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天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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将棋界の一番長い日

2006-03-10 16:19:10 | プロ棋戦

先週の「BS2/囲碁・将棋ジャーナル」で将棋のA級順位戦・最終局の一部を放送していました。
この最終局の日(3/3)、BS2ではお昼、夕方、深夜と随時進行状況を放送したようです。
この日は「将棋界の一番長い日」と呼ばれ、将棋ファンにとっては特別の日のようですね。
結果は羽生四冠と谷川九段がともに8勝1敗でプレーオフ進出。
この盛り上がり様は囲碁も負けています。どうも将棋の方が話題性が高いようですね。
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          ◇  ◇

囲碁の方は本因坊リーグ戦が3/30に一斉対局が行われ、挑戦者決定、リーグ陥落が決まるようです。
現時点では羽根直樹九段が5勝1敗でトップ、張栩九段、依田紀基九段、山田規三生九段が4勝2敗で追う展開。
「囲碁界の一番長い日」になるか・・・

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NHK杯囲碁トーナメント/中部VS関西

2006-03-08 16:57:09 | テレビ番組

「NHK杯囲碁トーナメント」も大詰めを迎え、準決勝第1局は中部勢同士の対戦で、羽根直樹九段が今村善彰九段を破り決勝に進出しました。
この放送では解説が山城宏九段、聞き手が青葉かおり四段と中部の棋士で占められました。中部の囲碁ファンにとって、こたえられない出来事だったでしょう。

一方、準決勝第2局は「今村俊也九段 VS 森山直棋九段」と関西棋院同士の戦いで、決勝は「中部VS関西」の決戦となります。
どちらも地元の誇りをかけ、負けられないところでしょう。熱戦が期待されます。
それにしても準決勝に東京本院勢が進出できなかったのは、過去に例がなかったことだと思います。

「地方の時代」といわれて久しいですが依然、「東京一極中心」であることは変わっていないように思います。
「NHK杯」にならって地方と東京がいい意味で刺激し合い、日本全体が活性化してほしいものです。

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世界囲碁最強戦/依田3連勝で日本初優勝

2006-03-06 22:36:33 | プロ棋戦

第7回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦(農心)の第3ラウンドが中国・上海(2/21~2/24)で行われ、依田紀基九段が趙漢乗八段(韓国)、孔傑七段(中国)、李昌鎬九段(韓国)に3連勝し、日本チームが初優勝した。

◆本棋戦の対戦方法は日・中・韓の三国勝ち抜き戦
 ・各国5名の団体戦
 ・持時間 各1時間
 ・秒読み 一手1分

◆日本選手の成績
 ・主将 依田紀基九段: ○○○
 ・副将 高尾紳路九段: ●
 ・三将 山田規三生八段:●
 ・次峰 三村智保九段: ○●
 ・先鋒 羽根直樹九段: ○○●

         ◇   ◇   ◇

依田九段の頑張りで日本が初優勝、おめでとうございます。
本棋戦は韓国が過去6連勝、特に主将の李昌鎬九段はこの大会で14連勝中とまさに「鉄のゴールキーパー」。その韓国に勝っての優勝ですから価値があると思います。

持時間が1時間の早碁ですから運もあるでしょうが、依田九段の迫力が中・韓を凌駕したということでしょうか。
また、国際戦に弱いといわれていた羽根直樹九段も先鋒で2連勝と気を吐きました。

         ◇   ◇   ◇

先の冬期オリンピック、日本は金メダル1個と不本意な成績でした。
色々な競技の世界大会が行われ、自国の成績に一喜一憂していますが、大切なのは何でしょう。
成績の優劣も大切ですが、その国の外面的・内面的な「豊かさ・美しさ」ではないかと思います。

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北の零年

2006-03-04 23:10:57 | 映画

第29回日本アカデミー賞の発表がありました。「ALWAYS『三丁目の夕日』」が最優秀作品賞をはじめ12部門で最優秀賞を獲得、「ALWAYS」以外では主演女優賞の吉永小百合(北の零年)のみということでした。

「北の零年」はちょうどレンタルビデオを借りていたので、観たところです。吉永小百合の凛とした姿がいいですね。
昭和30年代「キューポラのある町」でひたむきな少女を演じてから幾多の映画に出演してきました。嫌味のない真正直さに共感を覚えます。

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万波佳奈三段が女流棋聖に返り咲き

2006-03-02 15:18:18 | プロ棋戦

 3年連続で「知念かおりVS万波佳奈」という顔合わせとなっていた第9期ドコモ杯・女流棋聖戦三番勝負の最終第三局が行われ、挑戦者の万波が白番2目半勝ち。2勝1敗でタイトル奪還を果たした。
                        (週刊碁より抜粋 記・佐野 真)

        ◇  ◇  ◇  ◇

第三局の万波さん、序盤から苦しい立ち上がりのようでしたが、知念さんの緩着にも助けられて勝利を手中に納めたようです。タイトル奪還、おめでとうございます。
現在女流棋戦のタイトルホルダーは下記の通り、群雄割拠の時代となってきました。
一時は小林泉美さん一強という時もありましたが、最近は誰がタイトルを取るか予想できない女流碁界です。

◆女流本因坊:矢代久美子
◆女流名人:青木喜久代
◆女流棋聖:万波佳奈
◆女流最強:小林泉美

        ◇  ◇  ◇  ◇

今回のタイトル戦、「週刊碁」の記事は一昔前の青春ドラマのような表現ですが、新鮮な感じがしました。(下記参照)

 あの「涙の失冠」から、ちょうど一年である。
 勝負の世界において、喜怒哀楽をストレートに表現することが、必ずしも称賛に値するとは言い切れないが、昨年の挑戦手合で二連敗を喫して知念にタイトルを奪われた時に万波が思わず涙したシーンは、実に新鮮な感動を与えてくれた。

 果たして今の碁界で、対局に負けて泣ける棋士がどれだけいるだろうか? その涙を拭うため、報われるかどうかも分からない努力を日々続けられる棋士がどれだけいるだろうか? 万波のあの涙が、その場限りのものでなかったことはすぐさまリターンマッチの挑戦権を勝ち取り、こうして三番勝負を戦っている事実が、何よりも雄弁に証明している。
(以下略)

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