こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年4月11日 土曜日 ~ 12日 日曜日

2015-04-12 12:56:51 | 音楽帳
4月11日 土曜日

タンポポが咲いた。
踏まれても・犬におしっこかけられても・それでも・・・の路傍の草。たくましい。
散ったサクラの花びらのスキマから顔をのぞかせた。あざやかな黄色い花。

メダカたちはすいすい泳いでいる。

クロちゃんは石の上で、また目やにを垂らしている。
昔一緒に暮らしていた茶介の巨体を持ち上げては、目を拭いていたのを思い出す。
クロちゃんは拭いてあげたくてもさわれないので、とりあえずカリカリで栄養を。





今週、渋谷陽一さんの「ロックミュージック進化論」文庫本で追加されたピーター・バラカンさんとの対談を車中読んでいた。
テーマは黒人音楽をめぐって。
ソウルからファンク、ヒップホップへの流れ。たぶん、90年あたりの対談。

こないだ「ホワイトファンク」について書いたが、そんな呼称をきいたア・サーテン・レイシオやスパンダー・バレエやヘヴン17の実験あたりから以降、やたら”ファンク”という言葉を聞いたものである。
そもそも、私にとっての”ファンク”とは?といえば、特に意識したのは「ミュージックマガジン」1982年1月号”いま なにがファンクか”という記事。

そこではウィリアム・ブーツィー・コリンズ、ピッグバッグ、ブラック・ウフル、リック・ジェームズ、ファンカデリック/パーラメントといった脂の乗り切った音楽のモノクロ紹介が刺激的だった。
さらには、YMOの「テクノデリック」(1981年11月21日発表)における細野さんのグイ乗りベースだったり、果ては教授の「左うでの夢」までがあって、音をどう読み取るか?を学んだ。

今まで書いたミュージシャンの音楽を、1981~1982年に向かって聴いていく。ムダな情報や知識が無い分いずれも素晴らしい音楽と感じたが、その後「ようく分からない」感覚や嫌悪感を持つ音楽エリアが産まれていった。
それがEP-4、23スキドーといったユニットの音楽だった。

音楽雑誌を開けば、かれらの音楽に”ファンク”という言葉がつきまとうのだが、どうしても違和感があった。人工的過ぎる感触。これが果たしてファンクと呼べるのか?という納得行かなさ。

しかし、そう思われるのを彼ら自身が分かりながら、あえてファンクというものをベースとし・異なる位相に音を産み出そうとしていた。そのキッチュさは、ツボにはまる人ならば好きになれるだろうが、当時の私には受け入れがたいものだった。

23スキドーの作品に「アーバン・ガムラン」があるが、アーバンつまりは都会的な、というように本来的なファンクを離れて・それを現代的な機械を通じ、録音した音声等もまじえミクスチュアを試みた。

こういった音を、1983年~「FMトランスミッション/バリケード」などで盛んに掛かったのを通じて聴いたが、生理的に駄目だった。EP-4、23スキドー、この良さを悟ったのは3・11後といったところだろう。この変化の理由を考えるが、どうも理屈や思考じゃわからない。

■23Skidoo 「Coup」1983■











4月12日 日曜日
腰痛。ストレッチやマッサージするが解けず。昨日歩きすぎた。
夜更けまでビデオや音楽に浸っていた。だるくて珍しく一歩も外に出られず横になっていた。

魔の手を逃れる強迫神経症のように、ひたすら街にたたずむ休日という中で、こうしてとどまる日はいつ以来か?
気を張っていなければ崩れてしまう、というものは、だらけてしまうととめどもなくなる。
外に光が少ない。動けない日に曇り。

決してこの程度だけで一気に鬱になる気分の波はすでに無い。慣れている。
室内で横になって、最初はTBSラジオを聞いていた。その後、YOUTUBEに上がっていた人生相談を聞いているうち、そればかりになった。

過去、ラジオの「テレフォン人生相談」を毎日聞いていた。
それは営業だったころで、2003~05年あたりのこと。

朝から営業車を転がすと、旅の友はAMラジオ。
「テレフォン人生相談」は厳しい内容から、目をそむけたり、”これは他人事で自分はこうはならない”と思う人がいるし、その日の内容によっては私自身もそうだった。

そこから10年近くたって、幾話も聞いた。中身の濃さと現実の厳しさ。他人なんかじゃない。(同じココで生きている)
”普段過ごしているなかで、こんなことをばかり思っていたら苦しくて生きられないよ”という声が聞こえるし、それもよくわかるが、私はそうは言い切れない。

かつて紹介した上原隆さんのノンフィクション本「友がみな我よりえらく見える日は」と共通して、ここに『ほんとうの現実』がある。また、そこにかろうじて爪先くらいのリアリティと希望を与えてもらう。



■YMO 「カモフラージュ」(高橋幸宏)1981年3月21日発表「BGM」収録■
ドアの向こうの秘密
 (今、そこへ落ちて行くところ)

カモフラージュの中での解放

遠い闇の中の炎

変わり目の中を静かに動いているんです
自分をいつわる事が必要だったんです
だから、たった今ボクはそこへ堕ちて行くんです

自分の声が自分を追いかけてくるんです
自分の声が自分を追いかけてくるんです
自分の声が自分を追いかけてくるんです
だから、たった今ボクはそこへ堕ちて行くんです
 








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