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窓用太陽光パネルの実証開始、高層ビルも視野 ENEOS/NSG、透明・遮熱・断熱性能も

2021-09-02 07:28:41 | 日記
ENEOSホールディングスと日本板硝子(NSG)は1日、透明な窓用太陽光発電パネルを用いた実証実験を開始すると発表した。
ENEOSが再生可能エネルギーの普及促進を目指して今年3月に出資した米国ユビキタスエナジー社が開発した透明な太陽光発電パネルを建物の窓として使い、評価を行う。このパネルはNSGとユビキタスエナジー社が共同開発したもので、紫外線と赤外線をエネルギー源とする高効率の発電が可能で、一般的な窓と同程度の透明度を維持しつつ、遮熱性と断熱性にも優れていることから、建物の高いエネルギー効率を実現することができるという。2021年9月1日から1年間、NSG千葉事業所内に設置した施設で定量的な評価を行い、日本国内における有効性が確認された後は、ビルなどへの展開や将来の電力供給を視野に入れた太陽光発電システムへの接続などの実証を検討するとしている。
太陽光発電を巡っては、日本国内ではFIT制度の買取金額の段階的な引き下げで新規設置ペースが鈍化しており、日本のメーカーも相次ぎ撤退。今後は平置き型の太陽光発電パネルを設置する際に必要な適地が相対的に減るとの指摘もあるため、営農型太陽光発電や、住宅や建築物への太陽光発電パネルの設置が有望視されていた。経済産業省の試算では、住宅や建築物に太陽光発電パネルの設置が可能になった場合、電力の約3割を自家消費すると仮定すると、一般家庭の3割程度の電力消費を賄い、年間1万円の節約になるとしている。

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