観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「古畑任三郎」こんな先生がいたら嫌だ

2006年09月15日 | 映画・ドラマ
  いっぱいシリーズがあるのでどれを観てどれを観てないか分からないが、一般論としての任三郎ちゃん(田村正和)。
 推理派刑事の代表だが、武闘派の犯罪者がいない部分で救われてる? か。もし犯人が逆上して暴れちゃったりしたら、今泉刑事(西村雅彦)も西園寺刑事(石井正則)もまったく役に立たないだろうし、これは青島か七曲署からの助っ人がほしいところ。
 それにしても、任三郎ちゃん、くどいよね。自分の身近には居てほしくないというか、敵には絶対にしたくないタイプ。ねちねちしてるし。もし自分の上司や担任だったら、かなり高確率で嫌だ。
 第一、犯人しゃべり過ぎ。
 ドラマとしてはゲストに毎回かなりの高額ギャラ俳優を配しているためか、出演者が少ない!
 そう言えば、「SMAP」全員が犯罪者だったということもあったなー。新しいところでは、イチローが殺人者役。イチローの役者としての資質が話題になってたけど、確かに素人ながら台詞棒読みではなく、ちゃんとしてた。惜しむらくは、気持ちが高揚するシーンの尻上がりの台詞が一寸…。劇団入ってたかなというくらい。
 個人的に好きなのは、オーストラリアの数学者の話し。陣内孝則が犯人だったやつね。
 仕事ならいざ知らず、プライベートな旅行まで今泉くんと行くとは、任三郎ちゃん友達いないの? 2人一緒に休暇取っちゃって、大丈夫なのかな? 刑事科。
 
 

「ひとつ屋根の下」困った時だけの神頼みの最終回

2006年09月13日 | 映画・ドラマ
 前回の「HOTMAN」VS「ひとつ屋根の下」の段階で、実は「ひとつ屋根の下」は観終わっていなかった。見切り発車。
 最終回を観て、「ふーん。やっぱり」てな感想。白血病は治って、ずっと好意を抱かれていたあの人の優しさに気付いて小雪と雅也は結婚。和也は初マラソン優勝。文也は初出展で入賞。画家として注目を集める。小梅は順調交際。あんちゃんは相変わらず失恋でも元気。とまあ、こんな感じで目出たし目出たしかなりべたな最終回。しかし、やはり泣いてしまった。わかっちゃいるけどってな感じ。「チューリップ」世代に青春期を送ってきた私としては、音楽がドラマを盛り上げることったらない。
 「神様も所詮他人」だから当てにしないと言っていたあんちゃん、小雪が不治の病になったら神頼みしてたけど、やっぱり人間って「困った時だけの神頼み」なんだね。
 文也役の山本くん。章年ぽくて自閉症っぽかったのに2部ではすっかりマッチョくんになっていた。うーん。車椅子だからって甘んじていないで鍛えていたんだ。
 で、脇を固める面々。
 小雪の父親違いの妹の安達祐実。安達祐実が安達祐実だったのはこの辺りまで。演技力と中学生らしさが光ってたけど、祐実ちゃんから安達さんに変わった今は、なんだか大人子供。
 そして妙なのが黒田勇気。なぞの東大生(実は浪人)の下宿人。この一家のキーマンになっている。家族会議でも発言したり、兄弟の秘密知ってたり、なんで? わざわざ黒田を配置したプロデューサ的意図を知りたい。
 松たか子。和也の恋人みたいなもんだけど、途中から働いてないだろ、あの女。いいのか? 
 注目は不吹ジュンの素敵な歳の取り方。若い頃はホットパンツで「あっいしてーいーるときー」とか調子っぱずれの歌を歌ってたけど、お母さん女優になってからもの凄く素敵。好きです。この人。(これ余談だが、不吹ジュンも烏丸節子も原田美枝子も温和なお母さん女優になったのに、なんで未だギラギラしているんだ秋吉久美子)。
 結果「HOTMAN」VS「ひとつ屋根の下」は「チューリップ」の助けもあって俄然「ひとつ屋根の下」に軍配。やはり大ヒットする作品にはそれ相応の魅力があると改めて分かった次第(「未だ「カンチ、セックスしよう」ドラマの良さは分からないけど)。
 どっちの家族になりたいか? どっちも嫌だけどさ。ドラマとしてはどちらも堪能できました。

「HOTMAN」「ひとつ屋根の下」家長は大変だー

2006年09月11日 | 映画・ドラマ
いわゆる孤児、大家族の兄弟愛もの2連ちゃん。3男2女、1子供の家族の長「HOTMAN」VS4男2女の長「ひとつ屋根の下」。
 「ひとつ屋根の下」って、これでもかこれでもかってほど不幸が襲いくる話しって聞いていたので、いくらヒットしようが「そんな暗い家庭の話しは知りたくない」と観なかったのだけれど、そうでもないじゃん。
 そりゃあ、4男が車椅子になったり、そのことで長男の縁談が破談になったり、長女が実の兄弟でなかったり、と悲しい出来事はあるが。
 と思っていたら、長女がお亡くなりになった。長男は怪我でスポーツ生命を絶たれ、二男は医師、三男元不良の前科者、四男障害者、長女病気死亡、次女暴行事件の被害者…さすがにこれだけ重なる家庭は凄い。ただ、「神様だって他人だから、(定めは)受け入れる」と言い切る家族。なかなかいい言葉。
 しっかし、この兄弟、上から江口洋介、福山雅治、酒井法子、いしだ壱成、大路恵美、山本耕史なんだけど、モテない。特にあんちゃんこと江口洋介の早とちり振りには溜飲も下がる。そしてすっぐに恋しちゃう。いいやつ丸出しなんだけど、こと恋愛に関してはずれてる。
 兄弟よりも1人双子を演じた(劇中も演じてる)宇梶さんの1人勝ちって印象だった。いいキャラ。
 反する「HOTMAN」は、反町隆史、小西真奈美(パート2は伊東美咲)、市川由衣、斉藤慶太、斉藤翔太。こっちの家長・反町隆史は家事が得意な部分高得点だ。しかもモテモテ。しかし、にぶい。反町って子供がオプションでつくと男っぷりアップ。
 こちらは娘のアトピーが最大の悩み。それ以外に生死に関わる事は無いが、家が焼けてしまったり、借金のカタに人手に渡ってしまったりと家が重要なポイントを占めている。
 斉藤慶太、斉藤翔太兄弟。方や東大生で方やプー。しかし、出番はプーの方が俄然多い。誰が役割したか知らないけど、双子でこんなに出番の違いがあっていいのか? 慶太翔太は納得してるのか? 2部では改められたけどさ。
 兄弟が再会して一緒に暮らし始めるんだけど、「HOTMAN」はみんな実の父親の元を離れて、「ひとつ屋根の下」は養父母の元を離れて…。これまで育ててもらった恩とかはいいのか? としたら「ひとつ屋根の下」の方がみんないずらくなったあたり自然な流れ。だけど、自分がマラソンランナー現役の頃は家族を顧みなかったんでしょ。あんちゃん。もう社会人だったんだから一番下の弟くらい面倒見てれば良かったのに。後で、マラソンランナー成り立てで無理だったと判明。
 どっちもどっちだが、大家族の長男って結局下の兄弟を養うために犠牲になって働いたりしなくちゃならないのだけれど、こういうドラマがあると励みになることだろう。
 しかし、小西真奈美から伊東美咲に変わってキャラまで変わっちゃったね。志麻さん。
 最後に「ひとつ屋根の下」2部で4男の史也(山本耕史)が淡い恋をする盲目の少女。はさておき、この少女を毎回山本に会うために公園まで連れて来てくれる、デブでブスキャラの友人。デート中は少し離れて本なんか読みながら待ってる。ここまでしてくれる友達ってなかなかいないよ。こいつそうとういい奴なのだ。しかし、悲しいかなデブでブスキャラ。この子を誰も評価しない。
 人間心なんじゃないの? あんちゃん。
 

「英雄」しかし…

2006年09月08日 | 映画・ドラマ
 ジェット・リー、トニー・レオン、マギー・チャン、チャン・ツィイーの共演、そして約3000万ドルの制作費をかけた歴史大作とうことで、かなり話題となった。アジア各国で上映されていたので観たけれど、「うーん」。
 監督は、世界映画界でも名高い張芸謀ということで、映像美は見事だったけれど、きれいな自然の中できれいな衣装をまとったきれいな人が殺し合う、ワイヤーアクション映画だったような…。
 おおがかりな歴史ものではなくて、香港の現代劇マフィア同士の争いものだったら、同じ監督、同じ役者で製作してもこれほど話題にはならなかったんじゃないかな。
 トニー・レオンがトニー・レオンらしくなく、あか抜けなかったような気がするのは私だけだろうか?
 そう言えば、これようずっと後に観た日本映画の「SHINOBI」はこれを参考にした?
「SHINOBI」の「うーん」。たぶん、私がこういうタイプの映画好きではないだけだと思う。
 ただ、中国の自然は美しかった。倍くらい歳が違うのにチャン・ツィイーに追撃を許さない美しさのマギー・チャン。やっぱり香港NO.1女優だ。

「ラストクリスマス」じゃないじゃん

2006年09月07日 | 映画・ドラマ
 織田裕二、矢田亜希子とならキスシーンするんだね。それだけでも十分でした。
 結局「ラストクリスマス」じゃなかったけど、好きな人がサンタクロースの格好で迎えに来てくれたら嬉しいかも? 
 だいたい、部屋がドアを開けたら繋がるような部屋、ホテルじゃないんだから普通の人は借りないけどね。

「振り返れば奴がいる」YAH YAH YAH

2006年09月07日 | 映画・ドラマ
 アメリカのカンザス大学から私立総合病院「天真楼病院」やってきた医師・石川玄(石黒賢)。そこには冷血な医師・司馬江太郎(織田裕二)がいた。外科部長の中川(鹿賀丈史)は司馬に弱味を握られており、黙認している。この正反対の医師のしのぎ合いを主軸に、織田裕二が悪徳医師を熱演する。
 いいよ。こういう織田裕二も。
 最後は分かり合えたらさようなら。なのだが、2人のしのぎ合いよりも西村雅彦のテカテカおでこが気になって仕方なかった。
 今は渋い中年を演じている西村だが、若い時のてかりは凄い。
 インターン医師で松下由樹も出演しているが、松下由樹が以外と若いのも驚きだった。織田裕二と同じくらいかと思ってた。
 もこれとは別に悪徳医師を演じた織田裕二のドラマがあったけど、どちらも周知の通りラブシーンはなし。
 織田裕二の気骨を感じた次第。
 「面白い」と思ったドラマってみんな三谷幸喜脚本だー。
 YAH YAH YAHってこのドラマの主題歌だとは知らなかった。お相撲さんの歌合戦で聞いたのが初めて。

「東京ラブストーリー」まあいいんじゃないこんな恋あっても

2006年09月06日 | 映画・ドラマ
 小田和正の主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」が大ヒットした、1990年代を代表するドラマのひとつ。と言われているのと、
 リカ(鈴木保奈美)が「カンチ(織田裕二)セックスしよう」と言う。これしか知らずにいざ鑑賞。
 しかし、ドラマは知らなくても、この台詞が一人歩きしているということはかなりの知名度だ。
 感想は、「このサラリーマンたちタフだよな」。毎晩毎晩飲み歩いて。
 リカって無邪気なのだか計算しているのか分からない微妙なところが男心をくすぐるのか。私には「うっとおしい女」。
 しかし、これだけのラブストーリーをやりながら、一度のラブシーンも演じない、織田裕二、あんたは凄い。
 
 

「WHITEOUT ホワイトアウト」は和製「ダイ・ハード」

2006年09月06日 | 映画・ドラマ
 ダムの運転員・富樫輝男(織田裕二)は、遭難者救助の為に猛吹雪の中を出発するが、ホワイトアウトに見舞われ、親友で同僚の吉岡和志(石黒賢)を亡くしてしまう。織田と石黒はタッグチームのようによく一緒に出演してるよね。
 それから2カ月後、吉岡のフィアンセ・平川千晶(松嶋菜々子)が奥遠和ダムを訪れた。ところが、千晶がダムに到着したまさにその時、ダムと発電所がテロリストに占拠される。
 犯人グループは、ダムの職員と千晶を人質に取って50億円を政府に要求。拒否すれば人質を殺し、ダムを爆発すると通告してきた。ダムが決壊すれば、下流域の住民20万世帯は一瞬のうちに洪水に飲まれてしまう。期限は24 時間、ダムに通じる唯一のルートは犯人グループが爆破しており、悪天候で警察は成す術もない。
 たった1人でテロリストに立ち向かう富樫輝男。さながらブルース・ウィリス風に愚痴や弱音を吐くながらも闘う織田裕二。織田裕二ってこういう独り言が本当に上手い。
 テロリスト集団「赤い月」のボス・宇津木弘貴(佐藤浩市)がなんだか妙ちくりんな鬘を冠ってたような気がするが…。
 以前に家族を「赤い月」に殺され、現在はそこに身を置きながら復讐を伺う笠原義人(吹越満)がキーとなって勝機を見いだす。
 もうこれは織田裕二のための映画。画面いっぱい、時間いっぱい、織田裕二。ヒロインの松嶋菜々子でさえ、霞んでしまう織田裕二。どうでもいいけど織田裕二髪の毛多いね。
 かろうじて佐藤浩市と吹越満は印象に残ったがほかはもう添えもの状態だ。
 映像化は不可能とされていた壮大なスケールの原作。しかし、映像化されたら和製「ダイ•ハード」になっちゃった。

一番好きなのは香港映画。そして文句なしに「古惑仔」

2006年09月06日 | 映画・ドラマ
 「古惑仔」とはチンピラもしくはヤクザのこと。香港の人気劇画から映画化されたのだが、劇画の主人公に鄭伊健が酷似していることから抜擢。一躍スターの座に上り詰めたというわけ。
 あまた観まくった香港映画の中で順位を挙げるとしたらナンバーワンは「新英雄本色」そしてナンバーツーが「古惑仔」シリーズ。
 「古惑仔」いったいどれくらいのシリーズができたのだろう。陳浩南(鄭伊健)主演の本筋以外に、山鶏(陳小春)主演の番外編、三十三姐もの、陳浩南始め主演者の少年時代…。
 香港映画においてだいたい鄭伊健の若かりし頃は謝霆鋒が演じるという暗黙の了解は未だ健在か? (「中国英雄」では親子だったけど)
 で、「古惑仔」。個人的には第一話、第二話あたりくらいまでの、陳浩南が平のチンピラから幹部へとのし上がっていくあたりまでの話しが好き。
 ボスとなってからはストーリーも今イチだし、鄭伊健自体も今イチ。話しに困ったのだろう、山鶏が日本の極道の婿になったりなんだりで、本来の「古惑仔」ではなくなってしまったような気がする。
 第一話で恋人を陳浩南に奪われた(しかし、これは敵の罠)山鶏が陳浩南と別れ台湾へと渡る。第二話ではその山鶏が香港に戻って再開するといったつながりもあったのだが(死んでしまった恋人にそっくりな女性と出会い軽くストーカーしちゃう陳浩南の件もあるが)、それ以降は「観客動員数を稼げるから取り敢えず作っちゃいました」感が否めない。
 第一話で死んでしまった巣皮が第二話では生き返ってしまったなどという細かいことはさておき、原作漫画でも第二話あたりまでも描かれている陳浩南の胸の入れ墨がいつしか消えてしまったなんて細かいこともさておき、タバコを挟んだままの指で髪をかきあげる癖もいつしかなくなってしまった陳浩南なんて細かいこともさておき、「古惑仔」の鄭伊健は最高のアクターだった。
 「新英雄本色」の鄭伊健が一番好きなのだけれど、「古惑仔」ははまり役。全香港及び中国本土でもかなり憧れた男の子がいたもんだ。
 郭富城とダブル主演の「風雲」(なぜか千葉真一がソニー千葉の芸名で出ていた。いいのかソニーなんて、一昔前のプロレスラーみたいな名前つけられて)。これが意外にも郭富城の引き立て役みたいになっちゃって「どうしちゃったの?」状態だったが、「中国英雄」「紫禁城」で盛り返した。
 恋人が撃たれ、その遺体を抱えて湾仔で泣き崩れるところとか、銅羅湾での乱闘シーンなどなど、「こんな古惑仔に会ってみたい」。
 VCDで全巻持っているのだが、今やDVDの時代。これは買わなくちゃとは思うのだが…。

「ロケットボーイ」虫歯を治療をした人は宇宙へは行けません

2006年09月05日 | 映画・ドラマ
 サエない旅行添乗員小林晋平(織田裕二)31歳のと食品会社の営業マン鈴木善行(ユースケ・サンタマリア)30歳、大手広告代理店勤めの田中武徳(市川染五郎)28歳が繰り広げる岐路に立った3人の人生模様。
 なんたって、小林は「2001年になったら宇宙に行ける」と思っていたし、鈴木は。食品会社でメンマを売る営業マンで、得意先のラーメン屋の娘との結婚話に悩んでいる。一見エリートだが家庭環境に悩む、広告代理店営業マン田中がふとしたことから知り合うのだが、知り合ったのは野球場。ビールをかぶってしまっての口論となるが、この時点でもはや3人の上下関係が決まった。
 一言一言の台詞が洒落ていて忘れがたいのだが、初回の小林の上司・桜木(渡辺いっけい)が接待の場で見せる「グレコローマン」の芸と台詞。なぜかアマレス用のタイツを仕込んでいた。こんな上司いてほしい。
 花巻から東京、492キロを小林に会いたくて自転車走破した女子中学生を待つ田中と鈴木。この時、田中が感動して女子中学生を受け止めようと、「…いやもはやもう小林だ」。
 やはり田中が「らーめんチョロ松」で余計な事を口走ってしまい、「また俺かよ」。
 行きつけのビアホール「ジャガークラブ」の「よろこんで」。
 が特に好きで忘れられない。
 そしてこのドラマで思ったのは、みんなタフだよね。ほかのドラマも概ねそうなのだが、サラリーマンなのに毎晩毎晩飲み歩いていて、いったいいつ眠っているの?
 意志は固いが気が弱い・小林、向こう気は強いが小心者・田中、内弁慶で優柔不断・鈴木、この3人の性格も、身近に感じられて、一緒に「ジャガークラブ」に座っているような気になれたものだ。
 最後は宇宙飛行士の面接を受ける小林が描かれているが、夢から逃げず向かう姿勢が次の夢への布石となる。織田裕二が歌う主題歌「空のむこうまで」も聞いているだけで元気になれる曲だった。
 それにしても少ない回数でよくまとめ上げられたもんだ、脚本家の宮藤官九郎。
 余談ではあるが、虫歯を治療をした人は宇宙へは行けないそうだ。気圧の関係でしょ?

「西遊記」キャストは変わってもイメージはガンダーラ

2006年09月05日 | 映画・ドラマ
 「西遊記」といったら孫悟空(堺正章)、沙悟浄(岸辺シロー)、猪八戒(西田敏行)これ以上の配役っていないと思っていたら、いたもんだ。
 孫悟空(香取慎吾)、沙悟浄(内村光良)、猪八戒(伊藤淳史)。香取慎吾なんて、近藤局長の次に猿になってので、ビックリしたが、これがまた合う合う。タイトルバックの山野の上で如意棒を振り回すところなんて、まんま悟空。伊藤淳史のべちゃべちゃしたしゃべりとぐずぐずしたあたりも豚っぽくていい。うっちゃんはすっとぼけたコズルさ?
 悪い悟空といい悟空(というよりオカマチック)の使い分けなんか絶妙だった。オカマ孫悟空略してカマ猿の尻子玉を奪い返しに、第一話からの足跡をたどった、タイムスリップバージョンの組み立ても絶妙だった。
 特に好きな話しは妖泉大王(及川光博)と、鶏男の修周(成宮寛貴)、幽霊母ちゃんの蓮歌/偽蓮歌(手塚理美)のところだけど、ギャグも利いているし、笑いの中にほろ苦さありの、大好きなバージョンドラマ。
 なぜに歴代三蔵法師は女性が演じるか不思議なのだが、今回は深津絵里。ふかっちゃん、頭の形が良くて坊主がよく似合ってた。きれいな人はどんな髪型しててもきれいなんだー。
 第一話のキムタク。キムタクの声はしてるんだけど…。そしたら白鷺みたいなのがキムタクだった。話し方はどこかのパイロットのままだったけど。
 しかし、天竺があんな所だったとは…。当時から坊主丸儲けってことか? ラストは次へと話しをつなげているので続編ができるだろうことは想像できたが、もうすでに映画になるなんて。
 凄く楽しみだー。「西遊記」は永久保存版。
 しかし、ゴダイゴの「ガンダーラ」に偉力って凄いね。未だに「西遊記」と聞くだけで、「ガンダーラ」の曲が頭の中に流れてくるもの。名曲だったんだと今更ながらに感じ入った。
 

「男たちの大和/ YAMATO」リターンズ

2006年09月04日 | 映画・ドラマ
 昨日の興奮冷めやらぬままに第2回目の鑑賞。蒼井優の笑顔がかなり効いていることを発見する。嫌みの無い実にいい表情。
 少年兵のお母ちゃん役の玉木(高畑淳子)と(西)余貴美子の区別が昨晩はつかなかった。
 特攻作戦前の最後の上陸後の帰還の朝。同じ呉なのになぜか、玉木(高畑淳子)と常田(崎本大海)親子の別れのシーンだけ大雪なのはなぜ? 確かにあのシーンの背景は美しかった。お母ちゃんの後方の赤いポストも。しかし、神尾(松山ケンイチ)がバスに乗り込むところは晴天。そして港も晴天。日本ってそんなに広かったっけ。
 全員退去命令後、司令長官の渡哲也はどこに行ってしまったのだろう。1人で出て行ってドアまで閉めちゃった。
 兵隊の死に様をクローズアップしていないところがリアル感を倍増させていた。戦闘の真っ最中に手を握って遺言なんか言う間を待ったりという部分がない。有名無名を問わず、一瞬にして死んで行ってしまうのだ。だから、ちょっと目を離すと、戦闘がどこまでいったか分からなくなってしまう。
 これは今さらでしかも素人の考えなのだが、銃台とか砲台とかが全く無防備じゃん。全面と天を鉄板で覆えば随分死傷者が減ったんじゃないか? 軍艦ってそういうものなの?
 そしてそして冷静に考えたところ、「男たちの大和/ YAMATO」は映像美が多大に映画そのものに貢献しているということ。惜しむらくは船も軍服のきれいすぎた。
 「男たちの大和/ YAMATO」2回目を見終わって、なぜか主役が反町隆史ではなく、松山ケンイチになっちゃった。

「魔女の条件」親戚のお姉さんに拉致される少年

2006年09月03日 | 映画・ドラマ
 これは厳しかったな。当時旬の女優・松嶋菜々子プラストップアイドル・滝沢秀明なんだけど、1+1=2にならなかったと言うか…。松嶋が大きすぎるのか、滝沢が小さすぎるのか、手に手を取って学校から逃げ出すシーンなんか、親戚のお姉さんに拉致される少年としか写らなかった。松嶋、滝沢それぞれはいけているのだが…。
 せめて、松本潤とか小栗旬とかにしておいた方が自然だったのでは…。個人の好みだから他人がとやかく言うこともないんだけど。
 滝沢の母親役で、黒木瞳が出てたけど、「東京タワー」のV6岡田と黒木瞳の方がまだあり得るかなという感じ。それよりも「SOS」の窪塚と石田が一番あり。
 教師と生徒でも年齢的に考えたらそんな目くじら立てなくてもいいと思うんだけど、この場合一応淫行になってしまうからね。もっと上手くやれば良かったのにね。
 第一、図書館かなんかでセックスしちゃって、そのまま眠っちゃってなんてあり得ない。先生の部屋行けばいいじゃん。我慢できなかったのか。
 駆け落ちしてからは一昔前のバンカラ学生の下宿みたいな所に住んだりしてたけど、それでリアリティ出すためにか、生活用品なんか2人で買いに行っちゃってたけど、何も、漁業市場みたいな所で働かなくったって。コンビニとかいろいろあるのにね。
 まあ女教師側に立ってみれば、こんな可愛い生徒いたら手を出したくなるのも納得納得。そんな意味では、あれだけの美男軍団を従えながらも全く食指を動かさない「ごくせん」の仲間由紀江、あんたは偉い。
 あれっ、話が逸れた。
 
 

「THE有頂天ホテル」紅白で聞きたいドンキホーテの歌

2006年09月03日 | 映画・ドラマ
 大晦日の22時からカウントダウンまでの2時間をホテルという空間だけで描いていく。主人公の2時間ではなく、ホテル内で起こりえる2時間を追っているので、有頂天ホテルの副支配人・新堂平吉(役所広司)と客室係・竹本ハナ(松たか子)が軸にはなるのだが、人それぞれにドラマがあり、動きが有る。
 そしてそのストーリーが巧妙に交差していくのだ。
 豪華キャストが話題となったようだが、ざっと、国会議員・武藤田勝利(佐藤浩市)、ベルボーイ・只野憲二(香取慎吾)、コールガール・ヨーコ(篠原涼子)、アシスタントマネージャー・矢部登紀子(戸田恵子)、料飲部副支配人・瀬尾高志(生瀬勝久)、筆耕係・右近(オダギリジョー
)、受賞者・堀田衛(角野卓造)、その妻・堀田由美(原田美枝子)、芸能プロ社長・赤丸寿一(唐沢寿明)、事故に遭った大富豪・板東健治(津川雅彦)、総支配人(伊東四朗)、演歌歌手・徳川膳武 (西田敏行)などなど。
 序盤から自然なギャグ連発で飽きさせない展開がずーっと続くのと、ふと目をそらすと、大物俳優を見逃してしまうといった状況に、気が抜けない鑑賞となった。
 役所広司がこういう役もできるのは知っていたが、生瀬勝久、いつの間に役所広司と肩を並べる俳優になったんだ。少しも引けをとっていなかった。
 伊東四郎、西田敏行、角野卓造はご存じのとおりの深みのある演技。久しぶりに聞いた西田の歌はやはり上手かった。そう香取慎吾とデュエットするのだが、この曲がかなりいけている。「ドンキホーテがなんたらかんたら…」。この曲を紅白で聞いてみたいけれど、NHKにそこまでのセンスないだろうな。だが、待てよ、香取慎吾と西田敏行は大河ドラマの功労者。あるかも…。
 それを聞いて、自殺を思い留まっちゃう国会議員の佐藤浩市。終盤、ドアボーイに化けてそのまま車を誘導するシーンは笑えた。
 とにかく、常にどこかにギャグが付きまといながらも、人生の重みを感じさせるストーリー。
 オダギリジョーに聞きたいのだが、「なんであんた、現代劇ではいつも変な髪型なの?」。今回なんか、コッパゲづら。あんなハンサムさんでもコッパゲになると辛い。
オダギリジョーの出番辺りで「これそうとう新撰組と被ってる」ことに気が付いた。そしたら脚本、監督が三谷幸喜。
 三谷さんの才能には頭が下がります。それとこれだけの俳優をちょい役で使っちゃうのも凄い。今年、お勧めの1作だ。
 唐沢寿明の女装シーンも、一瞬のショットのためにここまでやった唐沢に拍手。結局、誰も無傷に終っていなにのだ。原田美枝子でさえ、シカの被り物を被らされちゃった。
 

「SHINOBI」香港ぽさが漂う。ぱくり?

2006年09月03日 | 映画・ドラマ
 衣装に凝って、ワイヤーアクション。魅せる映画は香港流。全編から常に漂う香港臭さ。ということで、どうも香港映画の「英雄」を思い出してしまった。
 三代将軍の座を巡り甲賀と伊賀の忍者が対決するのだが、いわゆる双方の対戦リーダー同士は恋仲だったのさというお話。
 甲賀の後継者・弦之介(オダギリジョー)と伊賀の後継者・朧(仲間由紀恵)がそれ。駆け落ちしちゃえばいいのにな。なんて軽く思ったけど、周りがみんな忍者だからそれもできなかったのだろう。
 それぞれ、5人を選び、どちらが生き残るかの戦いになるのだが、なんだかへんてこな武器を持つ忍者あり。陽炎(黒谷友香)その人なのだが、体内で猛毒を作れるとかで、息とかキスで殺しちゃうの。そこまで接近する間に斬られたり、矢で射られたりはしないものか不思議ではあるが。
 見せ場の弦之介と朧の決戦シーンまではあれよあれよと言う間に1人また1人と死んで行くのだが、決戦開始(なぜか旅をしながら戦う)から、もはや「なぜこんな戦いをしているのだ」という疑問を持たず、ワイヤーアクションに集中しよう。それが正しい香港映画の鑑賞スタイルなのである。
 薬師寺天膳というたいそうな名前の椎名桔平。この中では実力ナンバーワンといった役所だが、似合わねーよ。椎名桔平のビジュアルメイク。椎名桔平の責任では決して無いが、止めようよこういうスタイル。
 面子的には甲賀優勢と思いきやそうでもなかったりして、意外なクライマックス。映像の美しさを楽しむにはいい映画かも?
 私的には、私の時代劇では無かった。生瀬勝久と絡まない仲間由紀江って初めて観た。仲間由紀江、好きなんだけど、頑張ってるんだけど、彼女アクションが苦手というより、運動神経自体に問題ないか?