観るも八卦のバトルロイヤル

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妹はさくらか、神田川「妹よ」

2006年09月28日 | 映画・ドラマ
 妹はさくらか、神田川これ分かる?
 林隆三と古谷一行くらいに、和久井映見と鶴田真由の区別がつかないのだけれど、 鶴田真由 は好き。ということで、最初からかなり苦戦を強いられるであろうキャスティングだった。
 高木雅史(唐沢寿明)の妹が瞳(和久井映見)で松井菊雄(岸谷五朗)の妹がゆき子(鶴田真由)。高木家は資産家だけど、松井家は貧乏人という設定。和久井と鶴田、薄幸そうな方が鶴田だからこのキャスティングでいいのだ。
 この頃までは純情路線だった唐沢寿明(これまでかな?)。まさか十数年後には、女装させられてブラジャー姿まで披露(有頂天ホテル)するとはこの時誰も思いもしなかった。岸谷五朗は本来の岸谷五朗の良さが出ていたのは、これと「ブラザース 」ではなかろうか? 最近はシリアス路線(東京タワー)が増えてるんだもん。
 まあ、昔風に言えば家柄の違いとかなんとかで行く手を阻まれながらもシンデレラストーリーを作り上げるといったところ。
 ただのシンデレラストーリーでは視聴者が納得しないためか双方の兄妹がカップルになったり、カップルだけど、本当は好きな人がいたりで、ずるずる10回まで話しを引き延ばしてくれる。
 松井菊雄が男気を出して、それなりにみんなハッピーエンドなんだけど、ラストシーンはまんま「愛と青春の旅立ち」状態。
 雅史を諦め失意のゆき子の職場に雅史が乗り込むのだが、それがアポもとらず悠長に歩いて行くから、みんなの注目を浴びちゃってさ。しかも、ゆき子って事務員の筈なのになぜかその時は倉庫みたいな所にいちゃったりする。
 この会社のセキュリティはどうなっているんだ。部外者の無断入室に警備員は何をしているんだー。
 多分、多くの女子供はこのラストシーンを自分に置き換えちゃったりして、感動するんだろうけど。
 私が思うに脚本家が、子供の頃「愛と青春の旅立ち」を観て、えらく感動してそれを再現したかったがためのシーンと思われる。
 私は松井家の食事のシーンが好き。逆に、お決まりなのだが、貧乏人が金持ちの中に入って行こうと無理して、失笑を買い、辱められるという作りは好まないのだ。今どきいないって、レールを引かれたように失笑を買うような行動に出る田舎者。

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