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認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

「AD型認知症」予防の為の『万年カレンダー』語録(Iー14)

2025-06-07 | この先一週間-脳の活性化と私なりのテーマ
&1  万年カレンダー
(1)  アルツハイマー病(アルツハイマー博士が、世界で初めて発見したことで知られる認知症。生まれつき特定の遺伝子に異常が存する人だけを対象に発病する特殊な認知症であり、認知症全体に占める割合は、1,1%程度 )、脳血管性認知症(25%は誤り。正しくは、5%!!)、二次性認知症、『アルツハイマー型認知症(末期の段階である大ボケだけでなくて、早期段階の「小ボケと中ボケも加えた数値が正しい!!)」認知症全体の90%以上を占める=(以下、「AD型認知症」と略記する)』等、様々なタイプの認知症が数有る中で、(その大多数、90%以上)を占めていながら、発病/症状の重症化が進行するメカについて、アミロイドβ仮説(世界的に通説の地位)や/タウ蛋白仮説(少数説の地位)や/アセチルコリン仮説(異説)等の仮説しか提示されていない『AD型認知症』の正体(本態)は、廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』に過ぎないのです(私たち「二段階方式」が、アミロイドβ仮説が出現してくる以前に、北海道から九州に跨る全国的規模、452の市町村での先駆的な活動(有償/有期の使用許諾契約の締結下で、実践展開を指導)による顕著な成果により/疫学的方法により主張内容が正しいことを実証済みなのです。
 
※我が国は、公明党の要求等もあって、権威だけを笠に着た出鱈目な内容である『アミロイドβ仮説』を理論的根拠/此の世に実在していない架空の『若年性アルツハイマー型認知症(側頭葉性健忘症を誤診しただけのもの!!!)』を『隠れ蓑』にした川下対策である『ボケても安心な社会づくり』の政策により、末期の「大ボケ」の段階で発病を初めて見つけるだけの『発病のレッテル貼り』の診断及び症状の発現の仕方を亢進させ/又は抑制する効能しか有していない『対症療法薬(興奮型の「アリセプト」に代表される(症状の進行を遅らせる)効能が皆無である対症療法薬)』の処方の為の『①医療費』並びに、新規発病を野放しにしていて/症状の重症化の進行を放置していて/為す術が何も残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階での『②介護の費用』とに投入している血税の規模は、単年度ベース(一般会計と特別会計の合計)での総額が、23兆円超と言う天文学的な規模となっていて、この先、更に規模が拡大して行く予想なのです。
 
(2)  万年カレンダー語録 (By Tad=有限会社エイジングライフ研究所が著作権を有していますので、引用には、ご注意を!)。
 
1日 :『出番が少ない
 あれもこれも ナイナイ尽くし 出番が少ない脳は、老化を加速する
 
2日 :『速足の散歩
 歩け歩け 魔法の散歩  速足の散歩が、意欲の機能を拡大させる
 
『速足の散歩』
 予防の為の特効薬 日に五千歩の散歩 これを目安に 出来るだけ安全に
 
3日: 『意欲の低下
 何事にも、やる気が起きない 意欲の低下が、認知症への黄色信号
 
4日: 『無我夢中
 時間の経過も 忘れて夢中に あなたの脳が 活性化していた証拠
 
5日: 『交遊の輪
 もっと増やそう 交遊の機会 人の輪に入れば 脳が活性化
 
6日: 『老化の速度
 誰でも加齢がもとで 脳は老化する 老化の加速は 貴方の脳の使い方次第
 
7日: 『先ずは挑戦
 好奇心と感動は 前頭葉の大事な機能 先ずは挑戦 趣味や遊びや地域活動
 
8日: 『自分なりにが大事』
 弱気と気後れ 脳の老化を早める要因 自分なりに歩み、求めよう 第二の人生
 
9日: 『右脳が主役
 仕事とは無縁となるのが 第二の人生 右脳が主役となる 趣味や遊びや交遊を
 
10日: 『脳活性化の条件
 脳の機能も筋肉と同じ 使うほど活性化し 機能が維持
 
11日: 『増える物忘れ
 年取れば 日々に気になる物忘れ 反省と工夫が効けば 年のせい
 
12日: 『時間が有り余る
 ナイナイ尽くしの 単調な日々の暮らし 趣味も無ければ 交遊も無し
 
13日: 『居眠り老化する脳
 脳の居眠り 脳には危険な暮らし方 テーマも目標も喜びも無い あなたの毎日
 
14日: 『自分なりの喜びを
 何かを見つけて 自分なりに得意な分野 喜びや生き甲斐が 脳には特効薬
 
15日: 『運動の脳の活用
 散歩に加えて 何かやろう運動を  前頭葉の出番が増えて活性化する
 
16日: 『右脳の活用
 左脳は生活設計 右脳は楽しい生き方に直結  自分なりに自分らしい右脳の使い方を
 
17日: 『家に籠る生活
 家に籠り勝ちの生活は 脳の危機 外に出て行き 人の輪と和を広げよう  
      
18日: 『意気消沈
 生活のリズムを崩す 気がかり、気落ち 意気消沈は、ボケの発病駅に直通
 
19日: 『興味や関心
 未体験への興味や関心とやる気 趣味、遊び、交遊、地域活動
 
20日: 『自分は自分他人は他人
 あなたの脳を元気にしてくれる秘策 自分なりの 自分らしい生き方
 
21日: 『継続が大事な老化予防の良薬
 脳がイキイキするとき 老化の予防 楽しくて 熱中できることが良薬
 
22日: 『日付が大切
 今日は何日 昨日も今日も明日も無い 日記をつければ 日も分かる
 
23日: 『発病の兆候
 キッカケの発生を契機に始まる単調な生活 発病の兆候は顕著な意欲の低下
 
24日: 『物忘れの正体
 記憶障害と認知症の発病との関係 老化の物忘れとボケの物忘れとの混同
 
25日: 『昼間に眠る 脳の居眠り
 脳の居眠りは 認知症発病の兆候 サボると居眠り 使うと活性化
 
26日: 『自分流を貫く
 第二の人生は自分流が正しい物差し  周りを気にせず 自分なりに楽しむ
 
27日: 『第二の人生の脳の使い方
 脳の使い方としての生活習慣の改善 右脳が大黒柱 運動の脳が支柱
 
28日: 『出会いが大切
 好奇心と感動は前頭葉の大事な支柱  人との出会いに趣味との出会い
 
29日: 『 身体の健康 脳の健康
 イキイキと生きるあなたの第二の人生 身体も健康 脳も健康を確保しよう
 
30日: 『 使わないと居眠るよ 』
 初心忘るべからず 吾が座右の銘 ボケの発病 脳の居眠り
 
31日: 『ボケるか、ボケないか真犯人
 脳の使い方としての生活習慣 第二の人生での日々の脳の使い方が決め手
 
&2  脳の機能面から説明する『アルツハイマー型認知症』の特徴
 
(1)  語録との関連説明
 
1日: 雨降って 転ぶとボケが 忍び寄る
   身体の転倒が 脳の転倒を呼び込むのです
 
2日: 亀のようにゆったり ウサギのように脱兎のごとく
   脳の老化のスピードは 毎日の脳の使い方が決めて
 
3日 仕事とは無縁となる第二の人生
   ボケるかボケないかは日々の脳の使い方次第
 
4日: ボケ予防 何をテーマにどう生きる
   自分なりの目標と生き甲斐が要め
 
5日: 考えて悩んだ果てに 見つけたり
   第二の人生 吾が生きる途
 
6日: 年取れば 堰切るごとの 物忘れ
   アレよ アレよと 言葉を知らず
 
7日: 抜き足 差し足 忍び足 いる
   居眠る間に忍び寄る 脳の老化と認知症
 
(2) 『AD型認知症』の発病の初期(入口)の段階であり、私たち二段階方式の区分で言う「軽度認知症(小ボケ」の段階は、左脳と右脳と運動の脳は正常機能レベルに在るのですが、意識が覚醒した/目的的な世界に於ける(脳全体の司令塔の役割)を担っている『①前頭葉』機能の働きだけキッカケの発生と継続を契機に心が折れて意欲を喪失してしまい、開始された『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣=自分なりに追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊無く、運動する機会もなく、目標となるものも無い単調な日々の暮らし方、脳の使い方としての単調な生活習慣のこと』の継続が原因で、『②廃用性加速度的異常な機能低下の進行に因り、異常なレベルに衰えて来ている』のです。
『AD型認知症』は意識が関るのであり、意識が覚醒した/目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている複合機能体である『前頭葉』機能の内、最も重要で基礎的な働きを担う「前頭葉の三本柱」の機能である「意欲」、「注意集中力」及び「注意分配力」の機能が、廃用性の/加速度的で/異常な機能低下の進行に起因して、異常なレベルに機能低下が進行して来た為に、且つ、その結果として/『前頭葉』機能が最早的確/適切には発揮されなくなっている為に、メタ認知に重大な支障が起きて来ているのです。
 
「前頭葉の三本柱」の機能が、異常なレベルに衰えて来ていることの反映が、『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮及び発揮度に直接反映される機能構造に因って(「機能発揮上の二重構造」の直接的な反映)、状況の分析、理解、判断や、実行テーマの発想や、実行内容並びに実行の程度及び態様の企画や計画や洞察やケース・シミュレーションや比較や選択や機転や感動や抑制或いは決断といった、「前頭葉」機能の構成要素でもある『①評価の物差し』の機能に因る評価/注意/関心/観方に対して及び『②実行機能(Executive  Function)』による個別認知機能の発揮及び「発揮度」並びに「認知度」に直接影響する為に、対象となる情報の認知及び記銘やその保持や想起並びに処理の面でも、機能の発揮が不的確で不十分なものとなり、思考、発言、言動或いは行動の面に現れて来ることになる(アウト・プットして来る)のです!!!
 
そのため、的確な状況の判断、発想、計画、創意、工夫、機転といった機能、或いは的確な見通しや意思決定などが要求される、「社会生活」の面で、程度や態様を含む種々の支障が出て来るようになるのです。勿論、発病の最初の段階である「小ボケ」の段階では、「家庭生活」の面にも「セルフケア」の面にも、何の支障も起きてはきません。それぞれの段階で必要とされる「前頭葉」機能を含む脳全体の機能レベル」が、夫々の段階毎に異なるからなのです。
※1 『AD型認知症』は、アミロイドβの蓄積(老人斑)が原因で惹起された重度の記憶障害に起因して発病し、症状の重症化が進行して行くと主張する「アミロイドβ仮説」の主張内容は、真っ赤な大嘘
「アミロイドβ仮説」の提示者/支持者達の誰一人として(レカネマブというえせ薬を開発しているエーザイも含めて)、『AD型認知症』の発病/症状の進行との間に存在するはず/すべき『因果関係について、未だに実証出来ていない』のです。 
 
※2  私たち「二段階方式」は、『アミロイドβ仮説は、100%誤り』であり、『アミロイドβの蓄積/老人斑の生成と「AD型認知症」の発病/症状の重症化の進行との間には、因果関係が存在していない』ことを実証出来ている、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルの変化に関わる『脳機能データ』/『AD型認知症の発病患者だけに確認される14689人の発病患者の解析データである特有な「脳機能データ3種類』を、厚労省にも提示済み!!!
 
※3  廃用症候群に属する老化・廃用型の『生活習慣病』が本態(真の正体)である『AD型認知症』は、『前頭葉』機能を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした、「三段階」に区分される『類型的症状改訂版30項目問診票)』が発現してくるのが特徴なのです。
 
8日: 初心忘るべからず 我が座右の銘 ボケの発病 脳の居眠り
 
(3) 私達の意識的な思考や行為、言動或いは行動は、脳の司令塔の役割りを担う『前頭葉』機能が、「左脳」や「右脳」や「運動の脳」と協働しつつ、且つ、それらを主導し、コントロールして実行されています。
  朝方目覚めて寝床から起き上がるにも、尿意を催して、トイレに行くにも、顔を洗って自分好みにお化粧するにも、ニュースを早く知ろうと新聞受けに新聞を取りに行くにも、朝食の用意のため電気釜のスイッチを入れるにも、今日の行動予定に見合った服に着替えるにも、それ等「意識的な世界/目的的な世界」は全て脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」機能の働きなしには、実行することが出来ないのです。
もっと正確な言い方をすると、「前頭葉」機能がちゃんと働いていないと、こうした行動を『必要とされるレベルできちんと実行することは出来ない』のです。「前頭葉」機能が正常なレベルで機能していて初めて、目的となる行動を、意図したレベルで、きちんと実行することが出来るのです。
 
(4)私たち人間だけに特有な意識的/目的的な世界では、自由意思に基づいた様々な条件設定の下で、「仮想空間である」自身の脳内での「メタ認知」機能の発揮により、 自分が置かれている状況を分析し、理解し、判断して、状況判断に沿ったテーマを発想し、テーマの実行を企画し、計画し、実行結果を洞察し、推理し、あれやこれやとケース・シミュレーションし、ケース・シミュレーション結果に基づき比較し、選択して、最終的な実行の内容及びその程度と態様を決定し、実行の決断を下して、脳の各部(左脳、右脳及び運動の脳)に対して実行の指令を出し、メタ認知に僅かに遅れて連動し/随伴する『実体験認知』機能の発揮に因って、所定の目的を実行して行きつつ、その後の進行状態を、管理し、コントロールしているのが、『前頭葉』機能という複合機能体としての脳機能なのです【=By Tadの「思考実験」の成果!!】。
 
(5)赤字)で例示している上述した前頭葉機能の個別認知機能群のことを総称して『実行機能(Executive  Function)』と呼んでいるのですが、その際に、『評価の物差し(=意識の首座=自我=脳の中のホムンクルス)』の機能及び『実行機能』の機能発揮上の二重構造という問題が、存在していることに世界で初めて気づいたのが、私たち『二段階方式』なのです!!!
『評価の物差し』の機能及び『実行機能』の機能の発揮及び発揮度は{(「前頭葉」機能の個別認知機能の発揮に関わる『評価の物差し』及び『実行機能』の機能の発揮及び発揮度が、様々な場面で、どの程度及びどのように発揮されるのかという意味}、『意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能に左右され、下支えられている機能関係=機能発揮上の二重構造の関係』(意欲、注意の集中力及び注意の分配力の機能がどの程度及びどのように発揮されているかに、依存し、左右されているという意味)という問題の存在なのです。
更なる問題を提起すると、『注意の分配力』の機能(私たち人間だけにしか備わらない特有の脳機能であって、内容及び覚醒度が異なる複数の意識を同時に並行して管理し並びに異なる『3つ以上の複数のテーマ」を同時に並行して処理する為に、更には、とっさの判断と処理に不可欠の機能)という機能の存在無しには、私たち人間だけに特有な世界である『意識的/目的的な世界』、意識的/目的的に何等かのテーマを発想し、実行に移す世界は、存在し得ないということなのです。
 
(6) 世界中の認知症研究の専門家達から、発病の原因が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することが出来ないタイプの認知症であるとされてきている『AD型認知症』は、何等の器質的な原因病変が確認されないにも拘わらず、私達が意識的/目的的に何等かの「テーマ」を発想し、実行に移す際に、『社会生活』面、『家庭生活』面及び『セルフケア』の面という風に、様々な生活のレベルで、更には、様々な程度及び態様により症状が発現してくるという特徴が確認されるのです(「脳のリハビリ」の継続的な実践により、回復させ得ること及び/又は、症状の重症化の進行を抑制出来ることの可能性の有無及び程度により、小ボケ、中ボケ及び大ボケの「三段階に区分」するのが、私たち二段階方式の考え方なのです!!)。
 
(7) ①日常の簡単な挨拶程度の会話が困難な症状であれ(失語紛い)、歯を磨くに際しての、歯ブラシを片手に、茫然自失の症状であれ(失認紛い)、ズボンを頭から被ってを着る症状であれ(失行紛い)、『記憶』が核となる要因ではないのです。核となる要因とは、『注意の分配力』の機能が殆ど働かない為に、『メタ認知』機能が殆ど働かない『脳の機能レベル』に在ることなのです!!
 
※1 『AD型認知症』の発病の原因要素が、『記憶障害』という要素であると想定しているのが、米国精神医学会が策定した診断規定である『DSM-Ⅳ』の規定であり、その第一要件は、発病との診断に際しては、『記憶障害に起因』して症状が発現してきていることの確認を要求しているのです。「第一要件」の規定の内容が正しいものとの前提に立脚して、アミロイドβの蓄積(老人斑)、タウ蛋白の沈着(神経原線維変化)、アセチルコリンの不足が、発病の原因要件としての「記憶障害」を惹き起こしている原因であると想定しただけの「憶測」に基づいた学説である『3つの仮説』の主張なのです。
※2『AD型認知症』の発病及び症状の重症化が進行する真の原因は、①一つには、『加齢』に起因した脳機能の老化(正常な老化の進行による機能低下という要因であり、更に、②もう一つ別の条件としての、ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続に起因した、「廃用性」の異常な機能低下の進行という加重要因の存在なのです。
 
※3   ①60歳を超える年齢の『高齢者(加齢に因る機能の低下という要因=「発病の第一要件=基盤の要因」)』が、②『第二の人生』を送る生活過程において、③「キッカケ」となる状況/出来事発生と継続を契機に、心が折れてしまい/意欲を喪失することにより開始され継続された単調な『生活習慣』、『追及する自分なりの特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものも無い、単調な生活習慣の継続と言う要因(ナイナイ尽くしの単調な『生活習慣』の継続)に起因した「廃用性の異常な機能低下」と言う要因=「発病の第二要件」=『加重要因』)により、即ち、④第一の要因と第二の要因とが(同時に並行して存在し、重なり合う)ことによる『相剰効果に因り、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能について、「廃用性加速度的異常な機能低下」が進行して行く先に、⑤発病及び症状の重症化の進行が待っているということなのです。
⑥『AD型認知症』は、廃用症候群に属する、老化・廃用型の『生活習慣病』(但し、「食生活」とは関係が無くて、「脳の使い方」としての『生活習慣』であることに留意)であるというのが、私たち「二段階方式」独自の主張なのです(1995年の活動開始の当初から一貫した主張内容)。
 
(8) 「社会生活」の面であれ、「家庭生活」の面であれ、「セルフケア」の面であれ、「前頭葉」機能が正常なレベルで機能していない限り、夫々の生活面で、様々な程度及び態様に因る重大な支障が起きて来る(「AD型認知症」の発病としての症状が発現してくる)ことになるのです。
 
(9) 「二段階方式」の手技を活用して集積した「脳機能データ」、①『AD型認知症』発病者の/②『前頭葉』機能を含む/脳全体の脳機能レベルを解析した、③『事象の事実』としての「脳機能データ」が証明しているのです。脳全体の司令塔の役割を担っている「前頭葉」の機能が、正常な機能レベルで働くことが出来なくなった時から、『AD型認知症』はもう始まっているのです(私たち二段階方式の区分で言う「小ボケ」)。即ち、①左脳、右脳及び運動の脳の全ての機能が正常な機能レベルで働くことが出来ていても、②脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』の機能が正常なレベルで機能出来なくなったときから(異常なレベルに衰えてきたときから)、③「AD型認知症」はもう始まっているのです(「前頭葉」の機能レベルが、異常なレベルであることが、全てのアウトプットに、機能構造的に反映されることになるのです)。
 
&3『AD型認知症』は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の機能レベルに/厳密にリンクした/三段階に区分される『類型的症状』が発現する
(1) 何等かの原因で/脳の機能が全般的に機能低下したことにより、私達が意識的/目的的に何等かの「テーマ」を実行しようとするとき、生活面に重大な支障が出てくる病気のことを『AD型認知症』と言います。どんな生活面で,重大な支障が出ているのかは、高度なレベルから順に「社会生活」、「家庭生活」、「セルフケア」の3つに区分されます。
どんな内容、レベルのものであれ、「社会生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは、「家庭生活」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されるし、「家庭生活」を行うのに要求される脳の機能レベルは「セルフケア」に要求される脳の機能レベルよりも高いものが要求されることについては、誰も異論はないと思うのです。また、「脳の機能が異常なレベルに低下」していることが原因で生活面に「重大な支障」があると言うことは、当該支障が「AD型認知症の症状」として認められると言うことです(「加齢」という要因だけの場合には、発現してくることが無いことに注意が必要)。
 
(2) 私たち「二段階方式」は、こうした視点から、社会生活面、家庭生活面、セルフケアの面で、3段階の「生活区分」に対応した「前頭葉機能含む/脳全体の機能レベルに厳密にリンクした類型的な症状」について、二段階方式のデータを蓄積してきたのです。蓄積されたデータを分析し、『AD型認知症』の脳の機能の衰え方とそれに対応した症状、「三段階に区分」され、且つ、それぞれに「グループ分け」された「段階的症状」をパターン化してきてもいるのです(「改訂版30項目問診票」)。
 
(3) ①「意識」が覚醒した目的的な世界に於ける、②脳全体の司令塔の 役割を担っている『複合機能体としての前頭葉機能』の働きが、異常なレベルに衰えてきている為に、③『メタ認知』及びメタ認知に僅かに遅れて、連動し/随伴する『実体験認知』に重大な支障が出て来ている人達、④言い換えると『AD型認知症』発病としての症状を示している人達は、⑤『前頭葉』機能を含む脳全体の機能レベルに厳密にリンクした症状、即ち、⑥それに対応した症状のレベル/及び正常なレベルへの回復/症状の更なる重症化の進行の可能性の有無及び程度と言う視点から区分すると、⑦軽いほうから回復/症状の進行の抑制が可能な「軽度認知症」(「小ボケ」:社会生活面だけに重大な支障)、⑧症状の重症化の進行の抑制が未だ可能な「中等度認知症」(「中ボケ」:家庭生活面にも重大な支障)及び⑨症状の更なる進行の抑制までもが最早困難な「重度認知症」(「大ボケ」:セルフケア面にも重大な支障)の「三つの段階」に区分出来るのです。
 
&4「AD型認知症」の発病原因に関する権威の主張(「DSM-Ⅳ」の診断基準の内容並びに3つの仮説の主張内容)は、誤りだらけ
 
9日:初春を迎えし妹は中のボケ 今日が幾日か 覚えも知らず
 
10日:日も月も 季節も知らぬ 吾が妹は 明日は我が身と じっと手を見る
 
11日:日が暮れて ナイナイ尽くし 今日もまた 昔の仕事  今ぞ恋しき
 
12日:朝寝して 新聞を見て 昼寝して 夕さりつかた 水戸の黄門
 
(1) 『第二の人生』を送っている「高齢者」である貴方の脳(「前頭葉」機能)は、時々居眠りしていませんか?
脳は、よく使うと活性化してくるし、使い方が足りないと、居眠りします。居眠りの原因である生活状態(脳の使い方としての日々の暮らし方)を放置したままで居ると、あの恐ろしい『AD型認知症』の発病を呼び込むことになってしまうのです
葉酸(ビタミンM)を摂取して、日々脳内にどれだけの量を取り込もうとも、『AD型認知症』の発病を予防することには繋がらないのです。
発病を左右する決定的な要因は、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続に起因した廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行が、複合機能体であり/意識が覚醒した目的的な世界に於ける脳全体の司令塔の役割を担っている『前頭葉』機能という脳機能について、開始され、進行してくることなのです。
 
(2)  「第二の人生」を送っている 『高齢者である貴方』への提言
趣味や遊びごとには興味がないし、人付き合いも苦手。
これと言った目標もないし、打ち込めるものもない。ただ、時間だけが過ぎていく日々の暮らし方。そんな毎日では、脳の老化が日々に加速していくのです。
 
※1 「前頭葉」を含む脳全体の機能が廃用性の加速度的で異常な機能低下を進行させていくその先に、『AD型認知症』の発病が待っているのです。することがナニモナイという貴方には、とりあえず、『速足での散歩』をお勧めします。
※2   『AD型認知症』は早期診断と早期治療により治せるし、発病自体を予防することが出来るタイプの認知症なのです。
『発病を予防出来ないし、治せない』とする認知症の専門家、権威の言っていることは重大な誤りなのです。
『AD型認知症』の本態は、廃用症候群に属する老化・廃用型の単なる『生活習慣病』なのであり、「仕事」というテーマとは無縁の日々を生きることとなる『第二の人生』での「脳の使い方」としての『生活習慣』の在り様、貴方の日々の「生き方」、「脳の使い方としての生活習慣」の内容が問われることになる病気(認知症)なのです。
 
※3『治せないし、発病の予防も出来ない』という誤った情報を発信し続けている専門家達の『社会的責任』は重大で糾弾されるべきものなのです。
発病自体の予防に目もくれず、早期診断による回復の途も閉ざされて、回復させることが困難で介護の途しか残されていない末期の段階である「大ボケ」の段階のお年寄りが、際限なく生み出されている現状では、医療及び介護関連の総費用の額(①末期の段階で発病を見つけているだけの『AD型認知症』の発病の有無の診断及び(症状の進行を半年から1年遅らせられることが有るかもしれないと製薬会社が強弁するだけの意味での/症状の進行の抑制には効きもしない薬の投薬並びに②セルフケアにも重大な支障が出てきているお年寄りの介護に投入されている介護費用)に投入されている血税の額(一般会計と特別会計の総額)が、単年度ベースで23兆円を超える天文学的な規模に達していて、この先更に増大の一途を辿ることになると予測されてもいるのです(23兆円を1万円札の新札で積み上げると、230Km!もの高さに積みあがるのです)!!
 
14日他人は他人 自分は自分と 思い切る 脳のイキイキ 意欲が要
 
15日足し算と引き算をして 昼寝して 夕食前に 水戸の黄門
 
16日 生き生きと 生きる姿を願えども テーマ無い身に 時だけが経つ
 
17日: 日ノ本に はびこるものが 認知症 治療は愚か 予防もしない
 
18日: 年取れば 日ごと気になる 物忘れ 明暗分けるは 脳のはたらき
 
19日: 冷蔵庫 開けたとたんに 物忘れ 区別を知らず ボケの診断
 
20日: 規則性 脳の衰え その流れ 高いもの(機能)から 低いもの(機能)へと
 
21日 第二の人生 生きる意味とは覚えたり 身体でなくて 脳がもつこと
 
22日: これは何 年のせいなの 病気なの 回復可能な 本当の初期 
 
23日: 未だ戻る やれば戻れる 認知症 脳のリハビリ 家族の支え
 
24日: 衰えて 果てまで来たのか 認知症 末期の段階 最早治せず
   
25日: 為せば成る 為さねば成らぬ何事も ボケの発病 自助努力の不足
 
26日: 何事も 備えがあれば 憂いなし  今日も楽しむ 脳活の趣味 
 
27日: 身体がどこまでももつ 第二の人生 ボケるボケないは脳の使い方
 
28日: どうなるの 己が心に今日も聞く 生きながらえる そのことの意味
 
29日: 日も月も消え失せにけり 吾が妹は 思い起こせば ナイナイ尽くし
 
30日: 機能落ち 過行く世界 気づかずに 話した筋は どこへやら消え
 
31日 齢をとり 気になることが 二つ有る 膝の老化と脳の老化と
 
(おまけ!)
1日: 気づいてよ 恐れることは何もない なすべきは 脳のイキイキ
 
2日 意識して 行う世界 未知のまま 決め手となるは 御者の働き
 
3日: 何時であれ 意識のありよう 操るは 三頭建ての 馬車の御者
 
4日: 覚え無し 今日は幾日と 人に聞く 趣味も無ければ 友達も無し
 
5日: 年取れば 気になる障り 物忘れ アレよアレよと 言葉を知らず
 
(3)『 食事のメニューでなくて、食事をしたこと自体を忘れている』というのが、認知症の専門家とされる人達が挙げる常套的な説明方法なのです。
高齢者の生理的な老化現象による「物忘れ」の症状は、物を置いた場所を思い出せないなど、自分の体験の一部を忘れているに過ぎないが、「認知症の記憶障害の症状」は自分の体験したことを丸ごと全部忘れてしまう病的な記憶障害だというのがその常套的な説明の仕方なのです(中核症状と周辺症状とに抽象的なこと盤お使用で区分するだけの無能で無知な世界)。
 
(4) では、働き盛りの未だ若い年齢のあなたにお聞きしますが、何かをする用事を頼まれて、「どんな内容の用事だったか」を忘れたのではなくて、用事を頼まれたこと自体を忘れた経験は一度もありませんか。一度もないどころか、何度も有るでしょう。
心配事や急ぎの大切な用事があるとき、そのことが終始気がかりな状態下で(心がそのことに捕われている状態下で、他の些事の類にも、「注意を分配」した状態)、急ぎの用事でもない上に、些事の類に属する用事を頼まれたような場合であれば尚更のこと、忘れることはよくあることなのです。特に、心を占める気がかりなことがあって、「上の空」状態で用事を聞いているときは、なおさらのことなのです。
 
「老化の物忘れ」と『AD型認知症』の症状としての「記憶障害の症状」とを区分ける方法、それは唯一、『前頭葉』機能の機能レベルが正常であるか、異常であるかが両者を鑑別する客観的な指標となるのです。認知症の専門家と称しながらも彼らは、基準の根拠となるべき物を持たないので、共通項を探し出してきて、それを根拠だと言っているにすぎないのです。
米国精神医学会が策定した『AD型認知症』の診断基準であり、今猶強大な影響力お保っている「DSM-Ⅳ」の規定の「第二の要件」に規定されている失語、失認、失行(紛い)の症状は、実は、私たちの区分で言う末期の段階である「大ボケ」の段階の、更に後期になって初めて、発現が確認される「症状」、30点が満点のMMSEの得点が一桁の得点にならないと発現がみられない極めて重度の症状なのです。その典型的な事例としてしばしば取り上げられる症状が、「つい先ほど食事をしたばかりなのに、そのことさえも思い出せない」というレベルの記憶障害事例ということなのです。認知症の専門家とされる人達の上述の説明は、単なる後付けに過ぎないことがお判りでしょうか。
 
&5 まとめ
(1) 勉強や仕事をしているときは、「左脳」が中核となって働き、言葉や計算や論理的思考や場合分け等に関わる(デジタルな情報)を『前頭葉』機能とやり取りしています。趣味や遊びや人付き合いを楽しんでいるときは、「右脳」が中核となって働き、色や形や音や空間や時間の経過、感情や表情等に関わる(アナログな情報)を『前頭葉』機能とやり取りしています。体操や散歩やスポーツを楽しんでいるときは、「運動の脳」が中核となって働き、身体の動静に関わる(アナログな情報)情報を『前頭葉』機能とやり取りしています。
「左脳」、「右脳」及び「運動の脳」という「三頭の馬」が牽引する「三頭立ての馬車」の「御者」の役割を担っているのが、『①意識が覚醒した、②目的的な世界に於ける、③脳全体の司令塔の役割りを担っている、④『前頭葉』機能という複合機能体なのです(「前頭前野」の穹窿部に局在する、「前頭葉の三本柱」の機能、「評価の物差し」の機能及び「実行機能」により有機的な共同関係機構として、構成/構築されている複合機能体=By 二段階方式独自の主張)。
 
(2) 私達人間だけに特有な世界である、『意識的/目的的な世界』を支配し、コントロールしている「前頭葉」機能は、三頭の馬から送られてくるさまざまな情報に基づいて状況を判断し、状況判断に沿った何かのテーマを発想し、テーマの実行内容を企画し、計画し、実行結果を推理し、予測し、シミュレーションして必要な修正を加えて、最終的な実行の内容や程度や態様を選択して決定し、脳の各部に実行の指令を出しているのです。それが、「私達人間だけに特有な機能」である「前頭葉」機能という脳機能の働きなのです。私達は、左脳に偏った生活習慣、右脳に偏った生活習慣、運動の脳に偏った生活習慣、バランスがとれた生活習慣など、色々なタイプの「生活習慣」に従って日常生活を送っています。
 
(3)脳全体の司令塔の役割りを担っている「前頭葉」機能の働きは、左脳、右脳及び運動の脳を支配しコントロールしながら、私達人間の意識的な世界を形成している訳なのですが、一方でその働き具合は、三頭の馬から送られてくる情報の量と質次第で、生き生きと働き、或は居眠ったりもするのです。
三頭の馬からたくさんの量の情報が送られてくる生活習慣があって、そうした情報の質に当の「前頭葉」機能自体が、より高い評価を与えるような生活、自分なりの追及すべき「テーマ」があって、「テーマ」を実行するに際しての自分なりの「目標」があって、そうした日常生活を送ることにより自分なりの「生き甲斐や喜び」が得られている、そうした「生活習慣」(但し、ここにいう生活習慣とは、食生活ではなくて、「脳の使い方」としての『生活習慣』であることに留意する)が確立されていて、継続されている程、「前頭葉」機能が活性化することになり、『AD型認知症』の発病とは無縁の生活が保証されることになるのです【私たち二段階方式が世界に誇る「脳機能データ」からは、「AD型認知症」の発病者である場合は、(前頭葉機能⇒左脳⇒右脳⇒運動の脳の厳密な順番に、廃用性の加速度的で異常な機能低下が進行して行くこととなるので、「前頭葉」機能が正常な機能レベルを維持できている限りは、AD型認知症の発病は、絶対に起きて来ないものだから】なのです!!!。
 
(4) 趣味、遊び、人付き合い、運動又は地域興しなどの社会活動の「テーマ」の中で、自分なに興味が湧くものを選んで、そうしたテーマの実行により出来るだけたくさんの人と交わり、その実践により、自分なりの「目標」がある生活を楽しむことが、脳、就中、『前頭葉』機能を活性化させることとなるのです。そうした脳を使う生活、『前頭葉』機能の出番ができるだけ多い『生活習慣』が、『AD型認知症』の発病を予防することとなり、自分らしい『第二の人生』を完走することにつながるのです!!
 
(5) 60歳を超えた年齢の『高齢者』の仲間入りをした『第二の人生』で、追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない「単調な生活」、ナイナイ尽くしの「単調な生活習慣」、即ち、人生を自分なりに楽しむことをしないで、ボンヤリとした生活を日々送るだけの生活を送っていると、三頭の馬から極端に少ない情報しか送られてこなくなった「前頭葉」機能が、使われる機会が極端に減少した「生活習慣」の下で(出番が極端に減ったことにより)、廃用性の異常な機能低下が進行して行くことになるのです。
 
(6)世界中の認知症の専門家達から「発病のメカが分からない」と言われている『AD型認知症』というタイプの認知症は、①廃用症候群に属する/②老化・廃用型の/③単なる「生活習慣病」に過ぎないのです。発病の原因は、『前頭葉』機能を含む/脳全体の「器質的な変化」にあるのではなくて、「廃用性の異常な機能低下」にあるに過ぎないのです。本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つければ、「脳のリハビリ」(脳の使い方としての「生活習慣」の改善)によって、治すこと/重症化の進行の抑制が出来るのです。
 
 雨降って 転ぶとボケが忍び寄る 身体も寝たきり 脳も寝たきり
 
(7) 皆さんの周りで、日常的に、よく交わされていて、耳にする言葉ではありませんか。第二の人生を送っている「高齢者」が、雨が降って滑りやすくなった軒先で、転んで、複雑骨折して、3~4月間程入院とベッドで寝たきりの生活が続いてしまい、寝ては食い、食っては寝る(眠る)だけのユッタリとした養生生活を続けていると、身体は元の状態に戻ってきているのに脳が転倒してしまい、ボケが始まってくることを示唆した、経験則に基づいた言葉なのです。
 
 そのボケこそが、あの恐ろしい『AD型認知症』のことなのです。入院して養生していた僅か4ヶ月程の間に、アミロイドβが急激に蓄積して、それにより生成した「老人斑」が神経細胞の大量死を招いた結果として、重度の「記憶障害」の症状に起因した『AD型認知症』の症状が発現してきたとでも言うのですか(「アミロイドβ」仮説が主張する発病のメカ)。
ところがその「高齢者」が退院して、骨折が治っているので、カラオケに熱中して、毎夜のようにカラオケバーに出没して、演歌にはまり、それも、超ド級のド演歌を歌いまくるようになったのです。そうした生活が来る日も来る日も繰り返されていく中で、なんと、『AD型認知症』の症状が、私たちの区分でいう「小ボケ」の段階の症状が、忽然と消え失せてしまったのです(ちなみに、このお年寄り、『簡単な足し算や引き算、平仮名つづりの、物語を音読すること等は、一切していなかった』ことを注意書きしておきます!)。
 
その上、そこで知り合ったお友達と、安・近・短の国内旅行を楽しむようになって、旅行の楽しみを覚えて、台湾にまでお友達と、海外旅行に出かけるまでになって、趣味や遊びや交遊を楽しむ機会が増えて、かつては『何もすることがなくて、有り余っていた時間』が、足りなくなるような生活が続くようになってくるという事象事実を、それらの「仮説」の類は、どのように説明出来るというのでしょうか。
 
(8) 自分なりに熱中できて、『時間があっという間に経って』しまう「趣味」を見つけて、その趣味を通じてのお友達との密な「交遊」が出来るようになり、親しくなったお友達と毎日のようにカラオケを歌っては、時には、旅行にも出かける生活をエンジョイしている日々の生活という脳の使い方としての「生活習慣」が構築され継続していることにより、居眠りし始めていた『前頭葉』機能が目を醒まし、更には、生き生きと働くようになったことが、『AD型認知症』を発病していたそのお年寄りの症状(最初の段階である「小ボケ」の段階の症状)が消えた(認知症の症状が治った)真の原因だということに、認知症の専門家達は何時になったら気づいてくれるのでしょうか。
 
(9)『AD型認知症』は、「第二の人生」を送っている60歳を超える年齢の「高齢者だけ」を対象として、且つ、ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」の継続により発病する病気』、『脳の使い方としての「単調な生活習慣の継続」に起因して、発病し、症状の重症化が進行していく』ことになる認知症、簡潔に表現すれば、『本態が廃用症候群に属する、老化・廃用型の「生活習慣病」に過ぎない』のです。
このケースで説明すると、発病の経過はこうなのです。この人元々『高齢者』なので、①「加齢による脳の老化が進行【=正常老化の進行】していた(私たち二段階方式が規定する発病の「第一の要件」である「正常老化」の進行)。転倒する前も、日々の暮らし方(脳の使い方としての「生活習慣」)は不活発で、趣味や遊びを楽しむタイプではなく、人づきあいも少ない人だった。
それが、転倒による複雑骨折と更には入院をキッカケにして、何事に対しても更に意欲を落としてしまい、加えて、入院後の生活も(友達がいない為に訪ねてきてくれる人もなく)、寝ては食い、食っては寝る[眠る]だけのナイナイ尽くしの単調な生活の繰り返しだった。結果、廃用性の加速度的で異常な機能低下の進行により(私たちが規定する発病の「第二の要件」の充足)、『AD型認知症』の発病となったのです(「小ボケ」の段階)。
※なお、『ナイナイ尽くしの単調な生活習慣』の開始と発病までの期間は、通常であれば数か月から半年間なのですが、それ以前の生活習慣及び発病時の年齢とにより、それよりも早いこともあれば、少し遅いこともあります。
 
(10)『「高齢者」と呼ばれる年齢になれば、誰もが必ず「AD型認知症」を発病することになる訳のものでものない』のも、厳然たる事実なのです。
緩やかなカーブを描きながら、「加齢」の進行に伴って「前頭葉の三本柱」の機能の機能低下(脳の正常老化)が進行していくという「正常老化の性質」だけでは、『AD型認知症』を発病することにはならないのです。「物忘れ」の症状が、どれだけ頻回に発現してこようとも、脳の正常な老化のシグナルではあっても、脳の異常な老化、廃用性の異常な機能低下のシグナルではないのです。
両者の差異に気づいていないで、「物忘れの症状が、一つの目安であるかのような説明をする認知症の専門家が数多い」のですが、根本的な誤りを犯していると言うしかないのです。
正常老化の性質だけでは、それがどこまで進行していこうとも(どれだけ加齢が進もうとも)異常なレベルにまで『前頭葉』の機能が低下することにはならないのです。
 
(11) ①機能は、緩やかなカーブを描きながら徐々に低下していくものの、『正常な機能レベルという範囲内』でしか機能低下が進行していかない、それが、「正常老化の性質」の特徴なのです。
②それを異常な機能レベルにまで、機能低下を進行させる要件とは何か、それが今日のテーマである、『脳の使い方としての「生活習習慣」要因』なのです。
『AD型認知症』の発病を左右する決定的な条件は、私たちが発病の「第二の要件(加重要因)」として規定する条件、「キッカケ」の発生と継続を契機に開始される『脳の使い方としての「単調な生活習慣」の継続であり、具体的には、追及する特定のテーマが無く、生き甲斐なく、趣味なく、交遊なく、運動もせず、目標となるものもない『単調な日々の暮らし方』、即ち、『ナイナイ尽くしの単調な「生活習慣」が開始され、継続され、「生活習慣」化すること』なのです。
 
(12) 認知症の専門家とされる人達が主張している「アミロイドβ仮説」も(我が国では、東大、京大、理化学研究所がその牙城)、「タウ蛋白仮説」も、「アセチルコリン仮説」も、その全て(仮説)が、『AD型認知症』の本態を見誤ったものであり、それらの仮説が提示している原因要因と『AD型認知症』の発病との間には、【因果関係自体が存在していないことを指摘しておきたいのです【なお、厚労省に対しては、当該脳機能データを含む詳細な説明書を提示済!!)。
 
 
 
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