YG星孝典捕手⇔L金銭
読売ジャイアンツ(YG)は、星孝典捕手(29)の埼玉西武ライオンズへの金銭トレードを発表した。星は、球団事務所で会見し「ジャイアンツで活躍して結果を残したかった。できなくて悔いは残りますが、新たなチャンスをいただいたので必ずつかみたい。パ・リーグでプレーすることになったので地元(仙台)に帰るきっかけが増えるチャンス。自分に何か伝えるものがあればいい。精いっぱいやっていきたい」と話した。
前田康介球団本部長コメント
「キャッチャーの補強は以前から考えていました。星選手はキャッチングの良さ、肩の強さに魅力があり、良い補強ができたと思います。」
唐突に決まった感じのする金銭トレードだが、果たしてどちらの球団が仕掛けたのかは不明だが、西武は昨年もシーズン途中に山岸との交換で東京ヤクルトから米野捕手(兼一塁手)を獲得しており、昨オフには細川のFA移籍に伴いトライアウトで福岡ソフトバンクを自由契約になっていた荒川捕手を獲得しており、再びこの時期に星捕手を獲得した意図が理解出来ない。
前田本部長の「補強」は普段から理解不能な人事が多い。今すべき補強は2軍捕手の「補充」ではなく、1軍の戦力となり得る「中継ぎ投手」であり特に左腕投手の獲得が最優先課題である筈ではないのか?
埼玉西武には既に星秀和外野手がいるので、今後は「星秀」と「星孝」とスコアボードや新聞紙上では掲載されるのだろうか?
YG金銭⇔NH高橋信二捕手
読売が北海道日本ハムとの間で高橋信二捕手を金銭で獲得するトレードを成立させたのには驚かされた。日本ハムの高橋捕手は「愛着のあるチームを離れるのは寂しいですが、新しいところで一生懸命プレーする姿を見ていただけたらありがたいと思います。ファイターズファンの皆さまへは温かく、たくさんのご声援をいただき、心から御礼を申し上げます」。新天地での再起への誓い、ファンへの感謝の思いを、日本ハム球団を通じて発表した。
高橋は登録上は捕手だが、実際は一塁手兼指名打者であり捕手での出場は現在は無い。高橋は2009年には「4番一塁手」で出場し好機に強い打撃で優勝に大いに貢献していた。
所が、昨季、7月の西武ドームでの試合で藤田投手から頭部死球を食らい、これが原因で体調不良となり平衡感覚がマヒし日常生活にも支障をきたすなどの症状が出ていたため残りのシーズンは棒に振った。当てた側の藤田投手も、高橋への頭部死球後、特に右打者の内角への投球が出来なくなるイップスに陥っており、シーズンオフを経て今季になっても治る気配は全く感じられず、3日の試合でロッテ打線に打ち込まれ2軍落ちした。高橋捕手を巡っては藤田投手も輝きを失っており、ぶつけた方もぶつけられた側もどちらもが選手生命に影響を及ぼしているのが現状である。
さて、この2件のトレードはこうしてみるとYG側の事情があるようだ。高橋はハムでは今季は2軍スタートとなり2軍では格の違いを見せつけているが、1軍では中田や新外国人ホフパワーを起用していることから出番が激減していることから、功労者である高橋をYGへトレードしたと見る。その一方でYG側にも間もなく始まる交流戦対策として、高橋の持つパ・リーグの情報は貴重であり交流戦ならDHや一塁手としての出場も可能であろう。打線の強化を図る意味でも高橋獲得は大きな戦力である。
星は被災地である宮城県の仙台育英高校出身で同情されていたが、捕手としては阿部の牙城を崩せず西武へトレードし逆にハムからは高橋を獲ったのだからYGとしては得なトレードである。
最後に、高橋のYG移籍でチーム内の「元日本ハム組」がまた増えて「9名」(下記参照)となった。YGの最大派閥なんじゃない?
MICHEAL(マイケル)投手
藤井投手
須永投手
高橋捕手
実松捕手
小笠原内野手
古城内野手
紺田外野手
工藤外野手
チ ー ム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
埼玉西武 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
【責任投手】
○帆足2勝1敗
S岡本篤2S
●菊地0勝1敗
【本塁打】
中村7号(西)、中島1号(楽)
【戦評】
仙台に来てルーキー牧田と昨夜はミンチェ(許銘傑)の9年ぶりの完封勝利で3連勝中のライオンズ、借金はまだ「5」と沢山抱えているものの、ビジターでの勝率を上げて上昇のきっかけにしたい所です。
先発は選手会長帆足と今季初登板の菊地。高卒4年目の菊地には昨季終盤に涌井との投げ合いにライオンズが負けてしまった時の相手ですが、その菊地は立ち上がりからボールが高目に浮き先頭の片岡に四球、栗山に死球、中島にも四球であっと言う間に無死満塁。
所がここで中村も坂田もフライを打ち上げ、辛うじてフェルの押し出し四球で1点を先取。2回にも制球が不安定な菊地を攻めきれず無得点、それでも3回に先頭の中村がソロ本塁打を放って1点、この回更にチャンスを掴み銀仁朗の内野ゴロで1点。3回までに3点を奪い楽な展開にも見えるが、菊地の制球難はあったがチャンスで一本が出ない打線は相変わらず低調であり、あと一打が出ていたら序盤から大量リードを奪えただけに、相手が楽天だからこれで結果オーライだけどハムやSB相手だったらヤバいよ!
帆足は強風下での登板だったが低目に球を集め、相性の悪い山崎と高須以外からは快音は中々聞けず、6回に中島に低目の変化球を上手く打たれるソロ本塁打を打たれたものの、最終的に完封逃れの一発だった。9回からは抑えテスト中の岡本篤が登板し3人で片付け4連勝を飾った。
結果的に今日の試合は勝って楽天戦3連勝となったが、3試合共に先発投手の踏ん張りで勝った試合であり打線の援護が強力で買った内容でないのが不満。特に、今日は菊池からもっと点が取れたのにチャンスで一本が出なかった。
3連戦を4投手だけで賄えたのは好材料で、この次のQVCでのロッテ戦に向けて救援投手を休ませることが出来て良かった。今日は先発から抑えテスト中の岡本篤へ直接継投して逃げ切れたので、股関節痛の心配はあるが当面はこういう形での起用になりそうだ。
次の3連戦は涌井が抹消中なので石井一、岸、西口の3人が先発するのだろうか?ロッテはこの前の折り返しカードなので同じ3人(成瀬、唐川、俊介)なのかな?
11-33.キッズ・オールライト
■原題:The Kids Are All Right
■製作年・国:2010年、アメリカ
■上映時間:107分
■字幕:松浦美奈
■鑑賞日:5月6日、TOHOシネマズ・シャンテ(日比谷)
■料金:0円(ポイント利用)
□監督・脚本:リサ・チョロデンコ
□脚本:スチュアート・ブルムバーグ
□撮影監督:イゴール・ジャデュー=リロ
□編集:ジェフリー・ワーナー
◆アネット・ベニンブ(ニック)
◆ジュリアン・ムーア(ジュールス)
◆マーク・ラファロ(ポール)
◆ミア・ワシコウスカ(ジョニ)
◆ジョシュ・ハッチャーソン(レイザー)
【この映画について】
充実した脚本と演出、実力派の俳優たちによる的確なキャラクター表現、それらが見事にブレンドされた本作は、まさに大人の鑑賞にピッタリの作品だ。“2人の母親”という家庭で育った姉と弟。姉は大学進学を機に、まもなく家から巣立つ。弟も親と友人の狭間で、自分を見つけていこうとする年頃。そんな2人が、精子提供者である父親に会う事により、“家族とは何か”を考えていく。
2人の母親たちもまた、自分たちの元を離れようとする子どもたちの存在をきっかけに、現在の関係を見つめ直していく。家族が一度は直面する普遍的な話を、“血のつながった他人の出現”という少しひねった設定で、まず私たちをひきつける。登場人物はみな、ありきたりではない深みのあるキャラクターで、共感を呼ぶに違いない。
監督・脚本は「しあわせの法則」のリサ・チョロデンコ。出演は「愛する人」のアネット・ベニング、「シングルマン」のジュリアン・ムーア、「シャッター アイランド」のマーク・ラファロ、「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ、「ダレン・シャン」のジョシュ・ハッチャーソン。
(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
同じ父親を持つジョニと弟レイザーは、同性愛者の医師ニックとその患者だったジュールスという二人の母親と一緒に仲良く幸せに暮らしていた。そんなある日、自分たちの父親の存在が気になり始めた姉弟は、親には内緒で2人で彼を訪ねる。父親は意外と近くに住んでいたことが分かり、彼はポールと名乗り有機栽培の野菜を出すレストランのオーナーとして気楽な独身生活を営んでいた。初めて遺伝子上の父ポールと会ってジョニは気を許すが、レイザーはどこか複雑な心境で面白くない様子。
ポールと会っていたことがニックとジュールスに知れたことから、家族の関係がきしみだす。ニックとジュールスは、ポールを自宅に招いて食事会を開き、お互いのことを話しながら打ち解けて行く。その中で、ジュールスは新たに始めた景観デザインの仕事を始めたことを話したところ、ポールから自宅の庭を改造してもらいたいと依頼される。
この頃から、いままで平穏だった家庭にポールという存在が認知されてから徐々に新たな風が入ってくる。ジュールスとポールは庭の計画を巡って意気投合し、遂には一線を越えてしまい、やがて、二人の関係がひょんな事からニックに知れてしまい平和だった家庭に波風が立つ。
ジョニが郊外の大学に入学し引っ越しが決まり家族で寮まで一緒に行き、そして4人家族から3人家族になる不安と絆の再確認。一方、気ままな独身生活を営んでいたポールは、家庭の良さに気が付いたものの、精子(子種)提供者でしかない彼にニックは彼に決定的な一言を浴びせた。それは、家族の絆とは、例え父親が居なくても成り立つものであり、絆の深さにポールの入り込む余地は無かったことが改めて知らされた。そんな結末を迎え、ポールは家族の温もり体感したことで、彼のこれからの人生はどう変わるのか?ラストシーンでのマーク・ラファロの表情は、そんな彼のこれからを暗示しているかのようでした。
この映画はアカデミー賞の「作品賞」「主演女優賞」(アネット・ベニング)「助演男優賞」(マーク・ラファロ)「脚本賞」の4部門でノミネートされていたが残念ながら受賞は全て逸した。中でもアネット・ベニングはアカデミー協会の理事でもあり受賞が期待されたが、「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマンにさらわれた。
ジュリアン・ムーアはノミネートされていないが、彼女も含めてアネット・ベニングとマーク・ラファロの3人の演技は自然で良かった。そもそも役名のジュールスはジュリアン・ムーアのジュリアンの愛称でもあり、監督の彼女への思い入れが感じられ、ポール役のマーク・ラファロ(私も好きな俳優)起用はジュリアン・ムーアの希望で実現したそうだ。
作品は家族の絆がテーマで、優秀な娘が大学入学を控えて自分のルーツに興味を持つことから始まるのだが、ストーリーの流れとしては最後まで自然で楽しめる。また、音楽ネタも随所に出て来て、ジョニの名前はジョニ・ミッチェルから拝借したとか、ポールの音楽趣味とニックの音楽趣味の共通点がジョニ・ミッチェルでお互いに盛り上がったりしていた。タイトルの「The Kids Are All Right」もThe Whoのアルバムタイトルと同じであり、BGMとしての選曲もどれも良かったです。
チ ー ム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
埼玉西武 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
【責任投手】
○牧田1勝2敗
●田中2勝1敗
【戦評】
エース涌井の右ひじ痛による登録抹消が発覚したライオンズ、本人は軽傷を強調し遠征にも帯同しているとのことだが、抑えのシコースキーに続いてエースまでもが登録抹消では現在のチーム状況を考えると痛手である。
そんなチーム状況の中で、今日は今まで好投しても援護が無く見殺しにされ続けてきたドラフト2位ルーキー牧田(日本通運)がKスタでの東北楽天戦で完封勝利を飾った。イーグルスはマー君こと田中投手の先発で必勝を喫してきたが、ライオンズは3回に栗山が田中の投じた高目のスライダーをライオンズ応援団が陣取る右翼席へ叩きこむ今季第1号の2ランを放ち先制。
この一打には伏線があり、前打者の片岡のレフト前への安打で2塁走者大島が本塁突入を試みたが、嶋のブロックを弾き返せず憤死。しかし、この時に嶋が担架でベンチ裏に運ばれ負傷退場後に中谷へと捕手が交代した直後であり田中と中谷の微妙な呼吸のずれとか、中谷も急な出場で準備が出来ていなかったのがこの一打に繋がったともいえる。TV解説者の駒田氏は、捕手中谷が間合いを取るために田中が牽制をする振りをしたりしている間に、栗山に配球を読まれたと解説していた。
牧田に取って最大のピンチだった7回裏の1死満塁のチャンスを切り抜けると、8回裏にこの日唯一の先頭打者への出塁を許すも後続を断ち、最終回は8球で片付け見事に完封でプロ1勝目を飾った。
牧田は銀仁朗の配球も良く、左右にボールを散らし直球を多く配し、シンカーも低目に制球されていて逆球もあったが楽天打線の工夫の無い早打ちにも助けられたが、完封勝利は見事だった。
さて、冒頭に述べたようにエース涌井の故障離脱の期間は現時点では未定だが気になる。開幕当初のローテから早くも涌井と平野が抜けてしまうが、この穴を明日先発のミンチェ(許銘傑)と岸の復帰で埋めるしかない。岸は昨日のKスタでのイースタン戦に先発したが打ちこまれてしまい不安材料もあるが、いつまでも2軍調整をさせる訳には行かない。
今後のローテは当面、石井一、岸、西口、牧田、ミンチェ(許銘傑)、帆足で回すことになるだろうが、交流戦は5人である程度回せるので、谷間の先発要員として西口かミンチェをスタンバイさせる編成になりそうだ。
涌井不在は他の投手への影響も考えると、一日も早く復帰してもらいたいが、プロ入り以来大きな故障も無く丈夫だった涌井も投球数の多さや完投などでヒジや肩に負荷がかかっているのだろう。焦らずに、不安の無い状態で復帰してもらうことを切に願う。
【ナベQ監督、牧田について】
牧田は、自ら勝利を引き寄せたね。今日は、何とか牧田に勝たせたいという雰囲気がチームにあった。
2点を先に取れたけど、できれば追加点が1点でもほしかった。今日の牧田は、心身共に充実して新人らしからぬ様子だった。
今まで、6~7回くらいでポイントとなるイニングがあったが、今日はそれを乗り越えたのでいけると思った。
牧田はマウンド度胸、ボールの切れ、コントロール、クイックなど総合的に優れている。そして、先発投手として必要な大崩れをしないところ。
このしんどい点差で冷静に投げていると思う。
プロ野球観戦記録NO.4
○埼玉西武 5-3 千葉ロッテ×
チ ー ム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
埼玉西武 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 5 |
【投手-捕手】
(ロ)渡辺俊、伊藤、古谷、内-里崎
(西)西口、グラマン、岡本篤-銀仁朗
【責任投手】
S岡本篤1S
●渡辺俊1勝1敗
【本塁打】
浅村1号(西)、銀仁朗1号(西)、フェルナンデス3号(西)
【観戦感想】
折角、ホームに戻って来たのに不甲斐ない試合を連日続けて満員のライオンズファンを落胆させているナイン達。仮に今日も負けると、再び3カード連続ビジターが続くし連敗記録も伸びるので何が何でも勝たないと行けない試合。
今日の先発はベテラン西口とロッテは渡辺俊。昨日は序盤に大量失点をして早くも諦めムードが漂っていたので、今日は西口がロッテの勢いを止めたかった。心配された立ち上がりでしたが、制球も投球テンポもスピードも文句無しで安心出来る内容でした。そんな西口の気持ちが伝わったか、1回裏、2死2塁の場面で中村のレフトフライをルーキー伊志嶺がグラブに当てて落球する失策で1点先取。
更に、2回には浅村がカウント0ストライク3ボールから狙い澄ましたかのように強振すると打球は左翼席で弾む、自身西武ドームで初の本塁打で1点を追加。
大島凡退後、今度は銀仁朗が同じように左翼席へ飛び込むソロ本塁打を放ち、この回、2本目のソロ本塁打で2点を追加し「今日こそは勝つぞ!」というムードが球場を支配するようになってきた。これが何時も西武ドームでの試合であり、またこういう試合をしなければ行けなかったのだ。球場に来ているファンも勝利に飢えている、今までは、「勝って当たり前」的なムードの中での試合だが、今季は真逆にここまでなっていてファンのイライラ度は募るばかりだった。職場においては仕事の効率が落ち、家庭内では暗い顔で過ごす日々なのが今のライオンズファンなのだ。
西口がロッテ打線を抑えている間の4回裏、今度はフェルがまたもや左翼席へと飛びこむ、チーム3本目のソロ本塁打を放ち、4回表に1点を取られた直後の一発だけに相手への打撃は大きい効果的な本塁打となった。
渡辺俊は強風を味方に投げられる本拠地では真価を発揮するものの、ドーム球場では「ただの人」であるのが証明されたかのような本塁打攻勢だ。千葉QVCでは打たれた球も、そこから変化して凡打になるだろうがここでは関係無いからね。
先発の西口は初回から制球が抜群で、内角をボールになっても攻め外角へのスライダーも切れていた。勝負所のフォークはボールになるケースが多かったが、ストレートは最速142km/hながらもストライクを簡単に取れていたので、「待球作戦」を球団方針の中心に掲げるロッテ打線もお手上げだった。内角攻めが出来ずにイップスに陥り、エースの白星を強奪し2軍へ強制送還されたF投手へお手本となるようなベテランらしい投球内容だった。
この3連戦はたくさんのファンの方が来られていて、1戦目2戦目と不甲斐ないゲームをしていたので、何とかこの3戦目は良い試合をして喜んで帰ってもらおうと思ってましたし、今日は選手の気持ちが凄く出ていたと思います。
負けが続いていましたし今年初めてのホームということで、1,2戦目は勝ちに対するプレッシャーがあったのかなと思いますけど、今日は序盤から点が取れて先発の西口があれだけのピッチングをしてくれたので、とりあえず勝てて良かったです。
ロッテと対戦するときはいつもポイントになると思いますけど、1番・2番を出すと起点になってしまうので、今日はそこをしっかり抑えられて良かったと思います。
今いるリリーフピッチャーの中で、一番肝っ玉がすわっているのが篤(岡本篤投手)なので、今日もそういうところを見せてくれたと思います。
またロードが続きますが、今日の勝ちを良いきっかけにまずはカードの頭を取らないと連勝も続かないですし、明日の試合に集中したいと思います。
西口本来のテンポの良い投球で7回を投げ、来場した清原氏(西武-読売-オリックス)から元気を頂いた攻撃陣もソロ本塁打3発や5回の坂田のファインプレイなどで盛り上げ今季初勝利(通算167勝目)を飾った。8回からはグラマン-岡本篤と継投してロッテの反撃を断った。特に、8回途中から登板した岡本篤は強い気持ちで得意のチェンジアップをこれでもかと投げセーブを挙げた。
シコースキーが右ひじ痛で登録抹消中なので、今後も、今日の様に相手打線との相性を考慮しながらの継投となりそうだ。
一方のロッテ打線は1,2番が全打席凡退で得意の機動力を封じ込められては勝ち目は無かった。
【ナベQ監督のコメント】
プロ野球観戦記録NO.3
×埼玉西武 2-8 千葉ロッテ○
チ ー ム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
千葉ロッテ | 1 | 3 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 |
埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
【投手-捕手】
(ロ)唐川、伊藤-里崎
(西)石井一、藤原、岩崎、平野、星野-銀仁朗、岳野、上本
【責任投手】
○唐川3勝1敗
●石井一1勝1敗
【本塁打】
清田1号(ロ)
【観戦感想】
オリックスと2球団だけパの優勝戦線から早くも離脱気味のライオンズ、この3連戦が終われば再び3カード連続ビジターが続くだけに、ここで勝たねばいつ勝つんじゃ~!!!
GWの3連戦、今年初の西武ドームでの試合をファンは待ちわびていたのに、選手達のプレイからは「意地でも勝つ!」というオーラが出ていない。全ての選手がそうとは言わないけど、「目の色を変えて」プレイしている選手がどれだけいるだろうか?そんな選手達に「渇つ」を入れるのが監督・コーチらの仕事なのだが、果たしてどうだろうか?
今日は石井一と唐川の先発。昨日の試合では西武投手陣が毎回出塁を許してしまい大量点を中盤に奪われたが、今日は序盤からロッテ打線に大量点を奪われた。石井一は初回、1死から荻野貴の足元を直撃する死球で出すと足で攪乱され簡単に1点を許す。
2回には清田に2ランを浴び、続投となった3回にも失点し6失点で途中交代。代った藤原は登録されたばかりで、昨日はKスタ宮城の東北楽天戦に中継ぎで登板していたが、急遽1軍へ呼び寄せられた。
その藤原は2回2/3を投げて自責点1だったが、仙台から所沢まで恐らく慌ただしく移動して試合に備えたのだろうが、プロ初登板にしては良かったと思う。直球は最速148キロを計時していたし、変化球はスライダーとカーブに落ちる球(スタンドからは球種が分かり辛いので)を投げていた。初登板の緊張からかボールが先行したり死球を与えたりしていたが、1軍のマウンドに馴れれば戦力になりそうだ。2軍では先発でも結果を出していたので、当面は中継ぎだろうが先発の谷間での起用も結果次第ではありそうだ。
藤原と共に1軍登録された岩崎は相変わらずの投球内容で、この程度の投球では敗戦処理でも使えないだろう。岩崎では無く左腕武隈を1軍登録するべきだった。
試合は唐川から7回に高山のヒットなどで2点を取るのが精一杯で2-8と連夜の完敗で、今季対ロッテ戦全敗となる5連敗で、チームも6連敗。何だか2007年の交流戦時の10連敗に似てきたような気が...。
プロ野球観戦記録NO.2
×埼玉西武 5-10 千葉ロッテ○
チ ー ム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 4 | 0 | 0 | 10 |
埼玉西武 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
【投手-捕手】
(ロ)成瀬、内、カルロス・ロサ、薮田-里崎
(西)涌井、藤田、平野、星野-銀仁朗
【責任投手】
○成瀬3勝1敗
●藤田0勝2敗
【本塁打】
中島3号(西)、片岡1号(西)、井口2,3号(ロ)、里崎1号(ロ)
【観戦感想】
東北大震災の影響で東電管内でのナイター自粛措置で4月は西武ドームでの試合が出来ずに、大きく負け越してしまっているライオンズは、セの読売とチーム状況が似ている。
今日からの3連戦が西武ドームでの初カードとなった対千葉ロッテ3連戦で4月のマイナスを少しでも取り返したい。当然ながら今日のカードはお互いのチームが開幕投手である涌井-成瀬の横浜高校OB対決となった。
涌井は序盤での失点が多い投手なので、何としても序盤を無失点で切り抜けてチームが先取点を取ってくれるまで我慢できるかがカギとみられていた。1回と2回はいずれも走者を出しながらも、直球が走っていたので球威でロッテ打線を無得点に封じた。
一方の打線は3回に、ロッテ荻野貴の拙い守備に漬け込んで栗山のポテンヒットで1塁走者片岡の好走塁で2点、更に中島の技ありの2ラン本塁打で一気に成瀬から4点を奪い、満員御礼の西武ドームは歓喜に包まれた。この時点では今日の結末が予想できて人は居なかった筈です。
涌井は、石山球審の未熟で安定しないストライクゾーンに悩まされ球数が増えて、6回の途中で降板したのは残念だった。球場では涌井が何球投げているのかは分からなかったが、何とか6回終了までは投げてもらいたかった。
2番手の「藤田」が場内アナウンスでコールされた時、私は「この継投は間違っている」というのが頭をよぎり、案の定、昨年の「アレ」以来内角(特に右打者)を一切攻められない藤田では、涌井の次を投げる資格は無い。荻野貴を四球で出塁させ満塁となり、井口に踏み込まれて打たれた打球は無情にも左翼席に飛びこむ満塁弾。うなだれていたが、この継投は藤田が投げる前からナベQの「采配ミス」は明らかだった。
内角を投げることが出来ず、ベース板の半分以下での投球では相手の主軸打者に踏み込まれ今季の登板でも本塁打を浴びている。井口の次打者であるサブローにも抜けた投球がヘルメットを直撃しマウンド上で青ざめた表情をみせていては話にならない。満員のお客さんが観ている前で、こんな投球をする投手を投入するとは情けない、何故岡本篤では無いのか?
結局、この井口の満塁弾で活気づいたロッテ打線は、7回に今度は平野から井口が3ランを放ちこの日7打点を献上した。折角、序盤に5点を奪っても、逆転されるとそこから反撃は出来ず5-10で大敗した。
今日の敗因は涌井が6回途中に降板を余儀なくされたことと、3失策で守りが乱れたことだ。打線は序盤に5点を奪ったのだから投手陣がしっかりしないとダメだ。返す返す言うが、藤田投入は「采配ミス」である。個人的に采配などに注文を付けるのは好きではないが、藤田を投入するなら回の先頭からにするべきで、あの場面では無理である。
試合後、藤田と右ひじ痛が発覚したシコースキーの登録抹消と岩崎と藤原の初昇格が決定した。藤田はイップスに陥っており内角を攻めることが出来ないなら投手の資格は無い。更に、守護神の右ひじ痛は抑え投手の不在を意味し終盤の戦いにより一層不安材料が増えた。昇格組の岩崎も不安材料が多く、藤原に多くを期待するのは酷だ。
シコースキーの故障は最短の10日間での復帰は困難とみられ、代役の抑えを誰に任すのか?当面は元抑えのグラマンを中心に据えるのだろうが、場合によってはトレードなどによる緊急補強も必要かと思う。その場合、2軍でくすぶっているG.G.佐藤や石井義のどちらかを交換要員としてセ・リーグへ放出するのが良いと思う。特に、左腕投手不足は顕著なので阪神の江草とか読売のマイケルあたりは狙い目かな?
【ナベQの言い訳を聞け】
「展開的にはいい形だったんだけど。ワク(涌井)は球数がだいぶいってたし、荻野との対戦成績が悪いから、ちゅうちょなく(藤田)太陽に任せた。あまりにも誤算だった。(本拠地開幕戦で)たくさんお客さんも来ているし、帰ってきていい試合をしようと思った。抑えれば打てない。打てば抑えられない。悪い流れを何とか変えなきゃいけない。
(シコースキーについては)ヒジがあまり良くない。抹消します」
バラク・オバマ米大統領は、テレビで緊急演説し、2001年9月11日の世界貿易センタービルへの旅客機自爆攻撃を含む米同時多発テロ事件の首謀者として手配していた国際テロ組織アルカイダの最高指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者(サウジアラビア出身)を殺害し、遺体を収容し水葬にしたと発表した。AP通信などによると、ビンラディン容疑者はパキスタン・イスラマバード郊外のアボタバードでの住居に家族と滞在中だったところを、米軍の特殊部隊が主導する作戦で息子と共に殺害された。
オバマ大統領は昨年8月の時点で、パキスタン国内のビンラディン容疑者の潜伏先に関する情報を得たとの報告を受け、先週になって行動を起こせると判断。「本日、私の命令で、米国は潜伏先を標的とした作戦を実行した」と述べた。
ブッシュ前大統領は「この画期的な成果は米国の、世界中で平和を求める人々の、そして01年9月11日に愛する人を失ったすべての人々の勝利を示す。テロとの戦いは続く。しかし米国はきょう、どんなに長い時間がかかっても裁きはもたらされるという明白なメッセージを発信した」と述べた。
アメリカはブッシュ前大統領の頃から、「生死に関わらず(dead or alive)必ず捕まえる」と明言していたのだが、10年経てアメリカは遂にビンラディン容疑者を追い詰め殺害した。そして、殺害直後に、イスラム教は通常遺体を埋葬するそうだが、埋葬する場所がテロリストたちの新たな聖地と化することを懸念し水葬にし遺体は海に「棄てた」そうだが、アボダバードは内陸地であり米側がどこで水葬したのかは現時点では明らかにされていない。
ビンラディン容疑者の殺害に成功したアメリカだが、これでテロが終焉する訳ではなくアルカイダNO.2のザワヒリ容疑者(エジプト出身)を中心とした組織に変貌していくことが想像される。アルカイダ本体は既に米側の睨みが利いているのか資金源の締め付けも厳しく資金的に苦しいとされているが、アルカイダは国際テロ組織のネットワークなので、傘下の組織が報復をする可能性は否定出来ず、オバマ大統領の演説にもあったが、今後もテロ警戒を怠る訳には行かないようである。
11-32.キラー・インサイド・ミー
■原題:The Killer Inside Me
■製作年・国:2010年、アメリカ・スウェーデン・イギリス・カナダ
■上映時間:109分
■字幕:高橋諭治
■鑑賞日:5月1日、ヒューマントラストシネマ(渋谷)
■料金:1,000円
□監督:マイケル・ウィンターボトム
□脚本:ジョン・カラン
□撮影監督:マイケル・ザイスキンド
□衣装デザイン:リネット・メイヤー
□編集:マグス・アーノルド
◆ケイシー・アフレック(ルー・フォード)
◆ジェシカ・アルバ(ジョイス・レイクランド)
◆ケイト・ハドソン(エイミー・スタントン)
◆ネッド・ビーティ(チェスター・コンウェイ)
◆イライアス・コティーズ(ジョー・ロスマン)
◆トム・バウアー(ボブ・メイプルズ保安官)
【この映画について】
作品ごとに異なる作風で私たちを驚かせてくれる、マイケル・ウィンターボトム監督。1950年代に多くの犯罪小説を書いたアメリカの作家ジム・トンプスンの「おれの中の殺し屋」を映画化。
過去にトンプソン原作の『ゲッタウェイ』『グリフターズ/詐欺師たち』などが映画化されている。本作はノワール小説の手法にのっとり、主人公による一人称の語りが多いが、まったく共感する余地がなく、私たちはとまどう。殺人者といっても、いわゆる“異常犯罪者もの”“二重人格者もの”とは趣を異にし、主人公が抱える心の暗闇の理由は明快には明かされない。その得体の知れなさはある意味、現代的であり、そこにこの作品を「今」映画化する意味があるのだろう。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
1950年代の西テキサス。田舎町セントラルシティの保安官助手ルー・フォードは、物腰が柔らかくて愛想がいいと評判の青年だ。29歳の彼は亡き父親の屋敷を相続、幼なじみの女性教師エイミー・スタントンとの気ままな逢瀬を重ねている。
そんなある日、ルーは上司からジョイス・レイクランドという娼婦に対する市民の苦情処理を任され、彼女の自宅に赴く。暴れるジョイスをベッドに押さえつけたルーはベルトを手にし、彼女の尻をありったけの力で何度も叩く。
やがてルーが詫びると、欲情したジョイスは自らキスを求め、二人は激しく愛し合う。この日以来、ジョイスとの情事が日課になったルーは、彼女から思わぬ話を持ちかけられる。彼女に夢中のエルマー・コンウェイを引っかけ、金をむしり取ろうというのだ。彼の父親チェスターは地元建設業界を牛耳る顔役で、6年前にルーの義兄マイクをあの世送りにした疑いのある人物だった。
復讐の念に駆られたルーは準備を整え、作戦決行当日の夜、エルマーよりひと足早くジョイスの家を訪れる。だが突然彼女の顔面にパンチを浴びせ、容赦なく殴り続けたルーは何も知らずにやってきたエルマーを射殺、その拳銃をジョイスの手に握らせる……。事件を担当する検事ハワードはルーに疑いの目を向け、ルーとチェスターの因縁を知る建設組合長ロスマンも意味深な言動でルーを苛立たせる。
そんな中、事件の容疑者としてルーもよく知る地元の若者ジョニーが逮捕された。裁判所に出向いたルーは、首吊り自殺に見せかけて彼を殺害。
だがルーが以前ヤケドを負わせた流れ者の男が自宅に現れ、犯罪の口封じ代を要求される。男に金を渡す日。その日は結婚を誓い合ったエイミーと駆け落ちをしようと約束した日でもあった。だがルーは、さらなる殺人を重ねることを決めていた……。
この映画、題名にある通り「二重人格」を思わせるものであり、幼馴染との結婚が既定事実となっている保安官としての表の顔と、実は凶悪殺人犯としてのもう一つの顔を持っているのがテーマ。当然ながらこれを違和感無く演じる俳優の演技力と存在感の確かさが要求される為、また29歳という設定から演技派のベテランを起用する訳には行かないから、知名度もある程度あって演技力を期待されてケイシー・アフレックが配役されたのだと思う。
結果的に彼の演技力は確かなものであり、裏の顔である殺人犯としての表情などはスクリーンにアップになると恐怖感すら感じさせられるから大したもんだ。だが、ストーリー的には原作が1950年代の時代物なのと、設定が田舎町なので住民同士全員が顔見知りのような土地柄での出来事なので、尚更、普段は保安官として信頼されているルーが実は凶悪殺人犯だったという落差が結果的に強調されているようで、ラストも撲殺したと思っていた娼婦のジョイスが顔が変形しながらも現れたことで、止めを刺そうとしたが囲まれていた警察官からの有無を言わさない一斉射撃で息絶える。
まあ、そんな感じで終わってしまいます。ルーの生い立ちが断片的にフラッシュバックで語られるものの、どうもそれだけではルーが何故殺人犯になったのか判り辛く、その辺は原作を読めばわかるのかも知れませんが、映画では触れられません。
ストーリー的にも俳優達も、これと言った目玉が無く盛り上がりに欠ける部分もあるのは事実で俳優の演技は問題無いけど「華」が無いのが残念かな?って何だか纏まりのない日記になってしまいました。