおやけの場所で、堂々と自閉したい。



これ、面白い表現ですね。

私はmixiで自分のみっともない日常を

日記という形で晒してますが

ギャラリーがいる場合

日記の内容は

どうしてもフィルターを通さなくてはなりません。

そのフィルターを通す作業も

自分の精神が落ちすぎると

できなくなってしまう…。

人間とは、なかなか弱い生き物ですね。



>40を前にした男に、世間の風は冷たい。



私も実感しております。

年を重ねれば重ねるほど

生きていくには辛いことが増えますね。

自分も毎日世間の辛さに押し潰されそうです。

でも、

自殺したり

ドロップアウトするような勇気もないので

日々打ちひしがれながら生きていくしかない…。



かたちんばさんの日記を拝見すると

その苦悩を共有できる気がします。

力強く励まされることがなくても

かたちんばさんも

打ちひしがれながらも生きている。

だったら

ボクもなんとか生きていけるかも…と思えます。



音楽の方のツッコミも少々(^^;



ティム・ブレイクは元タンジェリンではなく

元ゴングですね。

しかしながら、

ティム・ブレイクは初期のタンジェリン・ドリームを

好んでいたようです。



世間的に評価の低い

シュメーリング在籍時のタンジェリン、

ボクは好きです。

"EXIT"とであったのは

間違いなくクロスオーバー・イレブンでした。



最近は歌モノを聴く元気がなくて

タンジェリンとかヴァンゲリス(特に『流氷源』)を

聴いてます。



…辛い…。

返信する
たま社長へ (かたちんば)
2006-04-11 22:33:12
本当に、30台後半に入ってから、展開がいろいろあって、ますますリスキーな状態が続いています。



でも、まさしく「うちひしがれても生きていく」しかないですね。



僕の大好きなジョン。・ライドンのコトバ「20年間風邪を引きっぱなしだけど、ショーは明日も続くんだよ」を思い出しました。



ティム・ブレイクは、そうだったんですね。

すっかり間違っていることに、この歳で気づきました、ガーン!



でも『流氷源』って不思議なジャケットですよね。

僕は、「反射率0.39」が好きです。
返信する
ボクも… (たま社長)
2006-04-13 20:24:42
反射率0.39が好きです。

『炎のランナー』や『ブレードランナー』以前に

カール・セーガン博士でVangelisを知ったクチなので…(^^;



今日もパニックになると

先送り体質が招いたピンチで

YENレーベルです(大泣き)

情けない…こんな自分が…情けない!
返信する
たま社長へ (かたちんば)
2006-04-13 22:19:24
いや、情けなくない。



私も今日もパニックでしたが、乗り越えるのです!



「反射率0.39」は知らない間に聴いているヒト多いと思います。
返信する

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