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スピリチュアル・ペインティング/ヤン・パーカー

2010年05月31日 | アート

この絵を見て、どう感じるだろうか?

 

「なんだか子どものイタズラ描きみたいな、デタラメな絵だなぁ・・」とか、

「自分でも描けそう・・とか思う人もいるかもしれない。

 

これはスピリチュアル・ペインティングという絵だそうで、タイトルは「真の愛」

描いたのはヤン・パーカーというハワイ在住の英国人画家である。

もちろん、普通の風景画なども描く。

 

自分がヤン・パーカー氏の絵とはじめて出会ったのは、今からもう15年くらい前になろうか?

その時はスピリチュアル・ペインティングではなく、普通の絵だった。

小さな、ポストカードサイズの絵を額に収めたくらいの作品であったが、その光あふれる画面に目を奪われた。

「誰が描いた絵ですか?」と聞いて、はじめてその名を知った。

 

あのスタンリー・キューブリック監督「2001年 宇宙の旅」のプロモーションのためのスケッチや絵も手がけ、デンマーク王女や英国王室、ハリウッド俳優にもコレクターがいる、知る人ぞ知る画家なのである。

 

スピリチュアル・ペインティングに対し、普通の風景画などはナチュラル・ペインティングというそうだが、あざやかな色彩と光溢れる画面は、こころに静かなやすらぎを与えてくれる。

 

これは「Color of God」という作品であるが、武蔵野美術大学の名誉教授だった故・前田常作が「これはちょっとやそっとでは描けない!マスターピース(傑作)だ!」と絶賛したという。 

これはポストカードを写真に撮ったものなので、せっかくのマスターピースにちょっと申し訳ないが・・。  

 

ヤン・パーカー氏が描く黄色やオレンジ色の絵には、ヒーリング・パワーを感じる人が多いそうだ。

敏感な人は、この写真からでも何らかのパワーを感じる人もいるコトだろう。

 

シルベスター・スタローンの母、ジャッキー・スタローンは有名な占星術師にして霊能者で、「ロッキー・ザ・ファイナル」も彼女のアドバイスによってヒットしたそうだが、ヤン・パーカー氏の絵をもってる人が、世界中の10人の霊能者から「瞑想していると貴女の顔と住所が浮かんできた」との手紙を受け取り、中にはそのジャッキー・スタローンからものも・・。

その手紙にはペンダントが一緒に入っていて、「これをいつも身に付けていなさい」と書かれていたという・・。

 

他にも、ここにはちょっと書けないような驚きのエピソードもたくさんある・・。

 

「絵は祈りそのもだ」という彼にとって、絵を描くこと自体が神との交流なのであろう。

ちなみにこれは「神聖な光」

中に3人の人が見えるという人も・・。

見る人によって大きく印象が異なったりするのもスピリチュアル・ペインティングの特徴であろう。

 

これは「純粋な心情の踊り」

 

印象派の画家、ルノワールは、「絵は見るものではない」と語ったという

多くの人がそれを聞くと、「・・?」と思うコトだろう。

 

絵は見るものではなく、「共に生きるもの」なのだと・・。

「共に生きて良いもの」―それは心に不安や葛藤、争いや不和を招くものではなく、安寧と平和、喜びと希望をもたらしてくれるものだろう。

調和に満ちた美しい自然を見た時に、人はそうした思いを経験するコトだろう。

 

1枚の絵は、部屋の中に居ながらにして、そのような思いを抱かせてくれる。

 

頭で難しく考えるコトなく、素直に心を開いて絵と共感するコトで、本来の自分の姿に気づかせてくれる”心の鏡”とでもいうべきもの―それがスピリチュアル・ペインティングなのかもしれない。

 

まさしく、

 

「Don’t think!Feel!」

 

・・の世界なのである。

 


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