こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2013年10月4日 金曜日 China Crisis 「The Soul Awakening」'83

2013-10-05 00:18:07 | 音楽帳

お見舞いを終えて、帰宅す。
お袋さんの検査も、今日でいったん終わり、別に異常がある訳でも無い。
食を自発的にする「よっこいせ」という後押しさえあれば、好転する。
その考えには変化は無い。

今日で一応検査が終わり。。。と思って、ロクに携帯電話をいじれないお袋の番号を鳴らす。
何度か鳴らして、やっと出てくれる。
その声色から、その日その日の調子・微妙な変化を読み取ろうとする。

我慢強い、というか、決して弱音を吐くことをしない人だったのに、夜、自ら「来て欲しい」という吐露を珍しく聞いて、即切り上げて、病院の個室に向かう。

入ると途端に、腰を揉んで欲しい、というので、カラダを持ち上げて、腰を揉み・シップを貼り替え、少しばかりの話しを一方的にして、反応を見ながら様子を伺う。
ウェットなことが嫌いなお袋と、ウェットでべたべたで太宰的エセ・ロマン神経症という間逆の自分。
そんなお袋が、ウソのように、ナーヴァスになっていることが分かる。

しかし、そのようなことで、自分がホロッと来るか?と言えば、決してそのようなことは無い。
だからと言って、ふだん「アカの他人」に、極めて冷酷無情になれる自分の精神水位と同じか?と言えば、そうでも無い。

まるで実感が無い、というのが、一番的確かもしれない。
仕事場と病院の行ったり来たりを続けていると、神経がマヒするものでもある。
脳がフリーズしているのと、神経が常に張っているからかもしれない。

お袋さんが眠るのを確認して、明かりを消して、深夜の部屋を音を立てないように去る。
歩き、金曜の場末の駅前に向かう。小雨が振り出し、傘を差す。
酔客の群れの騒がしい声と腐臭・ビラ配りのクロウト女・それより淫靡な空気を放つシロウト女が横を歩き・その合い間に立つ「性犯罪防止」という垂れ幕を掛けた帽子と制服姿のおじさん・・・
それら不整合な異物同士が1つの画面フレームにパッケージされたシーンに出会う。
しずかなまなこで、その雑な場を冷笑一瞥。さっさと去る。

3・11からたった2年半後、とある日本の一部の一カット。
おりんぴっくだのしょうひぜいだのと熱したり冷めたりする群れの、ミソもクソも無いたわごとがひたすら続く。「かれら」の日常の振る舞いは、全部芝居に過ぎないのが、よく分かるシーン。
だからと言って、自らの思惑は変化せず、あきらめもしない。

変化激しい・深夜の合いの間、「あれ」から約三十年目に聴く定番の一曲。
しずかに独り、ビールを呑んでごろんとする。

■China Crisis 「The Soul Awakening」1983■
コメント
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