主要都市交通局の2020年度第1四半期(4~6月)バス向け軽油の一般競争入札が3月3日の神戸市からスタートする。1月以降の原油価格は、米国によるイランの司令官殺害による緊張で一時急騰したものの、すぐに軟化。その後は新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済への影響を懸念し急落したが、一方でOPECプラスが追加減産の動きをみせたり、ウイルスの感染拡大は2月がピークなどとする報道などで反発。さらに米国の経済が予想外の好況でその後の油価は強含みで推移している。今回の入札では、乱高下する原油価格をどうとらえるのかで落札水準が変わるものとみられる。特に日本ではウイルスの感染が拡大するなかで公共交通機関の利用者が減少しており、近年まれにみる難しい入札となることが予想される。
石油通信社
石油通信社