kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『フリーランサー NY捜査線』を観て

2013-01-19 17:44:49 | 映画・ドラマ、アクション

13-5.フリーランサー NY捜査線
■原題:Freelancers
■製作年、国:2011年、アメリカ
■上映時間:96分
■観賞日:1月19日、シネマート新宿(新宿三丁目)
■料金:1,800円

 

◆カーティス・”50セント”・ジャクソン(ジョナス)
◆ロバート・デ・ニーロ(サルコーネ)
◆フォレスト・ウィテカー(ラルー)
◆マルコム・グッドウィン(A.D.)
◆ライアン・オナン(ルーカス)
◆アナベル・アコスタ(シン)
◆ボー・ガレット(ジョーイ)
◆ダナ・デラニー(ベッキオ検事夫人)
◆マイケル・マグレイディ(ジュード捜査官)
【この映画について】
腐敗しきった警察組織に反旗を翻し、巨悪に立ち向かう若き警官の姿を描くクライム・アクション。主人公を演じるのは、ラッパーで、『ロシアン・ルーレット』など俳優業もこなす、カーティス“50セント”ジャクソン。名優ロバート・デ・ニーロやフォレスト・ウィテカーが悪に染まったベテラン刑事を凄みたっぷりに演じている。(この項、Movie Walkerより転載しました)
【ストーリー&感想】(ネタバレあり)
元ストリートギャングのジョナスは、更生して、亡き父と同じ警察官の道を歩み始める。しかしジョナスは警察内部が腐敗しきっているのを目の当たりにする。
父とコンビを組んでいたサルコーネ警部はジョナスに声をかけ、自らが仕切るドラッグビジネスに彼を誘う。悪事に手を染めるジョナス。ある日、父の死の真相を知ったジョナスは、サルコーネの元を離れ、たった一人で巨悪に立ち向かう……。

NY警察の腐敗ぶりは度々映画の題材として取り上げられているが、ここでは警部であるデ・ニーロ演じるサルコーネがラルーを配下におさめて悪事を取り仕切っているばかりか、他の警察官もいい加減な取り締まりしかせず小悪程度なら見て見ぬふりをするのが常習化している。サルコーネの同僚でもあったジョナスの父、死に至った経緯をこの時点で息子は知らないのだが、やがて、サルコーネが関わっていると知って、復讐の矛先は彼に向くことに。
最初は立派な志を持って警察官の職に就いたジョナスも、サルコーネに取りこまれて何時の間にか悪事に染まって行くのだが、どこか完全に染まりきることが出来なかった。サルコーネが取り仕切っていた麻薬ビジネスも実は警察の外に黒幕が居て、彼は、その黒幕の下で取り仕切っていた。だが、ジョナスも強かになり、結局はサルコーネへの復讐を果たして、今度は自らがサルコーネの地位に就くかのようなエンディングだった。

更正して父と同じ警察官の道を歩み始めたジョナスを演じるのはラッパーの”50セント”。黒人ラッパーの彼が演じているので、当然ながら役柄は制限されるのだが、アカデミー賞受賞経験者のデ・ニーロとフォレスト・ウィテカーが脇を固めていることで、彼のどこか自信無さそうな演技も目立たずに済んだ、と言ったところか?デ・ニーロは最近主役級でなくてもチョクチョク出演しているが、役を選ばず依頼されたら取り合えず出演する?スタイルなのだろうか。もっと重厚な役柄を観たいのだが...。

折角、大物二人を起用しながら、脚本と監督の手腕不足で物語の広がり感に乏しかったのは残念だ。


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