送迎車から近くまで来ていますが「電車事故があったようで道路がすごく込んでいます。少し時間が掛かります。」 玄関に椅子を置いて待っていましたが、いつもなら6分ぐらいで自宅に着くはずが40分も掛かってやっと送迎車が着きました。
「ずうっと数珠繋ぎでなかなか前に進まなくてごめんなさい。」 だいぶ前ならば電車が止まってしまうとバスに乗り換えるか、動くまで待っているのが当たり前でした。 それが今では自家用車を持っているのが普通になったようで車で会社に行くようになったようです。上り方面はぜんぜん進んでいないらしい。 反対方向なので施設に向かうとすいすいと走りました。
「あまり動かないので脇道でとナビを見てみると脇道もどこも赤ばかり。 皆考えることは同じようですね。」
「施設を出るときＳさんから電話が入って足が無いのでタクシーで行きます、と掛かってきました。」 今頃ヤキモキしながらタクシーに乗っていそうです。
路地から大通りに出たとき前をタクシーが走っていました。 こんな時間にタクシーに出会うことは少ないので、今Ｓさんがタクシーで来ると聞いたばかりだったのでもしかしたら前のタクシーはＳさんが乗っている気がして介護士さんに｢前の車はＳさんが乗っている気がするのだけれど。｣と言ってみました。
介護士さんが目を凝らしてみると ｢Ｓさんの頭の形と似ているわね。｣ ｢気がつかないかしら。」 施設に着くまで後を着いたままで到着です。 やっぱりＳさんでした。 後ろから付いてきたのには気がつかなかったらしい。
「施設に対応を連絡したところ休んで良いよと言われるかと思ったが何の反応も無く遅れますの連絡だけだった。」 Ｓさんが必要とされているから出てきてほしいと思われたのではと慰めました。 痛い出費は金5,600円だそうです。
だんだん職員が揃うと皆さん車で出社したようで中には高速道路を使ったと話していました。
市内の利用者なので影響はないと思ったが職員は広く散っているので大変なようでした。
