日本棋院ネット対局「幽玄の間」を舞台とした、第6回大和証券杯ネット囲碁オープン決勝戦が12月18日に東京・八重洲北口の大和証券本店で行われ、張栩棋聖と井山裕太名人が対戦した。結果は256手までで井山名人が白番中押し勝ちしてネットオープン初優勝を決めた。
(日本棋院HPより抜粋)
「井山初戴冠、冴える中盤力、七番勝負へ大きな弾み」
(週間碁、見出しより)
◇ ◇
張栩棋聖と井山名人の決勝戦、両者は年明けの棋聖戦七番勝負で対決。この勝負が棋聖戦の影響に少なからずありそうです。
序盤は張棋聖が得意のコウ争いでポイントをあげたようですが、中盤以降、井山名人の追い上げが功を奏し初優勝となりました。
張棋聖より一世代若い井山名人ですが、なかなかの戦さ巧者といえそうです。
例年、七大タイトル戦は12月まで行われているのですが、今年は天元戦が11月16日、結城九段が山下前天元を3-0で破り新天元に。これが今年最後の七大タイトル戦でしたので、12月の棋戦はやや物足りない感じでした。
今年はストレート勝負が多い年でしたね。名人戦、十段戦、王座戦、天元戦、そして謝依旻さんの女流三冠もすべてストレートでした。
囲碁ファンとしては一進一退の伯仲戦が面白いと思うのですが、当事者はそんなことを云ってられませんね。