小長井町にて
どこにでもありそうな黄色い花。でも人間にも一人ひとり名前や個性があるように、野に咲く草花にも一つひとつ違いがある。花の大きさ、花の色、茎の長さ、葉っぱの形。それぞれ全く同じものは二つとなく、私たちが生まれるずっとずっと前から、周りの環境に耐えうるようにその形を変化させ、静かに、でもしっかりとその個性を守り続けてきたのです。自然界に「雑草」という名前の草は一本もありません。
オニタビラコはタンポポと同じキク科の植物ですが、タンポポとは違い、すーっと伸びた茎のてっぺんに、たくさんのつぼみをつけます。名前の由来はタビラコという植物より大きいから、頭に「オニ」をつけて「オニタビラコ」。「田平子」は田の面に平たく張り付いた葉の様子からそう呼ばれるようになったのだそうです。
紫色のスミレと仲良く並んで咲いていたのがとても可愛くて、背景にスミレを入れてみました。個性あるこの野草たちのように、私も自分の個性を静かに、そしてしっかりと持ち続けていたい。春の日差しを浴びながらふとそんなことを思ったkero-keroなのでした
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