Blog: Sato Site on the Web Side

「幻滅のたびに甦る期待はすべて、未来論の一章を示唆する。」(Novalis)

Happy Birds

2006年10月08日 | Weblog
もはやKATHYが指令を受けるということは、ぼくがKATHYから見に来いと言う指令を受けると言うことでもあって(笑)、夕方、忙しいもなんのそので横浜美術館まで。

横浜美術館『アイドル!』展初日。これは多分ぼくの個人の偏った見方でなく誰もがそう思うことに違いないのですが、この展覧会は「ハズレ!」です。広い展示室がなんかスカスカに見える。単純に作品点数が少ない、ということもあるのかも知れないけれど、見応えのある作品がないというのがそのスカスカ感を確実に助長している。「アイドル」というキーワードはいろいろな可能性を想像させる。でも、その可能性に対して真摯に知恵を絞った形跡が、ない。ぼくなどは、アキバのアイドルのコンサートを毎週やって、ここをアキバなひとたちが通う不思議な空間にしちゃえばよかったのではなどと思ったりした。あと、アイドルというのはしぐさなんだと思うんですよ、しぐさの採集をいろいろな形でするとか。そういうことを作家に依頼して作品化するみたいなことを例えば昨年の『ガンダム展』みたいなエナジーをもってやる、というのならよかったのに。ところで、どうもいろいろひとの話を総合するに「女の子が憧れるアイドル」というのがここで言われる「アイドル」のピントみたいです。

文化祭のポスター展示みたいにクールな(さむい)展示室とは異なり、KATHYのパフォーマンスは、コヨーテならぬ鳩というパートナーによってカワイイ妄想の凶暴さを熱く炸裂させた。それにしても鳩って!