認知症の早期診断 介護並びに回復と予防のシステム

アルツハイマー型認知症は、廃用症候群に属する老化・廃用型の生活習慣病なので、発病を予防でき、早期治療により治せるのです

雨の風情を感得するのは、前頭葉なの!

2015-04-09 | 前頭葉の働きとその重要性を知ろう

 今日のテーマは、「雨に濡れた風情を残す桜の花」の鑑賞です。前回鑑賞した、「晴天の下での桜の花の風情」とは全く異なっているのがお分かりいただけるでしょうか。この差異を感じ取れるのは、「前頭葉」が正常なレベルで働いている人たちに限られるのです。私たちは、色々な種類の神経心理機能テストを開発したのですが、その中に、「表情読み取りテスト」と言うのがあります。

  笑っている表情の人、怒っている表情の人、泣いている表情の人、悔しがっている表情の人、嬉しがっている表情の人など。私たち人間が表わす表情には、様々なタイプのものがありますが、こうした表情を表わすことが出来るのも、或いは表情を識別することが出来るのも、「前頭葉」の機能が正常なレベルにある人達に限られるのです。左脳も右脳も運動の脳も、そのすべてが正常な機能レベルにあっても肝心の「前頭葉」の機能が異常なレベルに衰えてきている人たちを私たちは「軽度認知症」(小ボケ)と呼んでいるのですが、その人達に特有な症状である(何かに感動することが無くなり、顔つきが無表情で、目の光がどんよりしている)は、まさしくこのことを物語っているのです。

 認知症の専門家とされる人達が、私たちの区分で言う「軽度認知症」(小ボケ)を「不活発病」とかいう名前を付けるだけで、或いは、私たちの区分で言う「中等度認知症」(中ボケ)を「老化現象」だと勘違いして、放置したままでいて、それが「脳リハビリ」によって回復させることが可能な段階である「アルツハイマー型認知症」の本当の意味での初期症状であることに、気づいていないのです。認知症の診断を専門とする医師達が言っている「初期症状」というのは、私たちの区分で言う「重度認知症」(大ボケ)の段階での初期の症状のことを言っているのです。彼らは、脳全体の司令塔の役割を担っていて、私たちの意識的な世界を支配しコントロールしている「前頭葉」の廃用性の機能低下と言う視点もなければ、「前頭葉」の機能レベルを判定する手技も持ち合わせていなくて、CTやMRIや、果てはPETなど極めて高額な診療費を稼げる機器ばかり使用して、脳の形ばかりを調べて居るので、本当の意味での初期症状のことは知らないのです。アー!、嘆かわしや。

   

 「小ボケ」及び「中ボケ」までの段階で見つければ、「脳のリハビリ」(本人が、楽しんで、日々継続して実行できる、趣味や遊びや人付き合いや運動などの「テーマ」を、自分なりに目標をもって追求することで、言い換えると、しっかりと脳全体を使ってやることで脳を活性化させる)によって、「前頭葉」を含む脳全体の機能を正常なレベルに回復させることが可能なのです。

 「アルツハイマー型認知症」は、「前頭葉」を含む脳全体の機能レベルが認知症の段階的な症状として直接発現してくるものであって、本当の意味での早期の段階(小ボケ及び中ボケの段階)で見つけると、治すことが出来る病気なのです。認知症の専門家とされる人達が、(「アルツハイマー型認知症」は、治すことが出来ない病気)だとしているのは、「見つけるのが遅すぎる段階で見つけている」末期の段階で見つけている、言い換えると、私たちの区分で言うところの「重度認知症」(大ボケ)の段階で見つけている結果に過ぎないのです。私たちが指導してきた市町村での「地域予防活動」の結果及びその参加者達の脳機能の時系列変化を継続して判定した脳機能データからいうと、「アルツハイマー型認知症」は、治せないタイプの認知症ではないのです。見つけている段階が遅すぎるから、治せなくなっているだけなのです。認知症の専門家と公言しながら、そのことにさえ気づいていないのです。

ところで、前置きはそれくらいにして。

 今日は、あなたの「前頭葉」が未だ正常なレベルで機能できているかどうかを、前回の桜の花の風情と今回の桜の花の風情との差異を識別できるかどうか、テストしてみてください。


     

    

    

    

    

  

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