ガソリン販売▲2.4％、年末に向け失速 12月の石油統計速報、灯油は7.3％増

経済産業省がまとめた12月の石油統計速報によると、燃料油販売は1528万4千kl（前年同月比▲4.3％）で15ヵ月連続で減少している。
ガソリンは、427万3千kl（▲2.4％）で15ヵ月連続で減少している。ガソリン需要はGoToトラベルキャンペーンを追い風に比較的堅調だったが、新型コロナウイルス感染拡大で12月18日から東京をキャンペーンから除外。さらに12月28日から全国で停止するなど、年末年始の規制を予定していたマイカー需要も影響を受けた。
灯油は、250万1千kl（7.3％増）で3ヵ月連続で増加している。12月は気温の低い日が続き暖房需要が喚起されたことや、新型コロナ感染拡大で人々が外出を自粛したことも追い風となっている。
軽油は、292万7千kl（▲2.9％）で19ヵ月連続の減少となる。物流需要は堅調だが、新型コロナ感染拡大による経済低迷が影響した。北日本などの大雪の影響は、除雪車などの需要が喚起されるが、たびたび発生した高速道路上の立ち往生などは、軽油需要のマイナス要因となる。

石油通信社