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天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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90年を支えた巨人たち/加藤・石田

2015-06-10 20:30:00 | プロ棋士

日本棋院創立90周年企画として「週刊碁」に連載(不定期)されている「小林光一名誉三冠が見た90年を支えた巨人たち」。
小林光一・名誉三冠が大棋士の棋譜解説、人となりを2ページにわたって記事にしています。

第1回:本因坊秀哉
第2回:木谷 實
第3回:呉 清源
第4回:高川秀格
第5回:坂田栄寿
第6回:藤沢秀行
第7回:林 海峰
第8回:大竹英雄
第9回:加藤正夫
第10回:石田芳夫

今週の6/15日号が第10回でした。
第6回・藤沢秀行、第7回・林海峰、第8回・大竹英雄の号は省略・・・。

   ◇   ◇

第9回:加藤正夫

「豪腕『殺し屋』の異名、四冠を2度達成 日本碁界を牽引、史上最年長の本因坊」
   (週刊碁、見出しより)

加藤師のニックネームは「殺し屋」。温厚な人柄からは想像できませんが、強力なパンチ力から名づけられたのでしょう。
小林光一さんのコメント「加藤さんに言わせると、相手が死にに来るから取るのであって、無理矢理取りに行ったことはない」とのこと。ナルホド・・・。

タイトル(本因坊)挑戦は22歳と早かったのですが、タイトル奪取までの7~8年は長いトンネル時代のようでした。
その後は四冠を2度、55歳の最年長本因坊など長い期間にわたり日本の碁界を引っぱってきました。

人生終盤は日本棋院の理事長として手腕を発揮、57歳で倒れ帰らぬ人となりました。無念・・・。
人柄は温厚ですが、愚直で一本気なところは棋風に現れているようでしたね。

   ◇   ◇

第10回:石田芳夫

「木谷三羽烏の出世頭、近未来の象徴コンピューター、史上3人目の名人本因坊」
   (週刊碁、見出しより)

加藤師と同じ木谷門下の石田九段(二十四世本因坊石田秀芳)。
21歳で初タイトル、22歳でビッグタイトル・本因坊を奪取。コンピューター・石田時代の幕開けでした。

石田さんの碁は緻密な計算力が特長ですが、一方で独特の勝負師的一面もあったようです。
ただ、本因坊5連覇以降のタイトル戦では加藤、武宮に比べるとドーモ・・・。
それでも今も若手相手に第一線で戦い、解説や立会など囲碁界の事情通として第一人者です。

若いころはクールで現代的な青年棋士というイメージでしたが、テレビ解説などを見ていると軽妙で親近感がありますね。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-06-10):玉村町こども囲碁入門教室

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第70期本因坊戦第3局/井山本因坊が3連勝!

2015-06-08 20:30:00 | プロ棋戦

第70期本因坊戦七番勝負の第3局が6月3、4日に北海道札幌市で行われた。結果は白番の井山裕太本因坊が山下敬吾九段に中押し勝ちをおさめ、開幕から3連勝、防衛まであと1勝となった。第4局は6月16日(火)、17日(水)に長崎県西海市で行われる。
   (日本棋院HPより抜粋)

「井山3連勝、空中戦で一本」 「山下不本意、カド番へ」
   (週刊碁見出しより)

    ◇   ◇

井山さんの柔軟な着手が、山下さんの重厚戦略を打ち破った一局でしょうか。
3連敗と崖っぷちの山下さん、先の棋聖戦のように3-3のタイになれば面白いのですが・・・。

BS-Pの放送を見ていたら「囲碁フォーカス」司会の戸島花さんが対局場に映っていました。
囲碁大使としていろいろな局面で活躍してほしいですね。

    ◇   ◇

今回の対局地は北海道札幌市の「定山渓鶴雅リゾートスパ 森の謌」。
定山渓温泉は札幌の奥座敷と言われる景勝地、札幌市街より車で1時間弱のところにあるようです。

日本国内には「奥座敷」と呼ばれる宿が各地にあります。イメージとしては閑静な温泉宿を想像しますね。
首都圏の「奥座敷」は? 熱海は閑静の雰囲気ではないし、箱根は遠すぎる・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-06-08):第69期本因坊戦第3局/井山本因坊が3連勝!

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ザル碁党の温泉気分

2015-06-06 21:27:10 | 囲碁

序盤で相手の大石を仕留めた場合など、楽勝の状態を「温泉気分」と言います。
ところがこの緩んだ心理状態が危ない。

相手は勝負手を連発して必死に追いかけてきます。
一方、優勢な方は「少しは損しても安全第一」。この気の緩みが命取りで逆転負けを何度味わったことか・・・。

井山四冠は迷ったら「厳しい手を選ぶ」と言ってます。
ただ、ザル碁党レベルではこの選択が負けを早める結果になることも・・・。

   ◇   ◇

今日は午前・午後とも「こども囲碁教室」で疲れました。
温泉成分配合の入浴剤で「温泉気分」に浸りますか・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-06-06):アタリに突っ込むプロもいる

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NHK-BSP「日本縦断こころ旅(2015春の旅)群馬県」

2015-06-04 20:30:00 | 玉村町

「日本縦断こころ旅(2015春の旅)」が3/31から始まりました。和歌山県をスタートして、今週は群馬県です。
この番組が始まって5年目、結構固定ファンも多いようです。火野正平さんのとぼけたトーク、つぶやきを楽しみにしています。

・6/1(月):<月曜朝版>
 その週の旅の名場面と、火野さんが訪ねることができなかった「こころの風景」を紹介。
 ・館林高校正門前の道(館林市)
 ・ほたか保健福祉専門学校(渋川市)
 ・嬬恋村から見る浅間山の景色(嬬恋村)
 ・前橋市役所近くにあるカトリック教会 (前橋市)
・6/2(火):岩倉橋からの眺め(玉村町)
・6/3(水):桐生が岡公園にある「ゼロ戦?」(桐生市)
・6/4(木):双体道祖神(高山村)
・6/5(金):(沼田市)

6/2の放送は玉村町。
この町に住んで30数年になりますが、勤務先は高崎市でしたので地域の活動(玉村町囲碁会、こども教室)に参画するようになったのはこの10年ほどでしょうか。
私の「こころ旅」、この玉村町では「利根川に架かる橋からの夕景」。

    ◇   ◇

火野さんの疑問に「上毛新聞や両毛線など『毛』の文字はどこからきているのか?」というのがありました。
桐生市役所の方が「古代の『毛野国』からきている」と答えていました。ナルホド・・・

もう10年以上も前でしょうか、勤務先囲碁部の飲み会後、高崎市街の「上毛野(かみつけぬ)」という碁会所に寄ったことがあります。
今も営業しているでしょうか・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-06-04):渋川こども囲碁入門教室

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敗れざる棋士たち/羽根直樹九段

2015-06-02 20:30:00 | プロ棋士

「NHKテレビテキスト・囲碁講座」6月号の連載「~シリーズ棋士に聞く~敗れざる棋士たち」は羽根直樹九段でした。この記事は3月8日に放送された「囲碁フォーカス」を再構成したもの。

この放送を見てナルホドと思ったのは、「アマチュアの方が打てない手を見せてうならせるのも、プロの務めかもかもしれませんが、アマチュアの方が見て『どうしてそれでリードできるの?』と思うような碁をお見せしたい・・・」。

確かに最近のタイトル戦を見ていると、ザル碁党には到底理解できない内容が多いですね。
その意味で羽根さんの言うように、アマでも分かる内容で好成績を残せる棋士は応援したくなります。

ただ最近の羽根さんの成績はイマイチです。「崖っぷちで力を出す棋士」とも言われていますが・・・。

    ◇   ◇

1年前の記事(2014-06-02):第69期本因坊戦第2局/井山本因坊が2連勝!

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