こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年12月23日 水曜日 「クリスマスソング」

2015-12-23 12:36:45 | 音楽帳

師走にしては温かい日々が続いた。
それでも雨や北風のせいで、樹々の葉っぱ隊はほぼ散り尽くし、冬らしい風景になった。
葉を落とし裸になって空に突き刺す樹々と枝。

師走が早々と目の前を通り過ぎて行く。今年の時の速さは、尋常ではない。
そして、あっという間にクリスマスさえも通過していきそうだ。
驚くべき速さで。温かかった師走で、気を抜いてしまったせいもある。

ラジオからはこの時期らしいクリスマスソング。
それ以外でもmp3に入れた曲も含めて聴いている。

つくづくポール・マッカートニーとジョン・レノンは全く違う存在なのだ、とこの時期に思う。共に素晴らしい音楽家だが、二人の代表的クリスマスソングには象徴的な違いを感じる。
ポールの愉しげで軽やかな「ワンダフル・クリスマスタイム」の片方では、ベトナム戦争終焉への喜びと平和への祈りが込められたジョン・レノンの「ウォー・イズ・オーヴァー」。

ポールの曲は1979年作品、ここ数年になってよく掛かるが、当時は意識して聴いていない。(翌年YMO/テクノに影響を受けて作ったシングル「カミング・アップ」は、当時よく聴いたが、これも素晴らしく軽やかなポップス。)

ジョン・レノンの1971年クリスマス・ソングは、幼い頃NHK教育テレビ等の映像でよく見た。雪の中のカーペンターズの2人と共に、幼い頃の白い冬の空を想い出す。
ジョン・レノンが、クリスマス曲の中にメッセージを残すことで、必ず最低一年に一回必ず掛かるように。。。という装置を意図したかどうかまではよくわからないのだが。

先日紹介したシカゴの「サタデー・イン・ザ・パーク」にもベトナム戦争終焉への喜びが歌われている。公園の何気ないうららかな様、その平穏がいかに大事な平穏なのか。
2015年、様々な場所では血が流れ続け、多様な戦争は続いている。
なにも戦争ばかりではない。今日も明日も、いつどこにそんな災いが舞い降りるかわからない。その中で、宗教家でも政治家でも無い者たちは、どうやって生きたらいいのだろうか。

1991年湾岸戦争のさなか、幸宏が発表した「A DAY IN THE NEXT LIFE」(=来世)にもクリスマスソング『神を忘れて、祝へよ X'mas time』『クリスマス・イン・ザ・ネクストライフ』が入っている。
80年代後期から苦悩の色を強める作品が続く中、彼の精神はそこまで追い詰められているのか、と思ったものである。
このアルバムは、社会人として初めて異国に放り込まれた大阪で聴いた一枚。それでも痛々し過ぎるのもあり、この曲を最近聴くことはまったく無い。

肝臓を壊して以降、よく実家に泊めてもらう静養のさなか、白い空を見上げながらクリスマスソングをずっと室内で聴いていた日があった。実に珍しい年だった。
80年代広告業界の手によって、クリスマスが家族で過ごす日から、性なる日のイベントとすげ替えられて以降、クリスマスそのものへの嫌悪が強く根付いていたからだ。

そんな中でクリスマスソングをたくさん聴くことになったのは、兄がプレゼントしてくれたクリスマスCDのせいである。311があった2011年のこと。
とても素晴らしい選曲のクリスマスソング集。

このCDで初めて知ったサラ・マクラクランのカバー。それがとても素晴らしく、感銘を受けた。
ジョン・レノンのこのクリスマスソングは、多くのミュージシャンにカバーされている。

■Sara Mclachlan 「Happy X'mas(War Is Over)2006■




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