石油施設攻撃で調整金全面引き上げ サウジ11月積、重軽格差も拡大続く

サウジアラムコは4日、石油元売各社に11月積のDD原油プライスフォーミュラを通知した。
調整金は、スーパーライト+4.35ドル（前月比＋0.20ドル）、エクストラライト＋3.60ドル（＋0.70ドル）、ライト3.00ドル（＋0.70ドル）、ミディアム+2.35ドル（＋0.70ドル）、ヘビー+0.95ドル（+0.60ドル）で全面的に引き上げられた。全ての油種の調整金がプラスになるのは5ヵ月連続となる。
石油元売各社とサウジとのターム契約は、ドバイ原油とオマーン原油の月間平均価格を指標にこの調整金を加減して決まる。業界筋によると、この要因については、引き続きIMO規制による需給バランスの変化と9月中旬に発生した何者かによるサウジアラムコの石油施設の攻撃による影響が指摘されている。

石油通信社