経済産業省と国土交通省はこのほど、国産バイオジェット混合燃料を使用した全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)の定期便によるフライトを実施した。6月17日のJAL515便(羽田発・札幌行、12時30分発)とANA031便(羽田発・伊丹行、15時発)の計2便にCO2削減効果のある航空燃料(SAF=Sustainable Aviation Fuel、持続可能な航空燃料)を使用し、それぞれ羽田空港から目的地までフライトした。
日本国内のバイオジェット燃料の導入に向けた動きは、東京2020大会期間中にバイオジェット燃料を使用した旅客機をフライトさせることを目指して2015年に経産・国交両省が立ち上げた検討会に多くの民間企業などが加わり、実証などの検討が進められていた。
今回はNEDOによるSAF製造技術の研究開発の一環として、民間企業とともに藻類と木質バイオマスを原料に製造したSAFを30%(うちニートSAF2%程度)を使用。SAF製造コストの低減などの課題は残るものの、バイオジェット燃料を使用した定期便によるフライトという一定の成果を得たことになる。
政府のグリーン成長戦略では、2050年カーボンニュートラルや国際民間航空機関(ICAO)の温室効果ガス削減方針などをふまえ、航空機の電動化や水素や合成燃料、SAFでのフライトが想定されている。近距離便は電化、長距離便は液体燃料を使用するのが現実的との見方もあり、今後も研究開発が続くものとみられる。
石油通信社
日本国内のバイオジェット燃料の導入に向けた動きは、東京2020大会期間中にバイオジェット燃料を使用した旅客機をフライトさせることを目指して2015年に経産・国交両省が立ち上げた検討会に多くの民間企業などが加わり、実証などの検討が進められていた。
今回はNEDOによるSAF製造技術の研究開発の一環として、民間企業とともに藻類と木質バイオマスを原料に製造したSAFを30%(うちニートSAF2%程度)を使用。SAF製造コストの低減などの課題は残るものの、バイオジェット燃料を使用した定期便によるフライトという一定の成果を得たことになる。
政府のグリーン成長戦略では、2050年カーボンニュートラルや国際民間航空機関(ICAO)の温室効果ガス削減方針などをふまえ、航空機の電動化や水素や合成燃料、SAFでのフライトが想定されている。近距離便は電化、長距離便は液体燃料を使用するのが現実的との見方もあり、今後も研究開発が続くものとみられる。
石油通信社