天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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NHK杯(第56回)/梅沢、遠い1勝

2008-07-11 11:53:33 | テレビ番組

6/29放送の「NHK杯テレビ囲碁トーナメント/山城宏 九段 対 梅沢由香里 女流棋聖」の対戦、山城九段の中押し勝ちとなりました。
乱戦に持ち込もうとする梅沢プロの仕掛けに対し、巧みに相手をいなしながらポイントを稼ぐ山城九段、ベテランらしい打ち回しで快勝の一局でした。
一方、梅沢プロは持前の強打が空振りで、消化不良の一局ではなかったでしょうか。
これで今期出場した4人の女流棋士は残念ながら、全員姿を消したことになります。

   ◇   ◇   ◇

梅沢女流棋聖といえば囲碁界のマドンナ、普及やイベントなどあらゆる方面で活躍しています。
マスコミなどで取り上げられる梅沢プロはいつも笑顔のイメージですが、対局放映中はずっと厳しい顔付きでした。(プロ棋士ですから当然ですが・・・)

投了の直前まで考慮時間を含め放送していましたが、冗長な感じがします。
後半は着手のみの早回しで、終局後の検討の時間をとってほしいと思いました。
そうすれば棋士のナマの声も聞こえるでしょうし、梅沢プロの笑顔も見られるでしょう。

解説の林海峰九段、日本碁界の大御所的存在ですが、アマ視聴者向けにもう少し丁寧な解説をしていただければと思いました。

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世界アマ囲碁選手権県代表戦/2008

2008-07-08 20:27:31 | アマ棋戦

先日(7/6)は世界アマ囲碁選手権の県代表戦が行われました。参加者は23名と例年と同じ程度です。

Kogure2・優勝:小暮智さん(太田市)
・準優勝:笹口和秀さん(高崎高2年)
・三位:竹内勲さん(前橋市)、笹口桂佑さん(高崎高1年)

木暮さんは県代表の常連、全国大会での活躍が期待されます。

準優勝と三位の笹口さんは高校生の兄弟。学校の期末試験が近いのか、対戦の合間に参考書とにらめっこしていました。

   ◇   ◇

大会会場は前橋北部の南橘公民館。最近は大会の会場捜しが大変で、今回は役員馴染みの公民館での開催となりました。
会場は「適度な広さ、交通の利便性、駐車場スペース、利用料金、予約の取り易さ」などを勘案して設定することになります。
上記の条件を満たすような公共施設があればいいのですが、なかなか難問です。

最近は椅子対局が大半を占めるようになりましたが、今回は畳での対局。これも趣きがありますね。

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第63期本因坊戦第5局/羽根、大石仕留め2勝

2008-07-07 19:27:36 | プロ棋戦

 千葉県銚子市で7月1日から行われた第63期本因坊決定戦七番勝負の第5局は挑戦者の羽根直樹九段が本因坊秀紳に白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝3敗とした。第6局は16、17日、静岡県伊豆市の玉樟園新井で行われる。
 羽根が激闘の末に黒の大石を仕留めて快勝。3連敗後に2連勝と盛り返した。

<羽根九段の話>
 1日目で碁をおかしくしたと思っていましたが、真ん中の黒を切断して、少しやれるのではないかと。でも、死活は難しく、最後の方までわかりませんでした。

<本因坊秀紳の話>
 こちらが攻める展開でしたが、追っかけすぎましたか。どこで妥協すればいいのか、わかりませんでした。中央を切断されては悪いのでしょう。

            (毎日新聞より抜粋)

       ◇   ◇   ◇

羽根九段が持ち前のしぶとい打ちまわしからカウンターパンチ、冴えた一局と云えるでしょうか。時間に追われながらのギリギリの戦いはハラハラさせます。

一方の高尾本因坊、一気呵成の攻撃が裏目に出たようです。あと羽根九段の長考に「ジレた」様子もうかがえました。

これで本シリーズも第6局目に進みます。主催者としても興行的に6局までいけば、まずまずと考えているのではないでしょうか。

BS2で1日目の午後(17時~18時)の部(解説:武宮九段、聞き手:巻幡三段)を中継していましたが、羽根九段が封じ手で長考。結局、中継時間の間は1手も打たずに封じ手となりました。
その間、それまでの手順の簡単な解説、銚子市の紹介などを放送していましたが、時間を持て余し気味でした。
視聴者からすると、もっと序盤の変化図や定石の解説などを丁寧に説明してほしかった思います。

       ◇   ◇   ◇

今回の対局地は千葉県銚子市のぎょうけい館。「ぎょうけい」はひらがな表示となっていますが、漢字ではどうかと調べたところ3項目ありました。
・行啓(皇族が外出すること)
・行刑(自由刑を執行すること)
・暁鶏(夜明けを告げる鶏。また、その時刻)
銚子は初日の出がもっとも早いそうですから、「暁鶏」が妥当なようです。

銚子の地名の由来はお酒を注ぐ「お銚子」からきているようです。犬吠埼がちょうど「お銚子」の注ぎ口にあたるのでしょうか。

高校野球では一昔前になりますが、「銚子商業」が有名でした。「黒潮打線」の異名を持ち全国制覇も経験し、多くのプロ野球選手を輩出しました。
あの頃の高校野球は質実剛健の「男らしさ」があったように思います。最近は「ハンカチ王子」など、どうもスマートになった感じで・・・。

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玉村町2008/7月度囲碁大会

2008-07-05 21:15:53 | 囲碁

Hot2 今日(7/5)は町内の囲碁月例会、参加者は19名でした。30度を超える暑さの中まずまずの参加率でしょうか。
エアコンは稼動していましたが30度近くはありそうで、思考力も低下します。
それでも参加者は全員同じ条件で戦っているわけですから、言い訳はできませんね。

私の成績は5割でしたが、敗れた局はいずれも5子置かせる碁でした。
早い段階でハンディを挽回しようと焦ってしまうんですね。
私だけでなく碁の敗因の多くは「焦り」のような気がします。

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ネット碁の勝敗判定

2008-07-03 20:56:38 | デジタル・インターネット

先日、台湾の人とネットで対局していました。
当方(白)の形勢は悲観的で相手から花見コウを仕掛けられ、コウ材として相手(黒)の隅の一団に手をつけました。(黒)は手を抜いてコウを解消し、(白)の一団が頓死。隅の死活が争点となりました。

Magari4 結局「隅のマガリ四目」の形となり黒の一団が頓死、微妙ながら勝ったと思いました。
ところが終局の手続きで相手の方が隅の黒の一団の死を認めません。
仕方なく「管理者呼出」機能で判定を求めたところ「セキ」で終局となり、結果は負けとなりました。

勝敗はどうでもいいのですが、ルールは曲げられないという思いで管理者にクレームを送りました。
翌日、「管理者の間違いであった」とメールがあり、気持ちも納まりました。
審判(管理者)はルール(規則)に精通することが大原則ですね。

    ◇   ◇

Referee 世の中、裁判や競技の判定などで争い事が多くなりました。
また国によっては法律や規則の解釈も異なり、難しい時代です。

誰もが「争い事」を好んでいるわけではないのに、争いが絶えません。
ただ「目には目を、歯には歯を」という精神は、どうかと思います。

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三谷哲也五段/週刊碁より

2008-07-01 20:45:56 | プロ棋士

今週の「週刊碁」、トップは当然ながら本因坊戦七番勝負第4局で羽根九段が1勝を返した記事でしたが、三谷哲也五段の記事が3件載っていました。

・4面:新人王戦「三谷、イキイキ4強」
  三谷哲也五段 中押 鶴山淳志六段
・8面:「これぞプロ/辛辣エグリ」棋聖戦予選C
  小川誠子六段 2目半 三谷哲也五段
・18面:「早送り劇場/小川、渾身の500勝、精鋭三谷に気迫の1局」(※8面と同局)

新人王戦ではベスト4に進出し、次の準決勝では新鋭・内田修平二段との対決、がんばってほしいですね。
小川誠子五段との対戦では小川五段に五百勝目を献上してしまい、不本意な一局となってしまいました。

三谷五段は伊勢崎市出身の若手プロですが、今年の成績はイマイチのようです。新人王戦での活躍を期待しましょう。
父君も地元で子供達に囲碁を教えており、伊勢崎地区の囲碁界発展の基礎を築いてきました。

現在、群馬県出身の院生が3名います。三谷五段に続くプロ棋士の誕生を願って止みません。

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