認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

アルツハイマー型認知症の本質と学説及びマスコミ報道の重大な誤り(B-54)

2016-02-15 | アルツハイマー型認知症に対する正しい知識

    

   齢をとり 気になることが 二つ有り

     膝の老化と脳の老化と  By kinukototadao

 

(プロローグ)

 高齢化率が30%を超えるような村や町、お年寄りが大勢住んでる地域では、ボケたお年寄りの姿をよく見かけます。あなたの周りにもボケたお年寄りが、いるでしょう。

ボケたお年寄り達の大半は、認知症の専門家達から発病の原因もわからないし、治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症とされている、あの「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症を発病している人達なのです。

 発病の原因については、かつては「アセチルコリン説」と言う学説(仮説)が一世を風靡した後消滅していきました。その後は、「アミロイドベータ説」と言う学説(仮説)が最有力説としてもてはやされていましたが、今や風前の灯火と言った状況です。今なお生き残っているのは、少数説としてあまり顧みられることがなかった「タウ蛋白説」と言う学説(仮説)のみと言う状況なのです。そして、このタウ蛋白説もこれまでに主張されてきた学説(仮説)と同じ運命をたどることになるのです。なぜなら、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、これらの学説(仮説)がその根拠と主張している脳の器質的な変化が原因で起きてくるものではなくて、脳の機能的な低下{「前頭葉」(前頭前野を言うものとする。以下、同じ)}を含む脳全体の機能レベルの廃用性の機能低下)が直接の原因で起きてくるものに過ぎないからなのです。

「アルツハイマー型認知症」は、廃用性の単なる「生活習慣病」であるにすぎないのです。脳の使い方と言う視点から見た「生活習慣病」なのです。廃用性の加速度的で異常な機能的な低下が原因となり、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルの異常な低下に相応して認知症の「段階的な症状」が発現してくるものなので、症状の進行が緩やかにしか進行していかないのが「アルツハイマー型認知症」の特徴でもあるのです(ここを「クリック」してください)。

       

 

「あの方、とうとうボケたんですって!」あなたの周りでボケたお年寄りのことを口にするとき、どんな人をボケたと言っていますか?

  ○ 服を自分で着られなくなり、ズボンを頭から被るとか;

  ○ 自分の家が分からなくて、徘徊して迷子になるとか;

  ○ 同居してる、家族の顔も分からないとか;

  ○ お漏らしした服を、平気で着ているとか。

「こんな症状」が見られるようになると、「その人はボケてる」と言うのではないでしょうか。 

正確に言うと、「こんな症状が出てきている人達」は、「ボケの末期段階の人達」なのです。私たちの区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の段階の人達なのです。こんな症状が出てくるもっと前の「軽い段階」があるのを、認知症の専門家とされる医師や研究者達を含めて、世間では見逃しているだけなのです。

昨日まで正常で、趣味や遊びや人付き合いを楽しんでいたお年寄りが、一夜明けたら、「服を自分で着られなかったり」、「自分の家が分からなかったり」、「家族の顔が分からなかったり」はしないのです。もっと前の、軽い症状が発現してくる段階、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の段階が見落とされているだけなのです。見つける物差し自体に重大な誤りがあることが原因なのです。権威だけは世界的なのに肝心の内容に重大な誤りがある物差し、米国精神医学会が定める「アルツハイマー型認知症」の診断基準である「DSMー4」の重大な誤りに気づかないで、金科玉条として敬い(或いは、奇禍として)、診断の際の基準として無批判に使用しているのが我が国の医学会、医療現場の実態なのです(ここを「クリック」してください)。

 

    

 「アルツハイマー型認知症」を発病して居るのにもかかわらず、不活発病とか老化現象とか診断され(誤診)、何年間も見逃され放置されている内に、症状が進行していき、末期の段階の症状が発現してきて介護が必要になった状態のお年寄りが、我が国にはどのくらいの人数になっているのか皆さんご存知ですか。

一口に、「認知症」と言っても、実は様々な種類があるのです。その認知症の中でも、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症が全体の90%以上を占めているのです。その割合についても、専門家達の間では、様々な数値が使われているのですが、もっと言えば誤った数値が使われているのですが、その原因は、認知症の専門家とされる人達自身が、「アルツハイマー型認知症」について分かっていないことが原因なのです。言い換えると、正しくて、且つ厳格な「診断基準」を有していないことが原因なのです。

もう一つの問題としては、「脳血管性認知症」の診断のずさんさと言う問題があるのです。「重度の記憶障害」の症状が確認され、且つ、「脳梗塞や脳出血などの血管障害の既往」さえあれば、当該血管障害と「アルツハイマー型認知症」の症状の発現との間の「因果関係」をきちんとチェックすることもなく、安易に「脳血管性認知症」と診断してしまう診断のずさんさが原因なのです(ここを 、「クリック」してください)。そしてそのことの故に、「脳血管性認知症」と診断されているものの大半は、正しくは、「アルツハイマー型認知症」なのです。

 

   

厚労省の発表数字で、認知症を発病していると診断されている人達が現在、460万人に上るとされているのです。その90%以上、すなわち400万人を超える数のお年寄り達が「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症を発病しているということになるのです。ところが、「アルツハイマー型認知症」は、認知症の専門家とされる学者や医師達から、発病の原因(メカニズム)が分からないし、治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症とされているのです。どのような種類の病気であれ、発病自体の「予防」が第一のテーマとなるのであり、次いで、「早期発見による治療と回復」が第二のテーマとなるべきものなのです。ところが、「アルツハイマー型認知症」自体について言えば、発病の予防も早期発見による回復も、テーマとされてはいないのが現状なのです。そのこと自体が誤った考え方であるにもかかわらず、発病の予防と言う考え方も、早期の段階で見つけて治すという考え方も、全くのところ専門家達の頭にはないというのが現状なのです。

認知症の予防と言っている医師や研究者がいてもそれは、認知症全体のわずか数%を占めているに過ぎない「脳血管性認知症」の予防のことを言っているにすぎないのです。なぜなら、予防を主張している医師達の主張内容は、食生活と運動が予防の手段とされているからです。「アルツハイマー型認知症」自体の発病の予防と早期診断による回復を主張し、実践しているのは、私たちだけなのです。

「前頭葉」を含む脳全体の活性化、就中「注意の分配」機能の活性化を目的とした脳の使い方としての「生活習慣」の工夫と改善こそが、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防に必要不可欠な手段なのです。回復させることが可能な本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「小ボケ」及び「中ボケ」の段階で見つけて、「脳のリハビリ」に励めば、正常な機能レベルに回復させることが出来る、治せるのです。

発病の予防を考えることもなく、早期診断による回復を考えることもなく、「発病の原因もわからないし、治すことも出来ない認知症」という誤った考え方を声高に主張し、それを錦の御旗として掲げて、放置したままにしているのが医療現場での実態なのです。症状の重症化が進行していき、もはや回復させることが困難な末期の段階の症状、私たちの区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の段階の症状が発現してきて、介護が必要になった段階で見つけて、効きもしない薬を処方しているだけなのです。「発病の予防及び早期発見による回復」と言うテーマに蓋をして、言い換えると、蛇口を開きっ放しにしたままの政策の下で、且つ、その余りの数の多さが故に、「アルツハイマー型認知症」の末期の段階の症状を発現しているお年寄り達の「介護」が社会的に重大な問題、介護保険制度の財政面からの破たんの危機の問題と「介護離職」と言う問題を生じさせるに至っているのです。

発病の予防と早期発見による回復と言うテーマを国民的な課題にすべき時に来ているのです。認知症の専門家達から、「発病自体を予防することができないし、治すことも出来ない」とされてきている「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症こそ、「発病自体を予防することができるし、治すことが出来る」タイプの認知症なのです。「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」であり、脳の使い方としての「生活習慣」の改善と工夫によって、発病自体を予防することが出来るし、早期の段階で見つければ治すことが出来る病気だからです。

 

   

誰でもが80歳とか90歳とか、人によってはそれ以上の年齢になるまでも身体が持つ(長生きする)超高齢化社会の真っただ中に在り、長寿国として、世界の先頭を走っている我が国においては、一方で、脳が持たないお年寄り(「アルツハイマー型認知症」を発病するお年寄り)の数が上述のような天文学的な規模になってきているのです。然もそうしたお年寄りの数は、この先増大する一方と予測されてもいるのです。

既に1100兆円を超えるそれこそ天文学的な規模の国家債務を我が国は抱えているというのに、「アルツハイマー型認知症」に関わる医療費(診断費用と薬剤の投与費用)及び介護費用の総額は、何十兆円と言う規模に達しているのです。お年寄りの介護のために、若い世代が(娘や息子たちが)已む無く職を捨てる、介護離職が大きな社会問題にもなっているのです。こうした状況に対して、社会的な非難が沸き起こってこないのは、何故なのでしょうか。

それは、「アルツハイマー型認知症は、発病の原因もわからないし、治すことが出来ないし、発病を予防することも出来ないタイプの認知症である」という専門家とされる人達の誤った考え方に国民全体が侵されてしまっているからなのです。私たちは、「アルツハイマー型認知症」の発病の予防と早期の段階で見つけて治すということを明確な目的とした「地域予防活動」を、1995年から市町村で展開実践してきたのです。「アルツハイマー型認知症」についての「脳機能データ」と440を超える市町村での「地域予防活動」の実践に基づくこのブログも、2012年の3月に始まり、これまでに150回以上も掲載してきているのです。

 

    

専門家達が言っていることこそ誤りなのです、そこには、重大な誤解があるのです。著名で権威ある学者や機関の見解とは言ってもそれらの全てが単なる「仮説」であり(発病の「原因」として主張されているものと「アルツハイマー型認知症」の発病との間の「因果関係」が立証されていない)、実践の成果もなく、「脳機能データ」の蓄積さえもないのです。「アルツハイマー型認知症」について世界的な権威があるとされる米国精神医学会の診断規定である『DSM-4』が規定する「第一の要件」及び「第二の要件」についての重大な誤りについても、このブログで再三再四、明確に指摘してきているのです。それにもかかわらず、テレビの番組やら新聞の記事等のマスコミの報道は、連日、間違いだらけの内容の報道をし続けているのが現状なのです(ここを「クリック」してください)。

私たちが集積してきた14689例にも及ぶ「脳機能データ」の解析と440を超える市町村で展開してきた「地域予防活動」の実践の成果に基づいた結論から言うと、「アルツハイマー型認知症」と言うタイプの認知症は、発病を予防することが出来るし、早期の段階で見つけると治すことが出来るタイプの認知症、最も簡単なメカニズムの認知症に過ぎないのです。専門的な表現を借りて言えば、「アルツハイマー型認知症」は、廃用症候群に属する単なる「生活習慣病」に過ぎないと言うのが私たちの主張なのです。2017年の春か夏頃には、そのことが疫学的に証明されることになる社会実態が現われてきて、世間の注目を集めることになるのです。マスコミや学者たちが大騒ぎをする状況が発現してくることになるのです。

 

   

「アルツハイマー型認知症」も普通の病気と変わらないのです。発病の予防も、早期発見と早期治療による回復も、共に可能な病気なのです。認知症の専門家とされる医師たちが見つけている末期の段階、私たちの区分で言う「重度認知症(大ボケ)の段階で見つけるのではなくて、本当の意味での早期の段階、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)及び「中等度認知症」(中ボケ)の段階で見つければ、脳のリハビリによって直すことができるのです(「前頭葉」、を含む脳全体の機能レベルを正常なレベルに回復させることができる)。さらには、脳の使い方としての「生活習慣」の改善と工夫によって、発病自体を予防することもできるのです。発病自体を予防すれば、或いは早期の段階で見つけて治せば、介護の必要はなくなるのです。「介護離職」の問題もどこかへ消えていくのです。発病の予防も早期の段階で見つけて治すこともテーマとなっていない現状の下では、何十兆円もの規模の税金が垂れ流しにされていて、潤っているのは、効きもしない薬を製造し販売して儲けている製薬会社と、CTやMRIやら、SPECTやPETやら、診断には不必要で高額な費用だけがかかる機器を使って儲けている医療機関と効きもしない薬を調剤して儲けている調剤薬局だけなのです。

今日の私のブログを読んで、「アルツハイマー型認知症」についての正しい知識を獲得されたら、税金の垂れ流しの防止と言うテーマにも関心を抱いていただきたいのです。あれだけの規模での大事な収益源となると、製薬会社や医療機関や調剤薬局による自浄作用は期待できそうにもないのです。国民の皆さんが声をあげて、「地域予防活動」の全国展開を市町村や政府に要求すべきときなのです。「アルツハイマー型認知症」の発病の予防を目的とした「地域予防活動」の展開によってによって浮いたお金を他の政策に投入すべきなのです。国家債務の削減に振り向けるべきなのです。誤った見解を流し続けているマスコミも反省すべきなのです。「アルツハイマー型認知症」に関するマスコミ報道を見るにつけ、報道内容の重大な誤りに気づかないでいる状況を見るにつけ、哀しくなるのです。「アルツハイマー型認知症」に関する限り、報道機関の社会的な使命と言う視点が欠けているのではと疑いたくなるような報道内容の誤りばかりなのです。とりわけテレビによる報道は、「報道される内容が正しいこと」が絶対の条件、最優先事項とされるべきであり、視聴率が取れればいいという訳のものではないはずなのです。報道される前に、様々な視点からのチェック、精査が実施されるべきだと思うのです。

 

   

 

 注)本著作物(Bー54に記載され表現された内容)に係る著作権は、

(有)エイジングライフ研究所に帰属しています。   

     エイジングライフ研究所のHP左の部分を「クリック」してください)

     脳機能から見た認知症(具体例をベースとしたもう一つのブログです)

 

 

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